閃 7月

用事であびこに行ったのでついでに表記の店でひとりランチ。普段はあまりラーメン食べないんだけどジャンクさをあまり感じないこちらのお店のラーメンは好んで食す。こちらは界隈ではかなりの繁盛店で悪立地をものともせず開店と同時に客がどんどん入る。お店は白を基調としたおしゃれで清潔な印象。女性客率も多い。メニューは醤油ラーメン・塩ラーメン・つけ麺・油そばの4種類。

油そばを食べたかったんだけどニンニクが強そうだったのでデフォの醤油中華そば(700円)を所望する。店主の所作がとても丁寧でタレの分量やスープの合わせなど慎重にされているのをいつも見入ってしまう。

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出てきた中華そばは醤油色の透き通ったスープが特徴。表面に薄い脂分が浮く。盛りつけを含めたビジュアルがとても美しい。
ベースは丸鶏・ガラで数種の煮干しを水出しした出汁を合わせた醤油味の清湯スープ。コクと旨味がしっかりと際立っていてありがちなエグミやぼんやりした印象は全くない。化学調味料不使用でここまでの旨味は珍しい。またよくある魚粉の臭みは全く感じない。
ベトナム産の天然塩も相まって雑味のない優しくてナチュラルなスープはいつも飲み干してしまう。

麺は細めのストレートで加水低めでスープとの絡みもよく、とても食べやすい。具材は、チャーシュー・穂先メンマ・味玉・刻み葱・海苔。
赤身系のチャーシューは旨味が強くとてもいい。トータルでバランスもよくとても計算されたものでいろいろな部分でこだわりと繊細さを感じる。品のある甘みや旨味、風味も感じられる完成度の高い大人の中華そばである。

大阪市住吉区苅田7-6-15
06-6608-5001
11:30~14:30 / 18:00~23:00 / 月休


カテゴリー 我孫子, 麺料理 |

麺屋 拓

北堀江で打ち合わせのあと表記のラーメン店でランチ。いろいろな方から薦められていて界隈で数店舗展開。

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時分時をずらしたせいか並ばずに入店。券売機で食券を買うシステムで水を入れるコップも自分で取らなければならない。

つけ麺がお薦めらしいがどちらかと言えば苦手なので看板メニューのデフォルトの豚×魚(ダブル)ラーメン 730円を所望する。

その他は
◆濃厚つけ麺 830円

◆煮干しラーメン 730円

◆汁なし和風そば 730円

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店内の製麺室でつくられる麺はストレート麺で普通な感じ。少し硬めでシコシコとした食感でした。

スープは豚と魚介をあわせたダブルスープ。豚骨のパンチと魚介の香ばしさをあわせた感じなんだけど
かなり濃い。でも味はぼんやり・・・よくいえばマイルド。

豚の獣臭が脳幹を刺激する。脂っぽくはないし煮干しの嫌な匂いもないけどどうも獣臭い。チャーシュはバラ肉の厚切りが2枚。これはまあまあ。その他のトッピングは青ねぎ、鰹節、メンマ。

食べれば食べるほど口の中がネバネバして匂いが咥内に残る。でも周りの客は美味しそうに食べている。
私の味覚が変なのか時代に遅れているのかラーメン素人なのか・・・コンビニでガリガリ君を食べて口直し。

大阪市西区北堀江3−5−2
電話、06−6534−0251
営業時間
11:00~15:00
18:00~24:00

麺や拓ラーメン / 西長堀駅西大橋駅桜川駅

昼総合点★★★☆☆ 3.0


カテゴリー 長堀橋, 麺料理 |

まさる7月

本年初のシンコが入荷したという知らせを頂き、神戸で予約半年待ちの大繁盛鮮魚居酒屋を経営する友人と表記の店を訪問。

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この日も医者らしき客で満席。予約が鶏にくのが玉にきず。まずはビールで乾杯して お造りの盛り合わせ。赤貝、九州の鯵、コリコリのコチ、剣先イカとエゾバフンウニ、軽く炙った明石の穴子に太刀魚。すべて一切れずつ。どれもがいい仕事をしていてこれだけで満足する。

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店内で一夜干しされている大羽鰯を見つけたので焼いていただく。かなり大きなサイズで食べ応えたっぷり。梅雨の時期が鰯の旬で『入梅鰯』とよく言う。醤油と味醂で照り焼きにしていただく。皮の部分の脂と醤油の焦げが相まって驚くくらいの滋味深さを感じる。早速端麗辛口の日本酒をいただきながらのマリアージュを楽しむ。

【夏料理青身の魚いとほしき】

まさる1

握りは最初はお決まりの木の芽を中に鋳込んだ「鱚」。この時期はまさに旬真っ盛り。脂は少ないけど軽く締めると上品な甘味と旨味がとても強く感じるネタである。多分旨味成分のグルタミン酸やリジンなどのアミノ酸が多く、包丁をしたり咀嚼するなかでそれらの成分がタンパク質から遊離して旨味成分に変わるのであろうと推察される。

【一片の木の芽がキスの味とせり】

「アマテカレイ」は正式名称はマコカレイ。大分では城下カレイ。今が旬でネットリとした食感と脂が特徴。コリコリしながらも甘くて寿司ネタでは白身魚の王者と個人的には思う。

「鯖」は漬けにしてマスタードを添えて出される。オリジナリティー溢れる握りである。夏の鯖は脂がなくて今イチなものが多いがこれはかなり上質。

「カマス」は水分の多い魚なので軽く塩をして身を締めて皮目を炙って供される。皮と皮スジの間に脂がたくさんありその脂が火入れされてとても香ばしい。

「ノドグロ」は言うまでもなく高級魚。大きな魚体の鮮度のいいものは限られている。これも皮を炙って葱と紅葉おろしをのせて供される。美味し過ぎて卒倒しそうになる。

生の鳥貝は味が深くてとても美味しい。鳥貝の旬は太平洋側では春先で日本海側では夏とどういうわけかずれている。この日は舞鶴産と言っていた。足の黒いところを残して洗うのが面倒。美味しいのは当然。

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大好物の車エビ登場。これを食べ続けてはや15年。。ビジュアルも美しいが 茹で加減や海老味噌の鋳込み具合などどこでもありそうなものだけど私にとって唯一のベストオブザ海老の握りである。

まさる5

この日のメインイベントの「シンコ」登場。この日は5枚漬け。出世魚「コノシロ」の幼魚。10センチの大きさになれば「コハダ」と呼ばれる。

夏場の限られた時期のみが旬。今の走りの時期はビックリする仕入れ値となる。ご主人が「中元みたいなもんですわ〜」と言っておられた。

頭をとって捌くと数センチほどしかないのでさばくのはとても面倒。この日も仕入れ値はキロ5万円と言っておられた。大体1キロが120匹位なので50000÷120×5でネタだけで原価2000円なり・・・男気だな・・・

そのあとコハダの1枚漬けを握っていただき食べ比べ。。マグロや雲丹の食べ比べはよくあるがコノシロの食べ比べは珍しい。

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鮑のエンペラの部分。私がこの部分が好物なのを知ってくれている。関東の煮鮑とは全く異なる。ゼラチンでプルプルして究極の煮鮑と確信。

まさる2

「煮ハマグリ」は火入れの素晴しさとネタの良さで限りなく柔らかで味も深い。「毛蟹」は味噌をのせて供される。皮を炙った「鰻」は海苔を巻かれて供される。言葉が出なくなるくらい美味しい。。山芋やいろんな野菜の入った「袱紗玉子」は箸休めにぴったり。皮目を炙ったキンキは肝と芽葱と紅葉おろしで供される。キンキは皮目を炙って芽葱と肝をのせていただく。焼き目の香ばしさと皮部分の脂の甘味と身の旨味が渾然一体となった最高の一貫である。剣先烏賊の耳」はコリコリで味も深い。

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味が乗ってきた淡路島の雲丹は上品な甘味。これだけ20個くらい頂きたいくらいである。

まさる6

貝好きなのを知ってくれているので「ツブ貝」を軍艦で所望。どの寿司も美味し過ぎで日本酒が進み過ぎてしまう。〆は穴子の巻ものを所望。この店で寿司を頂くといつも幸福感に包まれる。シンコは今週いっぱいくらいかな。。。

大阪市浪速区下寺2-3-10
TEL:06-6649-7227
営業時間:平日 17:00~翌2:00 日祝 17:00~23:00
定休日:水曜日


カテゴリー 四天王寺前夕陽ヶ丘, 寿司 |