イタリアン

Ristorante Due

表記のお店を友人と訪問。ハナコの雑誌のグランプリオブグランプリを受賞されたということとミシュランの星を取られたので現在は予約がとても困難なお店。
三宮駅から北に10分くらい歩いたところのハンター坂の入り口にある新しいビルの6階に位置する。

このビルにはミシュラン星獲得のステーキ店「雪月花 離れ」や懐石料理店「小猿」、高級焼肉店「仔牛屋 神戸三宮店」など聞いたことのある有名な店が入っている。

店内は、カウンター7席、テーブル3卓で20席程度。カウンターはオープンキッチンで級割烹店のような感じ。メニューは8000円から15000円まですべて税・サービス料別。今回は17964円(サ、税込)のコースをお願いする。客層はほぼ若い女性。

2016-07-28 18.10.05

こちらはテーブルセッティングから食材まで和食のテイストを融合した革新的イタリアンと聞き及ぶ。

以下HPより抜粋
オリーブ油よりも昆布だしの出番が多いリストランテ。
さらには太白胡麻油まで。
しかし、いわゆる和食的ではなく洗練されたガストロミー・イタリアンの数々。
世界各国で料理がボーダレスになっていく中で
日本の食材・技法を活用するのは必然と考え、
バターやクリーム、にんにくを多用せず、
日本の素材を感性でイタリアンに着地させる料理を日々探究していきます。
また、スペイン現代派の調理器具、ガストロバック(減圧調理器)で
和牛の中にトリュフオイルの香りを入れた炭火焼など
今までにない料理を提供しております。
「ヴィナイオータ」をはじめとする自然派ワインや
アメリカの「ケンゾー・エステイト」等、
約40種のワインをご用意しています。
<厳選素材 一例>
牛肉:大和牛A5
豚肉:今帰仁(なきじん)アグー
ハム:ネロパルマ(まぼろしの黒豚)
魚:五島列島や串本港から届く丁寧に活け締めされた絶品の魚
野菜:大西農園の無農薬ハーブ、淡路の柴山さんの無農薬野菜
小麦粉(パスタ):浅野ファームのセモリナ粉
卵:吉田ファームの卵
塩:田野屋塩二郎さんの塩

2016-07-28 18.13.08

イタリアビールのコレージのビアンカで乾杯。最近リストランテでよく目にする。ホップの香りと甘いフルーツのような香りがする。泡も滑らかで芳醇で濃い味わい。

2016-07-28 18.17.17

お始めは毛蟹にアボガドを合わせたものにイタリア製のキャビアを乗せたもの。ソースはエンドウ豆、桃、パプリカ、毛蟹の味噌とエディブルフラワー。

2016-07-28 18.28.53

2皿目は剣先烏賊とバフンウニを合わせたもの。叩いたオクラやコンソメジュレ、花穂紫蘇。山葵のソースが雲丹と烏賊の甘味を引き立てる。カウンタ−の中はシェフを入れて3名。皆がピンセットを片手に盛りつける。シェフはイタリアで修行をしてイタリア料理コンテストで受賞もしたらしい。

2016-07-28 18.32.38

料理に合わせてお勧めいただいた初めて頂くカンテのエクストラ。品種、ヴィンテージ、醸造法全てが秘密らしい。タンクにたまった澱の部分を無濾過で瓶詰めしたものとの説明。ビンテージは記載されていないがバックラベルに数字が入っている。薄濁りの乳白色の白ワインでトロッとした舌触りで蜜のようなまろやかさ。喉を通るときはフレッシュな果実感とミネラル感があるんだけど最後の方になると澱が混ざって味わいが深くなる夏にぴったりの楽しいワイン。

2016-07-28 18.39.26

最近よく見る調理法のガストロパック(減圧加熱)された徳島産の鮑。海老芋のソースと鮑の肝を山椒を足したソース。青さ海苔と昆布を炊き上げた出汁を煎餅にしたものが添えられる。

鮑を柔らかく炊いて鮑から出た出汁をもう一度鮑に戻すという調理法。イタリアンなんだけどしんみりした和食の優しい味となっているのが嬉しい。

2016-07-28 18.39.40

目の前にガストロパックの機械が鎮座。素材に味を染み込ますためにフランスでは下処理によく使われると聞く。真空調理と違い食材の形や味そのものを壊さずに調理出来るのが利点。食材の細胞の空気を抜いて調味料やソースをそこに入れ込むことが出来る。過去にはトマトや苺に蜜を入れ込んだりレアの肉に味を入れたりしたものをいただいたこともある。

2016-07-28 18.37.26

パンはオリーブを練り込んだものとトウモロコシの粉を使ったもの。

2016-07-28 18.53.01

長崎産の熟成させたスジアラは沖縄ではミーバイと呼ばれるもの。明石の鯛と鰹(私は苦手なのでボタン海老に変更いただく)のカルパッチョ。オリーブのソースとブラックオリーブの粉胡麻のソースで供される。てんこ盛りにされた薬味は一つずつピンセットで乗せられる。

2016-07-28 19.12.34

明石産の真魚鰹をビーツと豆のソースで。あしらえの野菜はすべて豆科のもの。素材がいいので普通に美味しい。裏旬を迎える真魚鰹もいい脂がのっていた。

2016-07-28 19.36.00

骨切りした鱧を練り込んだパスタ。湯がく時間もかなり短め、胡瓜と唐墨でいただく。地味だけどかなり美味しかった。

2016-07-28 19.49.58

A5神戸牛をガストロパックでポルチーニの風味を入れ込んだもの。根セロリのソースにポルチーニのソース、西洋山葵にポルチーニを乾燥させて粉末にしたもの。添え野菜は水茄子。かなり斬新な料理で肉を口に入れると脂の甘味とともにポルチーニの濃厚な香りが咥内を充満させる。喉から上の部分がすべてポルチーニになったような感じ。

2016-07-28 19.51.49

サンタバーバラの軽量級のピノを合わせる。渋みのあるものはこの料理には合わないと思った。鮮やかなルビー色で控えめな甘い香り。果実味タップリで料理を優しく包む穏やかなタンニンと酸味。

2016-07-28 20.17.09

毛蟹を中心とした魚介が入れて炊き上げたリゾットに玉蜀黍を入れて焼き上げたもの。この店では「リゾピラフ」と呼ばれる。カウンタ−越しでシェフが「トリュフ大サービスしてます!」とのたまふ。リゾットでもなくピラフでもない食感と玉蜀黍の甘味とトリュフの幻惑的な香りにノックアウト。蟹等で取ったスープを入れて食べてねと言われたが美味し過ぎて掛け忘れる。

2016-07-28 20.35.59

マスクメロンとフィユンネル、アマレット、バナナ、ココナッツのドルチェ。

2016-07-28 21.12.51

帰りに近くのバーで最近はまっているテキーラをいただいて帰阪。バーテンさんの動きがキレキレでワロタ。

神戸市中央区中山手通1-25-6
078-221-2266

Ristorante Due イタリアン / 三宮駅(神戸市営)三ノ宮駅(JR)神戸三宮駅(阪急)

夜総合点★★★☆☆ 3.5

イタリアン 神戸市

Il Povero Diavolo (イル ポーベロ ディアヴォロ)7月【大阪市 大国町】

1年間お世話になった奉仕団体の職員のかたと表記の店を相伴する。

最近は私とご一緒した友人が何度も訪問するのでつとに予約がとりにくい。普段は滅多に降車しない南海電鉄の今宮戎駅から徒歩3分にある「木津卸売り市場」に隣接する阪神高速の高架下のグルメゾーン「なんば木津まち横丁○(エン)」の一角に位置する。

店の入り口はビニールシートなんだけどそのビニールに微妙に墨色が入っていたりしてかなり感度の高い内装となっている。

カウンタ−とテーブル席で全部で14席。メニューは魚介のみのコース¥7500。スタートはいつものようにヴェネト州のさっぱりとしたスプマンテを所望する。

2016-06-26 18.38.42

一品目は「豆と鱧」。サーブされるときは素材名だけ告げられる。食べながらインスピレーションを駆使してソースや調理法を解読する楽しさが醍醐味である。

活鱧を骨切りして軽く燻煙しながら火入れをし、それを凍らせてから削ってパウダー状に乾燥させる。緑の粉とソースは豆をペースト状にしたもの。全体をかき混ぜていただくと三度豆や豆のペースト、豆を粉状にしたもの、トマトと和風の出汁の味が混ざった泡のソースが一体になりバランスのいい逸品となる。

2016-06-26 18.56.13

2品目は「カマスととうもろこし」塩をして脱水したカマスを皮目だけ炙ったものに大きめのベビーコーンのフリットと火入れしたとうもろこしとそのソース、黄色いズッキーニを合わせたもの。異なる食材同士の相性の素晴しさと和素材や調味料を一部組み込むことでの食べやすさなど科学的創意に満ちたコース仕立はさすがである。

3品目のムール貝と微塵にカットされた烏賊、素麺カボチャは写真を撮り忘れる。素麺カボチャがパスタのようでビジュアルも食味もかなり楽しい。

2016-06-26 19.29.17

4品目は「蛸 茄子 パプリカ 赤みそ」という料理。焼き茄子に柔らかく火入れした蛸とパプリカのペーストを合わせたもの赤みその入ったソースは見た目よりも穏やかな食味。付け合わせは茄子のステーキ。

料理の味もさることながらシェフの調理法の独創性とビジュアルの芸術性にビックリ。蛸は和食の料理法を使用。

2016-06-27 09.21.32

この日はすべての料理にそれぞれお任せのワインをつけていただく。

こちらのお店は北イタリアのリミニ州の一つ星オーベルジュ「IL POVERO DIAVOLO」の暖簾分けらしい。こちらのシェフはその本店でスーシェフを務めていたと聞き及ぶ。現在33才の鬼才である。

2016-06-26 19.43.53

蝦蛄海老をミキシングして凍らせたものと角切りにして火入れした蕪と毛蟹を合わせてネットリと味噌漬け風に火入れした卵黄を調味料として使用した本日一番のお気に入りの逸品。すべてを掻き回してぐちゃぐちゃにしていただく。蝦蛄海老が調味料の役割をするのにビックリ。

食器はすべて暖かみのあるイタリア製の「ヴィルジニア カーサ」。同伴者は100均?かと思ったと言っていた(笑)

2016-06-26 19.58.50

メインディッシュ登場。笹で包まれたものはソテーされた伝助穴子。プリプリの食感に笹の香りがいいアクセントになる。これを黒豆で作ったソースと言うかババロアのようなものと一緒にいただく趣向である。煎り上げたハト麦の食感がとてもいい。

異なる食材の素材の味わいの相性(和食で【出会い】という)を科学的に考察し、調味料やハーブを触媒としながら独自の解釈で緻密に論理性を確立しながら重層的につくられるので何を食しても美味しい。和食の足し算や引き算的な考えではなくかけ算と因数分解を駆使したような手法と言えよう。いつもながら世にあるすべての食材のテクスチャーを再構成する力に脱帽である。

 

2016-06-27 09.22.00

後半のワインもパンチのある料理には白でもしっかりしたものを合わせる。白のヴィンテージ・トゥニーナは今やイタリアの白ワインの造り手としてナンバーワンと言われるイエルマンのもの。辛口の重口でコクもあって蜂蜜や果物のようなアロマも強く感じる。かなりエレガントかつ個性的で複雑な味となっている。

料理の素材だけではなくワインとのマリアージュも楽しむことが出来るのが嬉しい。ある料理に関しては日本酒が欲しくなったりするが食材や調味料に和の素材が使用されているからであろう。

2016-06-26 20.11.51

時鮭と夏牛蒡とアーモンドのパスタ。アーモンドはクラッシュして脂分を使用。クリーム等の乳脂肪は使用していないとのこと。パスタは太麺の「マンチーニ(Mancini)」しっかりとしたコシがあり噛み締めると小麦の味がする。

最後はスッポンのリゾット。バイ貝とそのジュが入っており何とも言えないパンチのある濃厚な食味が印象的。あとで聞けばスッポンの身だけではなく血や内臓も一緒にミキサーにかけて使用しているとのこと

ポルトガルやトリノで鶏や

豚の血が入ったリゾットを食べたことがあるがその横展開であろう。イタリア料理でスッポンをいただいたのは生まれて初めて。赤の骨格のしっかりとした濃厚なカベルネソービニオンと相性ばっちりでいつまでも食べ続けていられそうな錯覚に陥る。ありがちな塩分の尖りも感じられず滋味深い後を引く味はリゾットの最高傑作と言い切りたい。。予算が許せば国産松茸のみじん切りが入れば卒倒すると思う。

2016-06-26 20.49.02

ドルティエの一皿目はウメールバーブとヨーグルトの氷菓子。(これは写真なし)2皿目はスペシャリティのトロトロ杏仁豆腐のホワイトチョココーティング。下敷きはクラッシュしたクッキーと杏。

コースは全10品で7,500円(税込)サービス料別。
ワインをお皿ごとにペアリングして頂いて二人で29,000円の支払いでした。

2015-07-20 19.36.27

ちなみに去年の7月にいただいたコース(ブログ不掲載)のメインディッシュが「鯉と大豆」でイタリアンで鯉料理を始めて頂いたことを思い出す。自家製のきな粉と合わせる和風テイストのセンスが強烈な印象。

 

2016-06-27 09.42.02

*帰りに見た「支持政党なし」政党のポスターは本当に不可解なり。

大阪市浪速区敷津東2-2-1-317
06-4395-5150
営業時間:18:00~23:00
定休日:水曜日

大阪市 大国町 イタリアン

ロジック 難波店【大阪市 難波】

難波のソフトバンクでiPadの修理をした後に表記の店にたまたま立ち寄る。ビトレスやピエーノがあるイタリアン激戦区の座ウラにあって心斎橋や湊町リバープレイス、裏難波にも店を展開。1階はフルオープンのバールスタイルで2階はソファー席と言っておられた。

ハッピーアワーでビールが半額ということで迷わず注文。

お店はコペルト(席料)が1人300円がかかると聞き少しむかつく。
揚げたショートパスタが突き出しで出されるが固くて食べれない。

メニューは高いのもあるが総じて平均的な感じ。

2016-06-08 17.52.42

タコとマッシュルームのエスカルゴ風¥980を所望するが期待はずれちゃん。。

聞けばピザもハッピーアワー中はマリナーラ680円、マルゲリータ880円のそれぞれが500円でいただけると聞き、迷わずマルゲリータをいただく。厨房を覗けば窯で焼いているよう。

2016-06-08 17.49.25

出て来たものはそれなりだけど窯焼きピザが500円であれば納得。30分滞在して店を出る。

大阪市中央区難波4-6-3
TEL.06-6630-9055

ロジック 難波店イタリアン / 大阪難波駅なんば駅(大阪市営)難波駅(南海)

夜総合点★★★☆☆ 3.0

大阪市 難波 イタリアン