梅田麹室 豊祝

休みの日に梅田のルクアイーレのバルチカで昼飲み。同じフロアの食料品やスイーツの売り場は全く客がいないのにこのバルチカは平日も大人気。

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*さかなのmaru寿司
*旧ヤム鐵道(てつどう)
*赤白(コウハク)
*墨国(ぼっこく)回転鶏料理
*肉びすとろ熟Jyuku
*宮崎酒場ゑびす

どのお店も行列ができている中で表記の店だけがガラガラ状態。奈良豊澤酒造のアンテナショップらしく魚の丼などランチのセットもたくさんあるんだけど立ち呑みのイメージが強いので若い客はあまり訪れない。立ち飲み(日本酒バルというらしい)だけど15時までは着席でいただける。

名物の豊祝セットは肴3種がついた日本酒で500円。ビールだと550円。
その他は
・きき酒セット(55ml×3):432円
・豊祝ゆず酒:313円
・お造り3種盛り:518円
・酒盗:378円
・胡麻豆腐:378円
・魚粕漬焼き:518円
・とろ湯葉のウニのせ:540円

日本酒は
・本醸造 貴仙寿辛口 290円
・純米酒 豊祝 310円
・純米原酒 豊祝 330円
・純米吟醸 無上盃 350円
・純米吟醸 貴仙寿吉兆 350円
・純米大吟醸 豊祝 550円
・大吟醸 豊祝 800円
・熱燗 純米酒 豊祝 310円

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吟醸あらばしりと一緒にまずは湯葉のウニ乗せ。ウニが何とも残念・・・価格が価格だからしょうがないか。

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カキフライは衣がたっぷり大サービス。しかしながら客も少なくてお酒が安くておいしいので居こごちは良い。

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鰻の炊いたものと揚げ茄子のチーズグラタン。思いのほか美味しいのにビックリ。本醸造のお酒と合わせると相性も悪くない。有馬山椒も良いアクセントになっていて気の効いたアイデア料理に感心する。

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気持ちよく鼻歌を歌いながら飲んでたらスタッフさんがすり寄ってきてうちの料理長の自慢の肉豆腐を食べてもらえませんか・・・と薦められたので所望するとこれもビックリするくらい美味しかった。。

見ると料理されている方がかなり年配の職人さん。簡単そうだけどこのような年季の入った仕事は心に響く。安い食材だけど出来るだけ美味しく提供しようとする姿勢にかなり好感が持てた。

このあと近くに映画を見に行ったけど飲み過ぎて半分以上寝てしまいストーリー判らず・・・

大阪市北区梅田3-1-3B2Fバルチカ ルクアイーレ
06-6151-1545
11:00〜24:00


カテゴリー 梅田/JR大阪, バル |

Il Povero Diavolo/イルポーベロディアヴォロ  12月

個人的に一番好きなイタリアンを久しぶりに訪問。12月は当然の事ながらどんな日も満席なんだけど、この日は2日前キャンセルが出たらしく知人を誘って早い時間に伺う。

こちらは大国町の木津市場横の簡易商業施設にある唯一の高級レストランなんだけど食材には魚だけを使用し、独創性と芸術性に溢れた逸品を提供される。こちらの羽田シェフの科学的に食材の特製と相性を考察し、様々な技法を駆使しながら独自の世界観を持つ料理に昇華させる技術とセンスにいつも敬服する。最近は辻調理師学校の講師もされていると聞き及ぶ。

この日は全10品のフルコースをカウンタ−でシェフの手元を見ながら楽しませていただく・・・・と思いきや、撮った写真の半分を誤って消してしまった・・・

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いつも最初はグリッシーニが出て来るんだけど、この日は手作りのビスケットのようなものが登場。コースの始まりは「烏賊と三つ葉」を使った一皿(写真なし)。生の甲烏賊とその下足とイカスミを合わせてスフォルマートしたもの。三つ葉を素揚げしたものと一緒にいただく。文章にすれば単純だが細かな手間がたくさん入る。

2皿目は真魚鰹のお造り状態のもの(写真なし)を根パセリのソースと一緒にいただく。脂の乗った真魚鰹は新鮮だけどどうしても味が淡白なので羽田シェフは帆立のジュを加えたりして深みを出す。

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3皿目はホウロウの鍋で提供される。鮮魚をヒバと杉板に挟んでフィンランドサウナ状態で蒸し焼きにしたスペシャリティ。火入れする前のプレゼンテーションも嬉しい。

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中身は新鮮なオーブンでレアに焼き上げた鱈とその白子が入ったもの。「これはもう完全に和食でしょ」と尋ねると「この料理は羽田(シェフの名前)が作る【羽田リアン】です」との答え。あしらえは百合根のペースト。

どの皿も和の食材や調味料を一部に使う事でとっつきの良さと食べやすさを工夫されている。

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4皿目は絶妙な火入れをした「鰤大根」。オーブンで常に中心温度を測りながら的確な焼き具合を探る。身の中心はロゼピンクだけど皮目はパリパリ。大根はシャーベット状態。鰤との温度差も刺激的である。

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5皿目は若布に包まれて蒸し焼きにされた鰆。青さ海苔のソースとグリーンレモンでいただく。鰆を柔らかい若布と一緒に青さ海苔のソースをつけていただくと瀬戸内海の海に浮かぶ島々が目に浮かび、「瀬戸は〜日暮れて〜夕波~小波~」と小柳ルミ子さんの歌声が頭の中を横切る。

6皿目はヨコワを焼いたものなんだけど苦手なのでパスさせていただいた。コースをすべていただくといつもお腹がはち切れるのでちょうどいい。

7皿目はワタリガニのスープのようなもの(写真なし)。

8皿目は自家製の大和芋で作ったニョッキ。自然薯とパルミジャーノの濃厚なソースはバケットとともにいただくと中毒になりそうな後を引く味。

この辺りになるとワインのアルコールのせいで頭が酩酊状態となり記憶も不確かとなる。

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デセールの一皿目はフレンチトーストにはったい粉で作ったグラニータを乗せたもの。その上に粉末のはったい粉がかかる。食べた事がない食感だけど懐かしいお味。

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最後はホワイトチョコでくるんだ液体状の「安納芋」でフィニッシュ。杏仁豆腐やバナナのときもある。。でもビジュアルはいつも同じ。。

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すべての料理にワインをペアリングしていただく。価格は料理と同じくらいなのでかなりお得。いつもお任せだけど外した事が全くない。スタートは果実味たっぷりの辛口シャンパーニュ「ロワイエ・エ・フィス 」。続いての「スキオペット」のソービニオンブランは果実味たっぷりで酸味とミネラルのきいたヴォリューム感のあるもの。真魚鰹のお造りにドンピシャ。

「リムー・ブラン[2015]シャトー・ド・ゴール」は シャルドネ中心の淡いイエローのふくよかボディータイプ。余韻も長くて蒸し焼きの鱈との相性もいい。

鰤大根と合わせたランドックの「ゼリージュ=キャラヴァン」は更にボリュームのある黄金色の 味わい深いもの。香りも濃厚でモンラッシェのような印象に残るエレガントな佳品。いつまでも残る余韻にうっとりする。本当に「美味しいな〜」と思う最近のスマッシュヒット的な一杯。

ここで日本酒登場。秋鹿の「朴」は特別純米無濾過生原酒。木の香りがほのかにして甘めで濃厚な旨味たっぷりで熟成感と野趣溢れながらもまとまりのある穏やかな原酒。料理との相性は当然ドンピシャ。

続いていただいたのはスロバニアのワイン。アメリカでいただいた事があるが日本では初めて。しっかりしたボディと圧倒的なふくよかさとまろやかさでムルソーのようなミネラル感と葡萄の凝縮感を感じる。

最後に出されたニョッキと一緒にいただいたのはトスカーナのビオワイン「ソラティオ・デ・ラ・チェレータ」 素直で優しい味わいで自然な甘さがソースによく合う。

最後はイタリアのpantelleriaという島でつくられる「Moscato Passito di Pantelleria(モスカート・パッシート・ディ・パンテッレリア)」というデザートワインをいただく。栗や杏のような甘い香りが特徴。葡萄を乾燥させて糖度を高めて発酵させるものでフランスの貴腐ワインも同じ製法(だと思う・・・)。こういったワインをハードタイプのチーズと一緒に食すのが大好き。

料理のみならずお酒も大満足の良い時間を過ごす事が出来ました。そのあとは市場にある太平の湯で温まってマッサージをしていい気分で帰宅する。

過去のIl Povero Diavoloはこちら

大阪市浪速区敷津東2-2-1-317 なんば木津まち横丁「○(エン)」内
TEL:06-4395-5150
営業時間:18:00~23:00
定休日:水曜日


カテゴリー 大国町, イタリアン |

天ぷら えびのや 鉄砲町イオンモール店

表記の店でお一人様ランチ。海老が1本のデフォルトの天丼880円(税別)を所望。

こちらは毎度おおきに食堂のフジオフードの運営。海老が2本の場合は980円、3本になれば1080円という強気の価格設定。

お店の売りは九州産の辛子明太子が食べ放題ということらしい。厨房は天ぷらを揚げる職人とサブスタッフの2名でまわしているのでかなり効率的ではある。

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出てきた丼は海老が1本、烏賊、鱚、カボチャ、温泉卵の天ぷらが真っ黒のタレにかかって登場。タレは見た目ほど辛くはない。天ぷらのネタは普通の冷凍物。

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食べ放題の高菜と明太子も凡庸。同じものがイオンモール以外のお店では750円で販売されている。イオンモールの家賃を考えればしょうがないかも知れない。

サトフードシステムが運営する「さん天」は同じような内容で価格はほぼ半額。モノの価値って難しい・・・


カテゴリー 堺市, 天ぷら |