2022年12月

ザ・モチベーションショップ

先日に某読者様からメールでお勧めいただいた2年前にオープンした西天満の表記のカレー専門店を訪問する。なにわ橋駅から徒歩5分くらいの裁判所等がある老松通り沿いに位置する。オープン10分前の10時50分に一番乗りで到着。

こちらは「ゆとりちゃん」というバーの間借り営業。カウンター7席のみで外見含めてかなり個性の強い若き女性店主さんのワンオペ。名前はメイドインアリサさんと言うらしい。店名通りモチベーションの上がるカレーと癖の強い靴下やレトロ雑貨の店とのこと。テマエコーヒーという自家焙煎のスペシャルティコーヒーの販売卸もされている。

こちらの店主さんはカツカレーに非常に強い想いがあり、これまで100件以上のカツカレー店を食べ歩き研究され、最高のカツカレーを提供されるべく日々過ごされていると聞き及ぶ。メニューは三元豚を使ったロースカツカレー950円、チキンカツカレー900円、エゾシカカレー1200円、そのほかにもオムカレーや揚げ野菜カレー、ウインナーカレーなどがある。

カレーの分類としてはスパイスカレーなんだけど店主さんは難波の欧風カレー店で8年間修行されたので、その要素も少し加わるハイブリッドなカレーとのこと。

店の一角に自作のカツカレー専門のフリーペーパー「カツカレー図鑑」が設置される。コメント含め内容は全て自身で取材されたとのこと。それぞれの記事コメントにカツカレーに対する愛を感じる・・・今では固定のスポンサーもついて第4集(約50店舗)まであるらしい。それぞれのページにあるQRを読み込むとグーグルマップに飛ぶようになっていることにも敬服。

図鑑以外にもツッコミどころ満載の「」カツカレー雑貨があちらこちらに置かれる。。店主のカツカレー愛に自身のモチベーションが上がりまくる・・・・ここまで突き抜け感のある店は珍しい。。

記念にカツカレーキャップ買おうかなと思ったけどやめといた・・・・

カツカレーの提供は不定期とのこと。あと営業日が圧倒的に少ないので訪問するときはFacebookやインスタでチェックが必要。

しばらくしてロースカツカレーが提供される。店主さんのオススメ通りに初見なのでトッピングなしのデフォルトでいただく。カツカレーのビジュアルは具の入っていないシンプルなサラサラのルーが特徴。牛肉のエキスだけを使用しているとのこと。ふんわりとコーヒーの香りもして、野菜やチャツネ系の甘さも感じられる。後から旨味と最後に辛味がゆっくりと追いかけてくる。

カツの下にガーリックバターを敷いていて、その部分が深いコクのある味わいとなる。カツも食べやすくてルーとのバランスもとてもいい。後味もスッキリであっという間に完食する。米の硬さ等もしっかりと計算されておられ全体の完成度はかなり高いと思う。

食後はすぐ隣の老舗珈琲店の「ホルン」で休息する。この辺り界隈のコインパーキングの料金の高さに驚く。。。

このカレー店はかなりいい店です・・・大きく心が動きました・・・・世の中はホント広いな・・・・

大阪市北区西天満4丁目8-1
営業時間/11:00~16:30
定休日/月曜・日曜


カテゴリー 南森町, カレーライス |

源ちゃん 12月

南船場の表記の高級洋食店をランチタイムに訪問。大阪メトロ長堀橋から北西に徒歩3分のビジネス街に位置する。2020年まではSANGENという屋号だったんだけどご両親が営む昭和11年創業の住之江区の住吉新地にあった洋食店の閉店に伴い老舗店「源ちゃん」の名前を継承する。

店内は木調の落ち着いた内装でカウンターが4席とテーブル席、半個室席がある。ランチメニューは人気のハンバーグやエビフライなどのセットメニューや洋食弁当など、夜はコースメニューやアラカルトメニューなどもあり接待やデートなどにも対応の使い勝手のいいお店となっている。

この日は店頭にカキフライの看板が出ていたので引き寄せられるように入店。好物のエビフライとカキフライがアソートされた定食2600円をいただく。

広島産の上質な牡蠣は癖もなく細かいパン粉との相性もとてもいい。一つ目はレモンをかけてタルタルソースで、もう一つはウスターソースをたっぷりかけていただく。。ピンと背筋の伸びたエビフライはいつものようにプリプリの仕上がり。。付け合わせ野菜の仕上がりも完璧。。目の前でオーナーがトウモロコシをミキサーにかけてポタージュを作る姿を見ながら美味しくいただきました。

食後はすぐ近くの300KAFEで小休止。。他人のコーヒー代を提供できる保留コーヒーの店として有名。店内もかなりスタイリッシュでお店全体が温かい。手作りの15種類くらいあるフィナンシェも秀逸。

過去の源ちゃんはこちら

大阪市中央区南船場2丁目3-17


カテゴリー 長堀橋 |

米増 12月

ここ5年間で毎月定期訪問している表記の日本料理店を訪問。新規予約は8ヶ月以上先となる関西和食で最も予約困難と言われる人気店。カウンター8席のみで14時と17時半スタートの2回転。ここ数年はミシュランの星を取得されているけどそのような話は一切語らない。11月は急病のため友人に代理出席をお願いした。。

温和で真摯な人柄のご主人は本湖月等で修行。茶味溢れる料理はなにをいただいても美味しい。普段はコース18000円(税・サ別)だけど12月はずわい蟹が入る特別献立で30000円となっている。料理写真は掲載不可なので忘備録として献立のみ記します。

・京都の鷹ヶ峰産の大根炊き、柚子もろみ添え
・熊本産すっぽん玉〆
・舞鶴産天然クエと北海道戸井の200kgまぐろ(私は烏賊に変更)
・新潟産真鴨の炭焼き。ロースとモモ肉と心臓
・佐賀県杵島の蓮根を使った辛子蓮根
・マナガツオの西京焼き 秋田産の芹のお浸し添え
・蟹足をレアに炊いたもの
・蟹身と蟹味噌を甲羅に入れて火入れしたもの
・甲羅にスープを入れて再び火入れして蟹の味を移したもの
・釜炊きご飯(白米)と鰤出汁の粕汁
自家製浅漬けのいくら、レアに仕上げたちりめん山椒 蕗味噌
・山形産の焼き林檎のソルベと新潟特産の洋梨「ル・レクチェ」
(ラフランスとは味のレベル舌触りが全く異なる)
・京丹後産さつまいもの入った自家製の薯蕷饅頭と薄茶

床かざりは椿で氷を雪に見立てたもの。。

この日は蟹が提供されるとのことなので日本酒を4種類いただきました。

この日は時化続きだけど兵庫の柴山産の大きなサイズのものを活で仕入れされてました。年末の活蟹の仕入れ価格は驚きます。。

目の前で丁寧に蟹をさばくご主人。ありがちなパフォーマンス等は一切排除。客は静かに見守ります。お客筋の良さも店の特徴。着席してから大きな声でしゃべり続けていた隣の席の飲み屋さんのママ風の客も途中で静かになりました。

蟹の足をいただいた後、ほぐし身を殻に入れて味噌と一緒に炭火で火入れ。独特の香ばしい香りが鼻腔をくすぐります。

この日、味噌漬けで供された瀬戸内産のマナガツオ。味噌漬けになるためにあるような高級白味魚で大好物です。このような巨大サイズは珍しい。。

座付きの大根炊きの器は朱塗りの蓋物。折敷は漆黒の真のものでかなり上質で美しい。湿り箸などの気遣いもさすが。。

待合の床の飾りもご主人作。クリスマスをイメージしたものとのこと。多才な能力に敬服。

こちらの古木を使った飾りも侘び具合が秀逸なり。

トイレの飾り。サンタの帽子はご主人のお母さんの作。。折り紙の箱はご主人作。。かなり芸がこまかい・・・

過去の米増はこちら

大阪市北区大淀南1-9-16


カテゴリー 福島, 和食 |