福島の表記のお気に入り和食店を吹雪の中を定期訪問。JR福島駅から北に徒歩7分のなにわ筋沿いに位置する。開店以来ほぼ毎月伺っている気がする。
現在は大阪屈指の予約困難店として有名で新規客は受け付けておられない。ミシュラン2つ星店だけどそれについてはあまり気にされていない。この手の店では珍しく食事のスタートは14時と17時半の2部制。それゆえに若いスタッフさんは朝の7時くらいから出勤されていると聞き及ぶ。
大阪の「本湖月」や「かが万」等で修行をされた48歳になる温和な人柄のご主人と着物姿の奥さん、調理師学校を出た全員21歳の見習いスタッフさん3名トリオで切り盛り。
コース料理の値段は使用される食材によって変動。カウンター8席で17時半より一斉スタート。予約の2日前に女将さんから確認の連絡があるのもありがたい。
店内の装飾関係は全てご主人の担当。隅々まで美意識が行き届きていることに敬服する。室内は茶味を感じる空間で凛とした空気がある。ほとんどの客が小さな声で話す。客筋はとてもいい。。
入店から退店までこの日は3時間半。しかしながらご主人や女将さん、スタッフさんがカウンター越しにフレンドリーにいろいろと話しかけてくれるので毎回、時間があっという間に過ぎる気がする。
床の絵もご主人作。どのように評価していいかわからない微妙さがいい。
この日使用された食材をプレゼンテーション。兵庫県の坊勢で獲れた巨大な渡り蟹。
刺身に使用する徳島産の白甘鯛は2キロオーバーの巨大サイズ。数日間熟成させて軽く塩を当てて水分を抜いてから使用。
山口県光市で獲れた真魚鰹もびっくりする大きさ。西京焼きで供される。
料理の写真は掲載禁止なので献立のみ忘備録として記す。
・小さな筒茶碗に北海道産の裏後した百合根に揚げた蕗のとう1枚
(百合根の自然な甘さにびっくり)
・京丹後産の香りの強い牛蒡を入れた飯蒸し 梅肉
・菊菜を使った豆腐と粗微塵にしたかぶらの煮物椀
・刺身①白甘鯛と細かく包丁目を入れた針いか
・刺身②魚津産のひっさげ10キロサイズ(私は伊勢海老に変更)
・真魚鰹西京焼き わさびの葉の胡麻和え
・渡り蟹の塩蒸し(内子はレアに火入れ)
(蟹のエキスを入れたかなり緩めの茶碗蒸しが添えられる)
・能登産の鰤と大根の煮物 天盛りネギ
・釜炊き白ご飯 ほうれん草の浸し 味噌汁 香の物
(お供としてジャコ山椒、浜名湖産青海苔佃煮、おかず味噌)
・能勢産の甘いイチゴにヨーグルトソース
・ニッキの入った椿餅 薄茶
お酒も立春朝搾りを含めて美味しいものをたくさんいただきました。
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大阪市北区大淀南1-9-16