2011年11月

大城 11月【大阪市 鶴ヶ丘】 【大阪市 長居】 【大阪市 西田辺】

日曜日の午前中は長居公園でランニング。

お楽しみはシャワーをして近くの蕎麦店でビールと蕎麦のランチ。 最近はヘビーユースする大城さんは日曜日の昼間は大人な客で超満員。リーズナブルな価格設定と本格的な仕事で確実に固定客がついているのがわかる。

この日は牡蠣のポン酢をいただく。。かなり大ぶりで良質な牡蠣をさっと霜降りしてあたりの柔らかいポン酢で食す。。まさに至福の時間。。。

お蕎麦は温かい酢橘蕎麦1000円也。北海道産の新蕎麦を使った香り高いお蕎麦は出汁の美味しさと相まって夢中で食べてしまう。。スダチの酸味が出汁の甘みを締めてかなり精緻な味のバランスである。。

品の良い出汁がさらに洗練され透明感が感じられるほどの雑味のない切れ味い出汁に昇華される。。

照明を落とした店内から見える絵画のような借景も凄い御馳走。。。 都会のオアシスとしか言いようがない。。

庭の造作も季節の移ろいが見えてとても美しい。雨の日の景色も一度見てみたい。。と思う。

お店のマダムは高校の後輩。。とても麗しく蕎麦が一段と美味しくなるとの評判。。(笑)

大阪市阿倍野区西田辺町2-6-13 06-6691-0046

大阪市 鶴ヶ丘大阪市 長居大阪市 西田辺 蕎麦

楽豚【大阪市 難波】

道具屋筋に暖簾を買いに行った帰りに豚丼をいただきに釜たけうどんの前の豚楽さんにいく。
結構この店の豚丼が自分の口に合ってこのあたりに来たらまずこの店がランチの一番候補となる。

お店はウッディなナチュラル系のカフェのような造り。女性客も一人で入れるような感じ。伊賀に本店があってその出店のよう。中も明るく広い空間となっている。結構落ち着く感じ。

珍しく今日は大盛りの豚丼750円を所望する。

出てきた炭焼き豚丼は香ばしい香りが食欲をそそる。薄めのお肉がご飯を覆っている。
うなぎのかば焼き風の甘めのたれが実にいい。

豚肉が取っても柔らかく臭みも全くない。ご飯との相性もいいし牛肉のようにしつこくもないしコラーゲンスープと漬物も上質。

たまにこういうものが無性に食べたくなる。。御馳走様でした。。。

大阪市中央区難波千日前9-1
 06-6643-2511

大阪市 難波 どんぶり

花祥【大阪府 貝塚市】

弊社料理師の研修会にてミシュラン2つ星の表題のお店に行く。調理社員30数人が2班に分かれてお勉強。。

特急サザンに天下茶屋から乗って貝塚駅にて下車。子供のころボーイスカウトで水間観音あたりをハイキングで来たことを思い出す。。

貝塚駅から徒歩3分。。結構近い。風情のあるお店のしつらえは一目で見てとれる 店に入ると香の香り。。。

この店は昭和30年くらいに季節料理のお店「奴」として先代が開業され今は私と同じ年の招福楼で修業された御主人がひとりで切り盛りされている。。

一階はカウンター10席で二階は座敷で十数名が利用できる。私たちの予約のためにこの日は貸し切り状態。12000円のコースを所望する。

冷たいビールで乾杯の前に同伴した10数名の社員に対しマラソン完走の報告と練習する時間をいただけるのは皆さんのおかげと感謝の意を述べさせていただき和やかに食事が始まる。。

先付けはズワイ蟹の酢の物。一口いただくと蟹の上質さがよくわかる。出汁で割られたお酢もたおやかで実に味わい深く先付けと言うより茶懐石の向付けという位置づけなのであろうと推測される。

続いてのお椀は名残の鱧と松茸。。鱧は脂が乗り切って限りなく澄んだ味わいの出し汁に上質の油分をもたらす。この煮物は招福楼そのまま。。個人的にはこれくらいしっかり出した出汁が好み。 似て非なるものはたくさんあるがこの鱧は強烈にうまかった。。

続いての刺身は屋形船の器に乗って登場。。

屋根をあけると鯛、烏賊、かなり大ぶりの車エビ。。。氷の上に直接盛られているが水っぽさは全くない。。それほど旨みが強くしっかりとした魚である。特に鯛は今まで食べてきた天然鯛は何だったんだろうと思うような味わいの深さ。。車エビも多分一匹2000円くらいする天然ものであろう。めったに食せない美味しさだった。

八寸はけれんのない車八寸。。焼き白子は限りなく濃厚。芹の山掛け、引き上げ湯葉、甘エビの塩漬け、本物の蟹味噌、海水雲丹、鯖の寿司。。何もかもあまり手を加えすぎず素材感がしっかりわかるような仕事ぶりと最高の食材に感服する。

お酒は黒松白鹿のひやをいただく。。。

焼き物の鯛は素材の上質さとともに火入れが完璧。。。繊維の一つ一つが旨みを醸し出す。一見簡単に作っているように見えるがかなり手がかかっている。

焼き物のあしらえはイチジクの黄味酢。。。接遇の方に話を聞くと料理は仕入れから調理後片付けに至るまで御主人一人でされていると聞き及ぶ。料理が出てくる間が実に長いのも理解が出来る。。決して作り置きをせずできたての最高の状態を供しようと考えるとこうなるのであろう。

揚げ物は一見シンプルに見えるが手前のカボチャに隠れて松茸と鳥羽産の牡蠣が盛られている。この牡蠣も実に味わい深く火入れ具合が完璧であった。天つゆも煮物と同様かなり美味しい。。。痺れた。。(実際に唐辛子も入っていた・・・)

食事はカラスミ茶漬けで年中茶漬けを出すと聞き及ぶ。茶懐石の湯桶のイメージであろう。この茶漬けが死ぬほど旨い。。相伴者全員言葉なし。。。

デセールは梨のジュースに柿やメロンなどが入ったもので胃がすっきりと通るのが実感できる。 総括するとこのお店は食材にかなりのこだわりがあり調理も丁寧で細かく安定感も抜群で、派手さはないが全ての料理を楽しく美味しくいただけた。

自家製の葛饅頭はシナモン風味。小ぶりの抹茶とともにいただく。。。 帰りは御主人と女将さんが姿が見えなくなるまでお見送りをしてくれた。。。

帰りもサザンで天下茶屋までノンストップ。。。

貝塚市近木975-

花祥懐石・会席料理 / 貝塚駅貝塚市役所前駅

大阪府 貝塚市 和食