まさる 6月

私が大阪で最も美味しいと思う寿司店。こちらに通いだしてから早20年以上が経つ。ご主人の吉村氏も「うちの店では寿司を食べて欲しい、アテを食べるなら新地に行ってください」と豪語するほど寿司に矜持を持っておられる。握りのネタの種類は毎日の仕入れで変わるけどこの日は魚以外も合わせて約40種。鮪や鰹の赤身は苦手なので外してもらって握りだけを最初からお任せでいただく。

飲み物は熱いお茶。握ったものをすぐ食べるので寿司バトル状態。開店直後の客が少ない時間に一人で訪問。世間話を挟みながらひたすら食べまくる。

6月が最も美味しいと言われる旬の鱚の昆布〆。甘美な甘さのアマテカレイ。夏の高級魚のアコウはちり酢で。皮目を炙ったカマス。北海道のキンキは肝と芽ネギをのせてちり酢にて供される。太鼓橋のような身厚の〆鯖。剣先イカはひたすら甘い。軽く〆た鯵もシャリによく馴染む。

エンペらのゼラチン部分がなんとも言えない美味しさの煮あわび。こちらのお店の支部にチャーの海老の握りは真似をする店が東淀川にあるよう。北海道の雲丹と淡路雲丹の食べ比べ。毛蟹は味噌をたっぷりのせて。大きなサイズの煮蛤。泉州産の生のトリ貝もかなり実厚で大きい。北海道産の粒貝はブラックペッパーがかかる。粒の大きなイクラの軍艦巻き

卵の入ったシャコ。関西ならではの焙りたてのうなぎの握り。名物の袱紗卵。活のシラサエビは踊りでいただく。見た目も麗しい赤貝。ホワイトペッパーをかけた小柱の軍艦巻き。骨切りをして皮目だけを炙った鱧。最後は赤貝のひもときゅうりの巻物でフィニッシュ。食べも食べたり25貫。。昔は30以上食べることが出来たが年齢のせいかなと思いながら店を出る。

入店から帰るまでちょうど35分。。どの握りも記憶に残るけれんのない上質で素晴らしいものでした。

過去のまさるはこちら

大阪市浪速区下寺2-3-10
TEL:06-6649-7227
営業時間:平日 17:00~翌2:00 日祝 17:00~23:00
定休日:水曜日

 


カテゴリー 四天王寺前夕陽ヶ丘, 寿司 |