料理屋 稲家 9月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地にある表記の日本料理店を友人と訪問。JR北新地駅11-23出口から徒歩1分、ステーキ「ロン」の裏側の北新地プレイスというグルメビルの7階に位置する。凛とした設えの店内はカウンター8席のみ。開店以来ずっと人気のお店で18時スタートの予約は半年先となる。

場所柄ホステスさんとの同伴食事客が多く18時一斉スタートで20時15分には食事が終了となるようにされている。メニューはおまかせコース 19800円(税・サ別)のみで普通のお酒を入れて支払いはだいたい一人3万円くらいになる。ご主人の稲家氏は三宮のミシュラン和食店「植むら」で修行をされ関西の若手気鋭料理人の一人。

座付きの料理は「揚げ胡桃豆腐の菊花餡掛け」秋らしい一品で優しい味わい。

日月の大きな煮物椀には炭火で炙った白甘鯛、松茸、素麺がダイナミックに入る。上品な出汁が味わい深い。

刺身は本鮪の中トロ。私は苦手なので白甘鯛の昆布締めに替えていただく。心遣いがありがたい。向付の器も美しい。

炭火でしっかりと焼き上げたメイチ鯛の西京焼き。あしらえは酢漬けした梨、新銀杏。

酒肴、八寸は炭火で火入れした鴨肉とイチジク、ミル貝、ミズの実の3種盛り合わせ。日本酒がよく進む。

鱧と松茸のフライ。鱧は天ぷらよりもフライの方が美味しいといつも思う。自家製ウスターソースは野菜のやさしい甘味が特徴。

冷やし鉢として芋タコ南京の焚き合わせ。。。タコはレアに火入れされているんだけどとても柔らかいのが不思議。。

焚き合わせはもずくとパンチのある鯨ベーコン、金時草。。久しぶりに鯨肉をいただく。

いつものように釜炊きのアルデンテに仕上がった炊き立て白米が最初に供される。鯖ご飯も脂が乗っていてとても香ばしい味わい。続いて牛時雨ご飯を半分いただいてフィニッシュ。

甘味は巨峰を鋳込んだ大福。。周りの客は同伴出勤を急ぐためにデザートをパスされていた。これも北新地らしい風景。。

この日も美味しい日本酒を2種類いただきました。

大阪メトロ北加賀屋駅1番出口。。。電車に乗りながら内省する。。。

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-3111

大阪市 梅田/JR大阪 和食

廣澤

京都の烏丸にある表記の中国料理店を訪問。こちらのご主人は以前は北新地の「蓮心」のシェフとして腕を振るわれていた。2023年3月からこちらでオーナーシェフとして京都の築100年の一軒家を改装して表題の店名でお店をされている。この日はグルメ友人から希少な予約席を譲っていただき19時半一斉スタートの席に相伴する。

ベースは広東料理で25000円のおまかせコースのみ。入り口から玄関に伸びるアプローチが京都らしく店内カウンターからは綺麗な庭を見ることができる。カウンター10席のみでご主人と女性の調理補助さん、サービス女性2名で運営。

座付きはねっとり食感のとうもろこしが入ったお餅にクリームチーズと大きなボタンエビを乗せたもの。添えられたXO醤と唐辛子もいいアクセントとなる。印象に残るスターター。

2品目はこちらのスペシャリテの釜焼き叉焼が登場。蓮心の時からの名物メニュー。しっとり柔らかで歯切れも良く外側の甘みも脂の美味しさも非の打ちどころの無い逸品。添えられた辛み味噌も味わいをより深めるいい役割となっている。

大きくて見厚の「ほっき貝」をスープで火入れしてネギソースをかけたもの。迸る貝の旨みとさっぱりしたライム果汁を纏ったネギソースの相性もとてもいい。秋田の山菜のミズノミの食感も面白い。

蓋物はフカヒレ、鴨と松茸団子の蒸しスープ。丁寧に戻された大きなサイズのフカヒレは食べ応え満点。濃厚なスープを吸った白菜もとても美味しい。

どうまん蟹と湯葉の春巻き登場。どうまん蟹は浜名湖にいる希少品種。甲羅の丸いガザミのようなもので以前静岡で食べたことがある。その甘い身を生湯葉と合わせて春巻きにしたもの。中はもっちり滑らかで大葉がいいアクセントとなっている。昆布塩につけていただく。

クレソン、しじみ、ニンニクを炒めたもの。味わいは空芯菜炒めのような感じ。クレソン独特のいい癖と柔らかさが特徴。

続いて長崎産のクエの土鍋煮込み。熟成させた24kgのクエを使用とのこと。肉厚の切り身はもちもちして旨みも強くとても美味しい。生姜が効いた餡もとても美味しい。付け合わせに揚げた舞茸がはいる。見た目以上にさっぱりした味わい。

最後の締めは3種類でそれぞれ大・中・小とサイズを選ぶことができる。

最初に「和牛と松の実のちまき」登場。
米に和牛の脂の甘みと旨みがコーティングされてかなり美味しい。ありがちなパサつき感も全くない。蓮の葉と松の実の香りがいいアクセント。

続いて「冷たい豆乳坦々麺」登場。
喉越しのいいむちっとした麺が特徴。ピーナッツバターの入った濃厚でぴりぴりのソースが麺と絡んでとても美味しい。さっぱりしているので一気に完食してしまう。

最後は「おこげの酸辣餡掛け」は酸味と辛味が入った食欲が復活するような酸辣な味わい。外側がかりっとした団子状のおこげは焼きおにぎりのような形状と食感。大きな帆立貝柱と木耳が添えられる。

デザートは赤肉メロンの入った杏仁のスープ。底にバニラアイスが入る。口の中がさっぱりスッキリで気持ちいい。

この日はシャンパンと紹興酒をいただきました。駅まで8分くらい歩いて阪急電車に乗って帰阪。ごちそうさまでした。

京都市中京区不動町183

中華料理 京都市

まる米 9月【大阪市 天下茶屋】

天下茶屋の表記のおでん屋を友人と訪問。最近は予約が取れない超人気店となっている。天下茶屋駅から徒歩1分の好立地。フルオープンキッチンのコの字型15席。京都の料理店で修行された気さくな坊主頭の若き店主とスタッフさん3人で切り盛り。この日も予約なしで入店希望客が10組以上あった。

大きな角形の鍋には普通の出汁とたまり醤油ベースの2種類のおでんが煮込まれる。おでん以外にも鰹のたたきや鯖きずし、おでんの出汁がかかるポテサラなど気の利いた一品ものも多数ある。

ドリンクもビール、ハイボール、オリジナル酎ハイ、日本酒などいろいろなものが取り揃えていてしかも低価格。この日はすだち酎ハイ、唐辛子酎ハイ、青紫蘇酎ハイ、生姜酎ハイと日本酒を数種類所望する。

座付きに注文した鶏ねぎ480円は低温調理でしっとりとした食感。ブラックペッパーのかかったレタスチーズはシャキシャキの食感を楽しむ。大きな蓮根280円は皮付きで供される。はもちりは骨切りした身をさっとおでん出汁に潜らせる。車麩200円は出汁がしっかりと染み込んでふわふわな舌触り。

注文を受けてからオカラ団子を作って揚げて煮込むガンモドキ280円は表面がカリッとして香ばしく安定の美味しさ。鹿児島産の黒豚を使ったコリコリ食感の焼売280円はかなり大きくて食べ応えも満点。

おでんでは珍しいマッシュルーム500円はパルミジャーノがたっぷりかかる。濃いめの出汁で炊いた牛すじ250円はほぼ赤身肉を使用。大阪では珍しい松山揚げ180円はジュワッと出汁が染みる。注文ごとにすり身と合わせて揚げるゴボ天と玉ねぎ天、生姜天200円はふわふわ食感。

鬼おろしをかけて供されるなめこは試作品。柔らかく炊き込んで注文が通ってからさっと温める「たこ480円」も柔らかくて高級和食のレベル。味の染みまくった豆腐230円をいただいてこの日はフィニッシュ。

日本酒も好みのものを出していただきました。日本酒を出汁で割っていただく「出汁割り」もおすすめらしいです。

過去のまる米はこちら

大阪市西成区花園南2-7-30
営業時間:12:00~21:00
定休日:水曜日

大阪市 天下茶屋 関東炊