日本料理 研野

京都の新進気鋭の表記の和食店を貸切で訪問。京阪の神宮丸太町駅から平安神宮に向かって徒歩10分くらい、琵琶湖疎水路のすぐ近く。

青森県出身のご主人の酒井研野さんは老舗料亭『菊乃井』で8年間修業され、お店はオープン2年目にしてミシュラン一つ星。現在34歳で若いスタッフさんと4名でカウンター7席を切り盛り。予約はテーブルチェックのネット予約のみでかなりの予約困難店とのこと。17時と20時スタートの2交代制。

最初に芋焼酎をいただいてから先付けは明石産の蛸と若芽とモロヘイヤの酢の物。酢の塩梅も良くて最後に飲めばいい暑気払いになる。

前菜は鮎の一夜干しを素揚げにしたもの、瓜の粕漬け、芋茎とえんどうの白和え、笹に包んだ鰻のおこわ、無花果ととうもろこしのすり流しなど。。

刺身は飴色に光る明石の水口商店の鯛。修行先の菊乃井と同じものを分けていただいているとのこと。鯛は生きたまま京都に搬送して京都の作業場で締めて配達される。ねっとりと上顎にまとわりつく上品な脂が秀逸。こんなに美味しい鯛は滅多にいただけない。浜名湖の青さのりの入った割醤油でいただく

煮物椀は蒸し鮑と積丹の雲丹とミズ(ウワバミソウ)のイチゴ煮。ご主人ご出身の八戸周辺の郷土料理とのこと。ミズのねっとりした食感が面白い。

こちらのお店のスペシャリティーの焼豚。ご主人は京都の有名中華料理店でも修行されたと聞き及ぶ。物腰柔らかでお人柄がとても優しくて初見の私にも優しく接していただく。

京都豚の肩ロースの焼豚。あしらえは出汁で炊いた小芋を揚げたものと枝豆。

淡路産の鯵のきずし。セロリと玉ねぎで口の中が一気にさっぱりする。

自家製麺を使った塩焼きそば。麺はカップヌードルのような感じ。麺の上には空芯菜と木耳、ピーマン、海老、柚子胡椒など。

加茂茄子の揚げ浸しと冬瓜の冷菜。上にはネギと生姜のあんかけ。上賀茂の森田農園のものを使用しているとのこと。こういったベーシックな料理もかなり美味しい。

食事は伏見の大粒のとうもろこしを使ったご飯。お供は茄子と大葉と万願寺唐辛子を使った甘辛煮。おかわりはノルマンディーのバターと醤油パウダーを乗せて味変を楽しむ趣向。

切れ端を使用した焼豚丼。ご飯の上にはエゴマの味噌漬けとぜんまい。ぜんまいは青森の世界遺産の白神山地でとれたものを使用。このほかにもマグロ丼など数種類リクエストができる。

鯛のあらで取った出汁の煮麺。お腹いっぱいなので少量にしていただく。魚臭さは微塵もない。

デザートはパイナプルのソルベとヨーグルトを固めたもの。脇には桃のコンポート、ミントのジュレ。上にはパッションフルーツ。

ホットコーヒーと甘味(州浜)。最後にコーヒーが出るのは珍しい。。

お酒もたくさんいただきました。芋焼酎含め日本酒は全て青森産とのこと。

お店のBGMが其々の料理に合わせて変えられるのも面白い。最近の流行りのものから昔の歌謡曲、クラッシックからJAZZ、オペラまでかなり幅広い。ごちそうさまでした。噂に違わない良いお店です。。。

京都市左京区岡崎徳成町28-22

和食 京都市

スエヒロ食堂【大阪市 住之江公園】

南港の海釣り公園に早朝からタコ釣りに行く。ボウズだったので早めに切り上げて一人で帰り道にある表記の食堂を訪問。場所は住之江公園から南港に向かう上にニュートラムが走る住之江通沿いにある。地元なのでたまに伺うことがあるけど45年くらい前からこの地で営業されていた記憶がある。お店の西側に大きな駐車場あり。

文字の消えかけた赤いテントが目印。こちらの店は「ヤマトモチスエヒロ食堂」というのが正式名称。名前の由来は不明。

お店は間仕切りのあるカウンター6席とテーブル席が4つ。雑然とした店内は神経質な方は厳しいかもしれない。店主含めてお店のスタッフさんは全員シニアでとっても親切。

ランチタイムはほとんどの客が日替わり定食を注文する。そのほか天ぷらうどん230円など驚愕の値付けが特徴。この日は朝定食を所望する。メインを注文してライスと味噌汁で450円。少し贅沢をしてメインを出し巻きと焼きたての鯖の塩焼きにして豚汁をいただく。これで580円なり。

形の崩れただし巻きは注文ごとにご主人が焼いてくれるのでふわふわ。副菜は冷奴と味付け海苔、お漬物。ボリュームたっぷりの豚汁もかなり美味しい。

カウンターの上に置かれたやかんもいい感じ。周りを見渡すと全員おっさん客。いいお店です。

大阪市住之江区新北島7-1-68
6:00-14:00
06-6681-1361

大阪市 住之江公園 その他料理

空堀天ぷら飯 から天【大阪市 谷町六丁目】 【大阪市 松屋町】

中央区の空堀商店街にある表記の天ぷら専門店をランチタイムに訪問。商店街のちょうど真ん中あたりに位置する。大阪メトロ松屋町駅・谷町6丁目駅から徒歩5分。こちらの商店街の有名店の一つと言われる。商店街のハズレ辺りにコインパーキング多数あり。この日は開店と同時に入店して1巡目で入る。午後12時を回ると大行列の人気店。

お店はカウンター10席と奥にテーブル席1卓。店主さんとスタッフさんの2名で切り盛り。店主さんの丁寧で目配りの効いた切り盛りの凄さは必見。メニューは天ぷら飯という名前の天ぷら定食と天丼。何をいただいても揚げたてを食べるスピードに合わせて一品ずつ提供していただけるので天丼よりも数種類ある天ぷら飯がおすすめ。

この日は季節メニューの大海老と夏の味覚天ぷら飯1730円を所望する。

まず最初にご飯と味噌汁が提供される。ご飯はおかわり可能とのこと。最初にプリプリ食感のニューカレドニア産の天使の海老とその頭、とろとろに揚がった千両茄子からスタート。揚げ感は強めでサクッとした食感。米油を使用とのこと。

続いて食べ応え満点の大海老、かなり大きなサイズでホクホクに揚がった鱧、天ぷらにすると旨みが強くなる舞茸、最近ではほとんど見かけない夏の天ぷら食材のメゴチ、大きすぎるモンゴウイカ、白海老と三つ葉のかき揚げでフィニッシュ。これらを一つ一つタイミングを見計らって適宜揚げたてで供される。

天つゆの他にも塩、七味、ぽん酢、醤油などが置いてあり好みで食材によって使い分けることができる。

名物は揚げたての半熟卵。ご飯に乗せて醤油と黒七味をかけていただく趣向で最後に追加で注文される方が多い。「こんな天ぷらがこの値段でいただけるの・・・」と皆が驚く良いお店です。店を出る時店主に「美味しかったです・・」と多くの方が声をかけていたのも印象的。この内容で2000円以内とはびっくり。日曜日は大行列なので避けた方がいいかも。

前回の記事はこちら

大阪市中央区谷町6-15-17
06-7181-2047
11:00~14:00/17:00~21:30
水木休み

大阪市 谷町六丁目大阪市 松屋町 天ぷら