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阪口楼

天王寺の茶臼山にある標記の普茶料理の料亭を訪問。「普茶」とは「普(あまね)く衆人に茶を施す」という意味で、江戸時代初期に隠元禅師が中国から黄檗宗とともに日本へもたらされた精進料理らしい。中国からの精進料理だけど長い歴史の中でちゃんと日本式になっているのも素晴しい。

創業は明治10年で堂々たる門を潜って案内いただくと天王寺公園の池の借景を見ながら食事が出来る広々とした個室に通して頂く。

食事の扉は「麻腐(まぶ)」ネットリした舌触りの胡麻豆腐の胡麻酢掛け。クコの実と松の実と胡瓜のあしらえ。

特菜(トクサイ)は湯葉の長芋巻き。濃厚でトロっとした風味の湯葉の中にシャキシャキした食感の長芋が鋳込まれる。

長陽の節句なので菊酒を楽しむ。

塗りの器はすべて輪島塗で塗り替えをして90年は使っていると言っておられた。

「澄免(スメ)」は精進出汁仕立て。鰹節を使わず昆布と茸の出汁で味を付ける。焼き餅の香ばしさと塩加減が絶妙。

「温菜」は無花果の揚げ田楽。簡単な料理なんだけど滋味深くとても口に合う。

「笋羹(シュンカン)」は懐石でいう八寸。かなり手が込んでて素晴しい内容。木耳とモロヘイヤのお浸し、茶豆醤油煮、苦瓜と胡桃の白和え、トマトと椎茸の灘味噌、栗丸十(栗に模したさつま芋)、信太粟麩、えのきとエリンギのとんぶりあえ。プロの技が光りまくり・・・

 

「油磁」は揚げもの。和歌山産の梅蜜煮の天ぷら、高野豆腐で赤コンニャクを巻いた近江ロール、ゴーヤ、甘長唐辛子といぶりがっこ、大徳寺麩を挟んだ蓮根など。。。

「雲片」とは野菜の切れ端を炒め、葛寄せにしたもの。この日は湯葉飛竜頭で豆苗とひじきがあしらわれる。

合わせ味噌汁と白飯

甘味は桃のジェラートときな粉のプリンにスイカのジュレ。最後まで動物性タンパク質は一切なしで美味しく頂きました。これで1人5,500円(税・サービス別)のハイコストパフォーマンス。完全予約制です。。。

大阪市天王寺区茶臼山町1-30
電話: 06-6771-3522
営業時間: 11:30~21:00<p><a href=”https://tabelog.com/osaka/A2701/A270203/27041322/?tb_id=tabelog_d6a8c573e8dc11da4d0353dd5397dcb9e3ffdfd0″>阪口楼</a> (<a href=”https://tabelog.com/rstLst/RC010110/”>日本料理</a> / <a href=”https://tabelog.com/osaka/A2701/A270203/R6536/rstLst/”>天王寺駅前駅</a>、<a href=”https://tabelog.com/osaka/A2701/A270203/R6531/rstLst/”>天王寺駅</a>、<a href=”https://tabelog.com/osaka/A2701/A270203/R1707/rstLst/”>大阪阿部野橋駅</a>)
<br />夜総合点<span style=”color: #FFD700;”>★★★</span><span style=”color: #A9A9A9;”>☆☆</span> 3.5
</p>

 


カテゴリー 天王寺/阿倍野, 和食 |

大和屋 創業140周年感謝の集い

明治10年、今から140年前に創業した老舗料亭「大和屋」の女将さんから周年の感謝の集いをするという事でご招待いただく。大阪では多分一番古い現存する料亭で宗右衛門町に南地大和屋の店があったときの能舞台の迫力に驚いた過去の記憶がある。(その建物は2003年になくなってます)

芸者の養成所から大阪を代表する料亭としての地位を築き上げ、関西財界人の社交場として全国から一目置かれるようになり、花街の近代史の中で大きな存在を示された事に敬服する。

この日は最初にビールを頂いて座付きの前菜を頂く。鯛の蓋物に入った帆立と生唐墨、胡瓜、長芋を和えたもの、車海老の艶煮、カステラ玉子、鰻の煮こごり、枝豆、巻き大根の酢漬け、松ぼっくりと松の葉を模したものは昆布で作成。どれも安定感のある美味しさと美しさ。

祝肴は5キロの天然鯛の塩焼き。料理長自らプレゼンテーション。焼き上がりまで3時間との事。

銘々に分けて頂き、赤飯の笹巻きとばちこ、黒豆が添えられる。

吸い物は甘鯛の潮仕立てで松茸と末広大根、結び人参が飾られる。甘鯛の脂が出汁に溶け込んでいい塩梅である。大阪の吸い物らしい力強い味わい。

お作りは甘エビと剣先烏賊、バフンウニ、鱧の落としの4種盛り。

炊きあわせは骨切りした鱧を牛蒡に巻き付けて黒糖を使った濃いめの出汁でこっくりと炊き上げたもの。あしらえの小芋も舌だけで潰れる柔らかさ。煮梅も口直しにとてもいい。これぞ大阪料理と言っていい佳品。

酢の物は鮑の柔らか煮と蓮芋に酢ゼリーを掛けたもの。

メインディッシュは和牛の炭火焼に灰汁を抜いた辛子と黒ニンニク醤油をソースにしたもの。このソースも秀逸・・・・新玉ねぎと満願寺唐辛子を添えて。

〆の食事は「勝間南京」「黒門白瓜」「門真蓮根」「千両茄子」など浪速野菜を使った押し寿司。

紅白の煮麺もいいお味。

デセールは2種のぶどうのカクテルと冷やししるこ。お腹がはち切れるくらいボリュームがありました。寸分の隙もない老舗料亭らしい完璧な仕事に脱帽いたします。

ごちそうさまでした・・・・


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8月 雑記

皆様のお陰で8月はぺろぺろ日記を毎日掲載する事が出来ました。私の駄文を懲りずに見て頂いている読者の方々に感謝です。最近はお店の方や居合わせた方から「ぺろぺろさんですか!?」とお声をかけられる事が多く戸惑いまくる日々です。

住吉公園北側にある「みどりのひつじ」のグリーンカレー。肉がマトンなのが面白い・・・でも味は本格的でたまに訪問させて頂きます。珈琲のこだわりも特徴でいいお店です。

ハルカスB1のサンクゼールもチョイ飲みにぴったり。店頭価格5600円の国産シャルドネがグラス1000円。。価格を考えるとハイパフォーマンス。常連の婆さんがお菓子を奢ってくれる。。。大阪って良いな・・・

エビフライが猛烈に食べたくなるときに訪問する住吉の洋食の名店「やろく」さん。最近は昼間はいつも満席で大盛況。老舗店の作る海老フライはやはり味わい深い

阿波座で食べた中華そばは泡だらけ。。。聞けばフレンチのシェフが監修したとの事。クリーミーで塩っぱくて魚の匂いのする不思議な味。どの業界も進化が必要か・・・・

こちらも最近ハイペースで訪問するwa cofeeさん。夏の間は焼き菓子と自家製アイスクリームのみ。売り切れ閉店なので早い時間の訪問がお薦め。桃のタルトが秀逸。。無花果も絶品です。

9月も宜しくお願いします。


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