料理ジャンル

又三郎 10月

前回の訪問からあまり日が経っていないが、おいしい肉を食したい禁断症状が出てヘビーユースする表記の店を訪問。最近はインバウンドの客も多く、この日も中国人の一人客を含む5組くらいアジアの客が来店すると言っておられた。

2015-09-03 13.50.40

こちらの店のオーナー店主の荒井世津子氏とは旧知の仲で最近は一緒にアメリカにまで繁盛店視察に行ったり国内の話題店を訪問することも多い。そんなこんなで最近は私に「又三郎予約お願いします」という知人が多くなっている。そんな私であっても食べログ焼肉部門ナンバーワンに長期間君臨するこちらの店を確実に予約することは至難の技となっている。

近隣に作った2号店の「スタンド又三郎」もあるのだがこちらも大人気で席が取れない。先日荒井オーナーと一緒に東天満の天ぷら屋を訪問したところ、ふとした会話から又三郎の熟成肉の話となりその店の店主も数日後に又三郎を訪れることになっていることが判明。隣の熟年カップルも「久しぶりに又三郎行きたいねぇ」という会話・・・・食事が終わってから遊びに行ったゲイバーのママも又三郎ファンとのこと・・・まさに大阪を代表する高級飲食店であることは確か。

荒井オーナーの食肉に対するこだわり、食全般に対するこだわり、チョモランマよりも気高い審美眼は提供する料理だけではなくメニュー構成や店内のディテイルに如実に現れている。この日はオードブルと熟成肉2種類の食べ比べをリクエストする。

2015-10-12 18.45.29

いつものようにこれから焼かれる肉のプレゼンテーション。50日くらい熟成させた土佐あかうしのウデ部分と岩手産黒毛和牛のサーロイン部分。

2015-10-12 19.02.44

前菜は生ハムとマコモ茸のフリット、自家製の熟成肉の入ったサルケッチャ、食用ほおずき、熟成肉のリエット、銀杏など・・・

2015-10-12 19.20.59

ワインはカリフォルニアのオーボンクリマ<Au Bon Climat>

複雑で豊かなピノノワール。果実の酸味とタンニンも程よく効いて熟成肉ステーキにぴったり。樽の香りの余韻もあってとても上品でエレガントな印象。

2015-10-12 19.32.14

この日はジーンズ姿の荒井世津子オーナーが自ら焼いていただく。強火で何度も焼いて何度もアルミホイルに包んで休ませる。焼きながら四方山な話をされるのだが笑のセンスも抜群でどんな客であろうと客席を楽しくさせる話術というか技術は吉本の大御所も勉強されに来ると聞き及ぶ。現在は取材やテレビ出演の依頼も殺到で東京でのデパートの祭事では日本一の熟成肉美魔女オーナーとして紹介されたらしい。

本人曰く「でもカラオケは苦手」らしい・・・

この店の代名詞である土佐あかうしはドライエイジングにぴったりの肉質。熟成させて焼くとあっさりした味わいだけど繊維が柔らかくなってアミノ酸の旨みが炸裂。噛み締めたときのしっとりした食感とミルキーな深い旨みはどのような肉にも比類しない。飲み込んだあとの茶豆の香りと余韻が何ともいえない満足感となる。

黒毛和牛の方は噛み締めると甘い脂が咥内に満ちあふれる。少し冷めると重たい感じになるのはしょうがない。でも上質の和牛ステーキを食べていると言う満足感は充分感じさせる味。野生のクレソンを齧りながら岩塩や生の胡椒をつけて手間をかけて最高に美味しくなった肉を堪能する。

こちらの熟成肉は予約が取れれば最高の御馳走である。内容を考えると決してコスパは悪くない。平日の早い時間なら予約しやすいと言っておられました。

大阪市住吉区長居2-13-13長居パークホテル1F
TEL 06-6693-8534
予約必須
11:30〜14:00
17:30〜23:00


カテゴリー 長居, 焼肉 |

麺武流 謙信

豊中の庄内に商談に行った帰りに社員君と表記のラーメン店を訪問。駅前ロータリーの近くなんだけど駅前のコインパーキングはかなり高額なので取引のあるりそな銀行の駐車場を拝借。

ランチタイムを過ぎてからの訪問だったので即入店。カウンタ−は8席くらいとあとはテーブル席。客席の後ろに製麺するところもあったので多分自家製麺であろう。店内はロックミュージックがかかっていて店のスタッフもロッカー系。

メニューは「醤油ラーメン」と「塩ラーメン」のみの潔さ。双方価格は680円。トッピング色々ありで玉子・チャーシュー・ネギ等々。サイドメニューに餃子、焼めしなど。それらを組み合わせたセットメニューもあり。

こちらのお店は塩ラーメンが有名らしいが今回はメニューの筆頭にある醤油ラーメンを所望する。

2015-10-15 13.54.31

出てきた醤油ラーメンは極めてオーソドックスなビジュアル。白い丼とのバランスもよく見た目がとても美しい。板海苔の衝立てと薄めだけど部位の異なるトロトロに煮込まれたホロ旨のチャーシュが2枚と白ネギにしっかりと味つけられたメンマ。

薄く表面に脂が浮いた黄金色のスープは鶏ガラに昆布をはじめとする魚介が合わさったもの。あと香味野菜の香りと甘さを強く感じる。醤油のかえしに角がなく塩分高めだけどコクがあって最後まで飲めてしまう。鶏の風味も旨みも綺麗に感じられてかなり上品かつ上質な感じ。

麺は中太の少し縮れたもの。加水率が高く歯ごたえのいい感じでスープとの絡みもとてもいい。小麦感が感じられてプルンとした舌触りはうどん粉やパスタの粉等が入っているのであろうか。最近の繁盛ラーメン店でたまに見かけるもの。

ひさしびりにスープまで完食した一杯でした。

豊中市本町1-7-1
11:30~15:30
17:30~25:00
火曜定休

謙信ラーメン / 豊中駅岡町駅

昼総合点★★★☆☆ 3.0


カテゴリー 豊中市, 麺料理 |

まき埜

福島に所用がありその前に一人ランチで表記の店を訪問する。
JR大阪環状線の福島駅を左に出て福島6の信号まで歩き、右折して梅田ランプ西の信号少し手前の右側にある蕎麦店としては超有名なお店。

店内は左にカウンターが5席ほど、それに続く調理場、右は四人掛けの椅子席が三つ並ぶ。ご夫婦で経営されているようでホールを担当する奥様の気配りがとても冴えておられるのが印象的。

こちらのお店の代名詞ともいえる「すだち蕎麦」もいいんだけど、この日は肌寒い日だったので温かい「鴨南蛮そば(1550円)」を所望する。周りの客は盛りそばか盛りそばと田舎蕎麦をアソートした二色蕎麦の注文率が高いと見る

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小振りの丼に入って出てきた鴨なん蕎麦の構成は蕎麦、出汁、鴨肉、鴨のつくね、焼き葱、青柚のシンプルなもの。鰹節の香りもしっかりと感じることが出来、出汁の美味しさが飛び抜けている。
塩分濃度も完璧で鴨のエキスが混ざって淡味溢れる最高のスープである。

ミディアムに火入れされた鴨肉もプリプリでこれだけを熱燗で食したいほどの内容。つみれも風味がよく口いっぱいに鴨の香が広がりあと口もサッパリしたかなりレヴェルの高い仕上がりとなっている。白ネギの火入れもとても丁寧でじっくりと中まで美味しく焼かれているのはお見事。出汁に浸かった焼き葱は鴨肉、柚子とともに蕎麦をおいしくさせる触媒の役割を担う。蕎麦は歯切れ感もよくレベル的には自身の最高ランクに位置する。

出汁もすべて飲み干してお支払いを済ますと奥様が忙しいのにお声をかけてくださり玄関外までお見送り。ミシュラン店としての矜持をすべてに感じる佳店である。

大阪市福島区福島6-11-13
06-6453-2828<p><a href=”https://tabelog.com/osaka/A2701/A270108/27002682/?tb_id=tabelog_57b0f15f1039c69cf2d152d9762ac2ec5acc4c0d”>まき埜</a> (<a href=”https://tabelog.com/rstLst/soba/”>そば(蕎麦)</a> / <a href=”https://tabelog.com/osaka/A2701/A270108/R8708/rstLst/”>福島駅</a>、<a href=”https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/R7333/rstLst/”>西梅田駅</a>、<a href=”https://tabelog.com/osaka/A2701/A270108/R5287/rstLst/”>新福島駅</a>)
<br />昼総合点<span style=”color: #000000;”>-</span><span style=”color: #A9A9A9;”></span>
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カテゴリー 福島, 蕎麦 |