岐阜県の表記の店を友人に誘っていただきランチタイムに6名で訪問。食べログ全国一位でミシュラン2つ星など様々なアワードを受賞している食通の聖地と呼ばれる有名店。
予約は常連客だけで1年間埋まっていると聞き及ぶ。4人以上の完全予約で一見さんはお断りとのこと。自宅の阿倍野を朝の8時に出発して新幹線で名古屋まで出てそこから快速に乗り換えて40分ほど、田舎の駅からお店のバスで約30分で到着。。紅葉真っ盛りの山中に店は位置する。
昔の古民家を改装して作られた客席は全て掘りごたつの囲炉裏があり地元の旬の食材を郷土料理に仕立てて楽しむという趣向。今回はジビエを中心にした料理で三代目店主の山田さんに世間話や料理の説明をいただきながら食事を楽しむ。
先付けは蜂の子の佃煮とインカのめざめとしめじ茸。久しぶりにいただく蜂の子は生姜の風味でとても食べやすい。
続いてお店の到着時間と食事開始時間を見計らって火入れされた子持ち鮎の塩焼き。お腹に卵がたっぷり入ったもので食べ応え満点。落ち鮎は皮が固いので焼くのにテクニックが必要だけど炭火でとても香ばしくふっくらと仕上がっていることにびっくり。
ここからジビエがスタート。鹿 ハツ(心臓) はミディアムレアの火入れ。シャキシャキの食感で旨味たっぷりの濃厚な肉感。
鹿ロース は外側に甘い脂身がしっかりついて噛み心地も良くとても上品な味わい。炭火で削られた脂が凝縮した味わいがなんともいえない美味しさ。柚子胡椒が添えられる。
口直しの大根の塩漬けも瑞々しくていい具合に舌がリセットされる。
猪ロース肉にはシャルドネを合わせる。猪肉の脂質と赤身肉がバランスよく味わえる。脂の甘みと柔らかな肉の旨味が口の中で躍動する。薬味のマスタードに負けないパンチのある美味しさがある。
続いて羆肉登場。月の輪熊かと思ったがヒグマらしい。脂身を想像していたけど稀少部位の赤身肉を焼いていただく。筋肉質の食感であっさりしていながらも旨味が強くて、これが今回一番美味しいと思った。
猪鍋は赤味噌と豆味噌をブレンドした出汁で仕立てられる。猪の他に茸やネギ、山芋、大根、こんにゃくなどがたっぷり入って濃厚な味わい。
最後は自然薯むかごご飯でフィニッシュ。むかご飯に出汁が入った自然薯をかけていただく。自然薯がサラサラなのでスルスルといただくことができる。デザートはみかんがまるごと一個。
こちらの料理にはブルゴーニュのワインを合わせることをお勧めされる。フランスで直接買い付けされるピノ・ノワールを中心としたワインはどれも上質でかなり良心的な値付けで提供される。この日はシャンパンも入れて6本いただく。高額のDRCのワインも多数取り揃えられているので外国からの客も多いらしい。久しぶりに記憶に残るいい会食でした。
お腹いっぱいになって新幹線で帰宅したら19時だった・・・・
岐阜県瑞浪市陶町猿爪573-27
営業時間: 12:00~15:00、17:00~22:00
デパートなどで見かける松阪牛シールには『A5』や『A4』といった等級が記載されているが、特産松阪牛は『特産』と記載されているのみ。特産松阪牛の基準を満たすような個体なら、等級など関係ないという自信の表れと言っていた。