カテゴリー:日本酒
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纐纈(こうけつ)【大阪市 梅田・JR大阪】

堂島レジャービルという船大工通りにある雑居ビルの4階にある和食店を訪問。界隈では予約がとれない人気店の一つ。スナックに囲まれた狭い間口のお店はこじんまりしているが入ると落ち着いた雰囲気。

店名と同じ名前のご主人とサブの調理師2名、ホール担当の4名で運営。カウンタ−6席と個室4席のかなり小さなお店だけど上質感あり。料理はお任せの1本勝負。

2016-01-19 18.38.05

最初にシャンパーニュのGuy de chasseyのブリュットグラン・クリュを所望。濃い金色でフレッシュな甘い香りの吸い込みのいいバランスのとれた味わい。

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柚子釜に中に車海老と雲丹を鋳込んでなめこの餡をかけたもの。温かくて寒いこの時期にドンピシャのお始め。

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瀬戸内海の大きなサイズの鰆を目の前の炭火で炙って山葵のソースと芽葱をかけたもの。鰆の脂ののりが強烈で皮と身の脂が口の中でジュワーと溶けるのに驚く。シャンパンとの相性も抜群。

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琵琶湖のもろこを唐揚げにしたものにおろし酢をかけたもの。カリッとした食感と香ばしさでワカサギと姿はよく似ているでど味わいは全く異なる独特の深い滋味がある。これもシャンパンと相性抜群パート2。

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天然クエと黒豆豆腐のお椀。半潰しにした黒豆の食感もいい。出汁の加減も完璧。若いご主人も気さくで気取らず料理の話から世間話まで客に合わせて接遇しながら料理を作られる。

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道具もかなり上質。

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お造りは今が旬の淡路のヒラメと細魚。切り付けもとても端正。

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もう一品は大間の鮪だったんだけど私が苦手と言うことで松葉ガニをたっぷりと味噌をかけて出していただいた。こういった気遣いがとても嬉しい。

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お酒は十四代の大吟醸を所望する。20年くらい前に大ブームがあっていろんなお店でよくいただいた記憶がある。メロン等のフルーティーな香りと心地よい甘味が特徴で雪が溶けるようにその味わいが喉の奥に消えていく。

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五島列島の巨大な太刀魚は身が締まりまくって太刀魚の概念が変わるような身質。それを酒盗につけて焼いたもので日本酒にドンピシャの焼肴。あしらえには河豚白子の醤油焼きがつく。

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小さな小鍋で出てきたものは河豚の白菜巻とアンキモの低温蒸し。

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叩いた白胡麻が大量にかかる。島之内の一陽さんにいらっしゃたので食材の相性を考えた創作系の料理はかなり光るものを感じる。

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赤貝を出汁と牛乳を乳化させたものでさっと炊いたもの。洋の食材も少し差し込んで献立に曲を出す。基本がちゃんとわかっておられるので美味しいものを足しあわせて更に美味しくする術をわかっておられる。生食で美味しい赤貝に火を入れて更に美味しくするのはかなり玄人好みの手練である。

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レアに仕上げられた自家製の唐墨とカチョカバロチーズを合わせたものを磯辺揚げにしたもの。シャンパンと日本酒の2種のお酒を目の前に並べて双方で相性を見る。唐墨とシャンパンの相性がとても悪いであろうと思っていたがカチョカバロがカバーしてありがちな魚卵食品との相性の悪さは感じなかった。

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熊本の黒毛和牛「和王」の炭火焼にトリュフをのせたもの。コンソメスープが敷かれていてトリュフの香りが強烈でとてもいい。

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食事は蛤ご飯と大間の鮪の漬け丼、手打ち蕎麦から好きなだけ選ぶことが出来る。いただきすぎてお腹いっぱいだけど蛤ご飯と蕎麦の2種を所望。大ぶりのレアに火入れされた蛤ご飯はかなり上質。イクラの塩気でどんどん食べ進む。

しじみ汁も浅蜊のような大きさ。塩梅も完璧なり。

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そこらの専門店が裸足で逃げそうな二八蕎麦は辛味大根が添えられる。最初に塩をふりかけて細く打たれた蕎麦自身の甘味を楽しむ。

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デセールは生姜のクリームに金柑の甘露煮を乗せたもの。
全体的にしっかりとした塩梅なのでお酒が進みまくる。北新地で大ブレイクだけど店が小さいので予約が取れないのと隣のお客さんと距離が近すぎるのが玉にきず。それ以外はコスパも抜群でスタッフさんの接遇もよく大満足でした。

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帰りに寄ったお店のお土産にいただいた稲荷寿司がかなり美味しかった。。

大阪市北区堂島一丁目5-35 堂島レジャービル4階
TEL : 06-6147-9876
18:00~

纐纈割烹・小料理 / 北新地駅渡辺橋駅大江橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

日本酒和食大阪市 梅田・JR大阪

お酒なんでも研究所 カフェ部【大阪市 松虫】

友人と阿倍野の松虫交差点近くにある表記の店を訪問。たまに訪問したくなる大吟醸日本酒だけを置くかなり趣味性の高いお店。住宅街の中にある築90年の普通の家を改装した隠れ家。目立たず大きな看板もないのでふらりと立ち寄る客はいない。

こちらは都島にあるお酒研究所という機関のカフェ部で支店のようなもの。妙齢の部長のみさこさんがひとりで切り盛りする。カフェ部だけどビールやコーヒーはない。選び抜かれた大吟醸酒だけのお店。ご主人は博士号をもつ本物のサイエンストで研究ひとすじらしい。その方がお酒をセレクションし、マリアージュを追求した肴を考えられる。

普通の家なので店に入ると靴を脱いでお邪魔する。カウンター4席とテーブル(ちゃぶ台)2席のみ。店のセンスはかなりいい・・

グラッパグラスに注がれる大吟醸はすべて1杯500円。そのお酒にあった酒肴もすべて500円。料理7品のフルコースが3500円を3000円で提供される。お酒の中には一升1万円以上のものもあるがそこは量で調整するらしい。

2015-12-27 17.45.02

お酒を頂くごとにみさこさんのご主人が作る持ち帰り可能なお酒解説ファイルがつく。こちらを読みながらいただくととても楽しい。。

この日いただいたお酒は

■宮城県塩釜市 浦霞 大吟醸
■愛媛県四国中央市 梅錦 大吟醸「究極の酒」
■新潟県新発田市 菊水 純米大吟醸
■岐阜県高山市 深山菊 大吟醸
■秋田県横田市 天の戸 純米大吟醸
■大阪府交野市 片野桜 純米大吟醸 白櫻
■香川県琴平町 金陵 限定無濾過原酒 純米大吟醸 大瀬戸の花嫁
■岩手県盛岡市 七福神 長期熟成吟醸酒
■兵庫県西宮市 福寿 生もと純米熟成生酒
■静岡県掛川市 開運 大吟醸秘蔵古酒

コース料理はオリジナルの真空低温調理法をうまく使って構成される。

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一番最初はこちらのお店を代表するタラ白子(タチ)の昆布締め。真空低温調理したものでカンズリと大根おろしを合わせたものを薬味にしてポン酢でいただく。

すべての食材(牛肉・豚肉・鶏肉・魚卵)はタンパク質が凝固する温度が異なるためにそのギリギリの温度を狙って火入れをすると細胞が壊れない。昆布は脱水(離水)のために使用しているために(多分そうだと思う・・・)強い旨みや風味は特に感じないがそれが日本酒の味をしっかりと際立たせる。

プリンプリンでトロトロの舌触りだけど生っぽさは皆無。まさに芸術品のような料理である。「酒に合う」という意味をしっかりと解析し「観察・分析・判断」を繰り返し、他にはない絶品の料理を提供される。真空調理は塩の加減が難しく1ミリ単位の量で大きく味が変化してしまう。

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キングサーモンを低温調理したものを生姜醤油で食す。それぞれの料理にあったお酒が出てくるのがとても楽しい。これも一見したら生のようだけどしっかりと火入れがされている。口に入れると体温で溶け出すのが凄い。世間では大吟醸はフルーティーな香りが強すぎて食事に合わないと言われる方が多いがこちらのお店のセレクションは食中酒にぴったりのすべて目からうろこのものばかり。

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自家製のハムもはゼラチンがたっぷり。こちらでは真空調理は保存のための真空ではなく料理をより美味しく、素材感を引き出すための技法なのでどれもワンランク上の仕上がり。みさこ部長との会話もとても楽しい。見た目も心もカッコいい女性。

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ニラと小さな帆立貝が入った餃子。ホタルイカやウズラの玉子の時もあるし具材はその時々で変わる。しかしながら使われる野菜や調味料は完全に計算されていてこの日はハーブの入った塩でいただく。ニラの漬け物も入っているのか味わいに陰影があって旨みの相乗効果をしっかりと感じる。

この料理に合わせる純米大吟醸は穏やかな香りで料理との調和も抜群。柔らかい余韻の長さが特徴。「日本酒を楽しむ」とはまさにこのことと思った。

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フランス産の鴨ロースもこちらの店のスペシャリティー。個人的には日本一美味しい鴨料理と断言できる。しっとりとした身は真空調理ならではのもの。添え物は葱の昆布締め。山葵醤油でいただく。ここで粉山葵を使うのがこの店の真骨頂で原料はホースラディッシュなので肉との相性は本山葵や最近焼肉屋でよく見る合成保存料たっぷりの茎山葵よりも間違いなく鴨肉がおいしくなる。まさに「粉山葵を舐めたらあかんで!」と言う感じ。博士は本当に食べ物に精通されていることがこの一品をみると理解出来る。

北大路魯山人も過去にパリの「トゥール・ダルジャン」で画家の荻須高徳、小説家の大岡昇平とともに出てきた鴨料理を持参した粉山葵を酢で溶き、それを醤油と合わせてつけて食べたと言うのを昔に聞いたこともある。今でも魯山人醤油としてパリの店では出していただけると聞き及ぶ。(パリの店は行った事はないが・・・)

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続いてこちらのお店で初めて頂く豚トロの味噌漬けを真空調理したもの。脂分はしっかりと流れていて旨みのみが残る佳品。味噌と葱は別添えで薬味としていただく。

この料理に合わせる熟成生酒もかなり美味しい。ノーベル賞の晩餐会で飲まれたもので5年間生熟成させているらしい。吟醸酒は2年くらい寝かした方が美味しくなると言われていてこのお酒も蜂蜜のようなふくよかな香りと味噌というか麹の香りがお酒にドンピシャの相性を見せる。この組み合わせが玄人好みでとても芸術的。

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これも初めて頂くものだけど蒸した海老芋のソテーをバター炒めの甘露子と合わせたお正月らしい逸品。熟成感たっぷりの古酒はまるでシェリーのような感じ。海老芋の旨みというか美味しさの輪郭が際立つのが面白い。バターの動物性タンパク質やお酒の旨みなどがシンクロするのであろう。薬味として添えられているのは手作りの鯛がたっぷり入った鯛味噌と生姜味噌。古酒にドンピシャ。こんなおいしい野菜料理は生まれて初めて食べた・・

みさこ部長のご主人の博士はまさに天才・・

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最後に先ほどいただいた長期熟成の片野桜を燗で頂く。大阪錫器のもので手触り口当たりも素晴しい。個性たっぷりで独特の渋さとひね感、香ばしさ、いい意味での雑味が米焼酎のようでとても面白い。温かくしたときの味の変化に驚く。お酒が生来強い方なのと飲み飽きしないのでいつも飲み過ぎて酔っぱらってしまうのがもったいない。

仲のいい友達と2人で行って間接キスをしながらお酒と料理をシェアするのがお薦め。お店が狭いので予約必須。訪問するときはペロペロ見たと言えばわかりやすいよ。

本年最後を締めくくる5本の指に入る大好きな店。

ホントはここは誰にも教えたくなかったな・・・

大阪市阿倍野区王子町1-7-8
080-4413-2685
17:00-23:00頃
月火(祝日の場合は営業)

大阪市 松虫日本酒ビールカフェ居酒屋

ビストロ ナカノ

所用で守山まで言った帰りに地元の滋賀ネーゼお薦めの一軒家レストランで昼食をとる。琵琶湖大橋の東岸の麓にある。かなり地の利は悪いところではあるがランチは常に満席が続く超人気店。

外観・内装共に黄色を基調とした穏やかな雰囲気。開店して10年と言っておられたが古さはみじんも感じない。メンテナンスがしっかりと行き届いているのであろう。客層はファミリー、カップル女性の友人同士など老若男女問わない幅広いもの。店の真ん中にはピアノも置かれ定期的に演奏があるのであろうことを思わせる。

昼も夜もコース仕立てでランチは1650円を基本にオードブル、スープ、メイン、デザートを選べるようになっている。

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オードブルはキッシュのサラダ仕立て+450円を所望する。この他にもデフォルトの生ハムのサラダ仕立てやパテドカンパーニュー+650円、鮮魚のカルパッチョ+650円、フォワグラのステーキ+1600円など

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スープは季節代わりのクリームスープでこの日は店の横の自家農園で栽培した蕪を使用。マダムの実家が畑をもっているのでそこであれこれ栽培するんですとのこと。これ以外にも野菜具沢山のブイヨンスープを選ぶことが出来る。

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昼シャンでドゥラモット・ブリュットをいただく。コート・で・ブランの畑で収穫されたシャルドネのピュアな風味がとても好み。「サロン」が作られない年の葡萄を使ってこのドゥラモットがつくられると聞いたことがある。ソムリエでもある店のマダムも大好きと言っておられた。「サロン」同様にデリケートでエレガンス、吸い込みがよくしっかりとしたボディもある食中酒にぴったりのお酒。。いつも6000円くらいで酒屋で買うんだけどお店では9000円で販売。ボルドーの一級も沢山取り揃えておられるがどれも良心的な値付けに感心する。

自家製パンはしっとりとしたタイプ。オリーブオイルも上質。

2015-12-23 15.06.47

メインはデフォルトが兵庫産の天然スズキのポワレかブラジル産鶏モモ肉のリソレほうれん草のソースを選ぶことが出来る。

私はフランス産の鴨肉のロースト+1410円を所望する。その他にも国産牛のハンバーグ+650円、本日の魚料理(この日は天然ヒラメのムニエル)+650円、オーストラリア産子羊背肉のロースト+1410円、フランス産鴨肉のコンフィ+1410円、牛バラ肉の赤ワイン煮込み+1410円、黒毛和牛サーロインステーキ130g+4300円と言った感じ。

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デザートは本日のデザートを変更してチーズ3種盛り+150円に変更いただく・

最後に香り高いコーヒーをいただいて店をでる。静かな環境のせいか総じてやわらかでほのぼのとした印象なんだけど料理のソースはクラシカルでしっかりしていて何を食べても美味しかった。お酒も日本酒やカクテル等もあり家族で気軽に利用出来るような工夫がされていてとても好感が持てる。「次回は夜に訪問するね」とマダムに言って記念写真を撮ってから帰阪する。

大津市今堅田3-4-24
TEL:077-571-1156
営業時間:
11:30~15:00(L.O.14:30)
17:30~22:00(L.O.21:00)
定休日:月曜日(祝日の場合火曜日)、第3火曜日

ナカノフレンチ / 堅田駅小野駅

昼総合点★★★☆☆ 3.0

日本酒大津市ステーキワインフレンチ