肝胆亭

神戸港に南極観測船「しらせ」が入港し、お呼ばれで船上パーティーに参加。自衛隊員の手作りの料理や屋台の焼き鳥に舌鼓。

そのあと友人と三宮でいろんな意味で有名な「肝胆亭」に行く。 場所は三宮駅中央口の北側すぐ。フラワーロードより一本東の筋の三琴ビルの地下1階。 雑誌や新聞にもよく取り上げられる三宮の有名店 というか名物店。いや、名物おやじか。

お腹いっぱいだったのでワインとつまみを所望。。というよりは名物マスターとアホな話をしに来たような感じか。。。

国防の話から阪神タイガース、森羅万象いろんな話を酔っ払い状態でしゃべりまくり。。 店内の雰囲気と、おっちゃん、いえマスターの雰囲気は、どちらかというと「居酒屋」か「食堂」。

しかし味はめっちゃ「フレンチ」。 神戸の方なんだけど大阪の我々よりも大阪人のよう。かなり馴れ馴れしい感じ。。。ここまで敷居を下げるかって感じのフランス料理。

外観も何屋かわからないしメニューは黒板のみ。とても読みにくい。ほとんど素材名しか書かれていない。

前菜メニュー豊富なのでワインのアテには事欠かない。野菜を煮込みまくった(マスターは三年煮込んで腐りかけと言っていた)ものとあさりのガーリック蒸しを所望する。

ここのマスターに関しては好き嫌いがまさしく白黒のようにつくと思うくらいの個性派。そのマスターを凌駕する酔っ払いの関西人との会話は店の中を場末の居酒屋状態にしてしまった。。 しかし料理が旨いのが玉にきず?食い味重視の洗練されたフレンチである。。コスパもいい。。

店名の由来は「肝胆相照らす」という故事に基づくものと思われる。。腹の底からの深い付き合いという意味だったと思う。

HPには *肝胆亭という名前の由来は、中国の「肝胆相照らす」という言葉からとりました この言葉は「肝(腹の中)を包み隠さずに心の底までうち明けて交わる」という意味の言葉で、その意味の通り私達従業員をはじめ、初めて会うお客様同士さえも心の底まで打ち明けて話そうというのをコンセプトに営業しております。 あたかも大家族のような風に思っていただきたいということで肝胆-亭という名前になっています

ということらしいが。。マスターかなり強烈。。。覚悟して酔っ払って行くのがベスト。。

神戸市中央区琴ノ緒町5-4-5 三琴ビル地階 (078)242-8763

オフィシャルHPはこちら

肝胆亭フレンチ / 三ノ宮駅(JR)三宮駅(神戸新交通)三宮駅(神戸市営)


カテゴリー フレンチ, 神戸市 |

又三郎 その②

前日のランチに続いてフードコーディネートの先生と取引先社長を誘って熟成肉食べ比べ大会を実施。。。

最近マスコミ引っ張りだこの女性オーナーがこだわる熟成肉は私も昨年ニューヨークの高級スーパーやレストランで体感してきた。 「STEW REONARD」 や「HOLE FOODS」といった高級スーパーにはまっ黒けになった肉の塊が専用の冷蔵庫に山ほど入っているのを見てあまりの見た目の悪さに驚いた。ピータールーガというレストランで山ほど熟成ステーキをいただいた。

アメリカでは牛肉のブロックを乾燥熟成庫内に一定期間貯蔵する。USの肉は2カ月以上熟成したものをいただいた。

ビールをいただく前に熟成庫とその中にある肉の塊を拝見させていただいた。 真っ黒に変色したリブロースの塊は神々しい存在感があった。 土佐の短角牛のあかうし、黒毛和牛の様々な部位が所せましと並んでいた。

聞けば庫内の温度を1~3℃、湿度は60~80%くらいか。熟成期間中に、肉の中にある酵素等の働きで肉の繊維がゆっくりと壊れて肉が柔らかくなっていくらしい。

乾燥する目減りと黒くなった部分を切り取って商品とするロスがあるので、最終的に残るのはプロセスする前の7割くらいであろうか。

土佐あかうしの6週間熟成のリブロース。黒毛和牛のフィレ、モモ肉をそれぞれ200グラムずつ焼いていただきシェアすることにする。すすめられたが普通の焼肉には興味なしである。。

最初にビールと前菜をいただく。熟成肉だけをいただきに来たので普通の焼肉は今日は興味なし。真っ黒になった肉の表面をそぎ落とし脂身も取って塊をおもむろに焼く(というか完全に焼いてくれる)

前菜はかなりこなれていてタコ焼きのようなチーズの入ったガレット、牛タンの燻製、トマトのカルパッチョの盛り合わせ。アボガドとあわせたユッケも秀逸。綺麗な仕事の自家製ピクルスも実にいい。

ワインはピノノワールのカレラを発見。。良心的な値付けに感心する。至高のピノノワールと言われるカレラはロマネコンティと並べ表されると言われる。価格はたぶん30分の一くらいか。。

前菜をいただきながら店員さんが丁寧に肉を焼いてくれるところを見る。 最初に肉を常温に戻すためにさっと網の上に乗せて少し焼けたらアルミ箔で包んでむらす。 落ち着いたら再び焼く。。丁寧に焼き過ぎないように火入れをしてまたまたアルミ箔に包んで余熱でゆっくりと火を通す。

最後に仕上げるためにまた焼く。。。最後は肉汁を落ち着かせるためにまたまたアルミに包む。 焼き始めてから40分。。切り分けて持ってくる。。。。

まずはフィレをいただく。。黒毛和牛は熟成に向かないと聞いたことがあるがとんでもない。。 味わいも深く確実に濃い~味になっている。腐敗臭は全くない。肉汁はたっぷり。これは初めての体験。。

そして楽しみにしていた短角牛のあかうしのリブロースは食べた瞬間言葉をなくす。。。 喉を過ぎるとヘーゼルナッツの香り。アミノ酸凝縮の旨みは一同驚きである。。 あかうしと熟成肉との出会いは凄いわ・・としか言いようがない。。USビーフもそうだけど赤身肉に適しているのであろうし熟成期間が黒毛よりも2倍なのでその分パンチもあるのであろう。

多分これを食べたら普通の牛肉は食べれない。。。禁断の肉である。。ワインとのマリアージュも素晴らしい。 あまり渋く、重いワインよりも肉の味がはっきりわかるピノノワールを選んだのはグッドチョイスである。こんなに深い旨みと香りをまとった肉は初めてである。新宿パークハイアットのニューヨークグリルもかなり近い感じであるがそのときよりも旨みが強い感じがした。

モモ肉も旨かったが個人的には短角牛の赤牛が一番好みである。サイドメニューのクオリティーも高く、パティシエもいるためスイーツなどのデザートも本格的でとても豊富。

お土産に(イートインも出来ますが)、ローストビーフサンドやら、ハンバーグサンド、それにミートパイやら、勿論スウィーツまで。焼肉店の概念を変える店と行っても過言ではない。

オープンキッチンの焼肉店も初めて見た。

最後は小松菜ジュースが出てきて口の中がさっぱり。 お店のHPはこちら。熟成肉カレンダーのっています。

大阪市住吉区長居2-13-13長居パークホテル1F
06-6693-8534
営業時間 11:30~14:00 17:30~23:00(L.O.22:30)
定休日 木曜日


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又三郎 その①

長居にある焼肉店。南住吉から移転。。20年前には肉の質がいいということでよく通った。最近マスコミや雑誌で店主の記事をよく見る。台風直撃の日にちょうど店の前を通りかかり焼肉ランチをいただく。。

正肉100グラムと焼き野菜で1400円。ご飯をプラスで1600円といい値段であるがまさにロースのいいところを切ってくれた。。又脂だらけのカルビも私は苦手であるが甘い脂が印象的であった。。

聞くところによると今年の4月にこの長居パークホテル1階の場所に移転。天井の高いフレンチレストランのような白をベースにした店の造りは実に開放的である。。夜のメニューやワインリストを見るとたまらなくなり翌日の夜の予約をして帰る。。


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