かしや【大阪市 玉出】

玉出にある表記の人気行列ラーメン店を訪問。駅から3分の裏通りにあるんだけど5年くらい前に開店したときは特にどおってことはなかったんだけどここ3年くらい平日でも満席の人気店となっている。

店は狭くて8人がギリギリ。店内は豚骨を煮込む酸味のある匂いが充満で野性味たっぷり。看板メニューの「和風とんこつ」はクリーミーでカプチーノのような泡立った魚介豚骨のスープが特徴。

その他のメニューは
・和風とんこつ 750円
・濃厚とんこつ 750円
・魚ダシそば 700円
・魚介あえ麺 700円
・つけ麺 900円

夏だけのシーズナルメニューの冷やしそばがあったので所望する。毎年内容の異なるオリジナルなものを作られる。土日限定商品などもあり新商品の研究開発のパワーに敬服する。

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出てきた冷やしそばはよく冷えた冷えの器に綺麗に卵と鶏のチャーシューとネギと大葉と若布が盛りつけられている。ビジュアルはかなり美しい。

氷の入った出汁はあご(トビウオ)が効いたもの。香味油がスープにパンチを足している。ツルツルした平打ち麺はシコシコプリプリ系。(擬音だらけ・・・)

比較的あっさりしたラーメンなんだけどどういうわけか口の中が脂だらけで食後おなかがもたれた。・・・そろそろラーメンを卒業しようかと思う52才の夏。

大阪市西成区玉出中2-4-21

大阪市 玉出 ラーメン麺料理

うれう 8月【大阪市 玉出】

私が最もヘビーユースするうどん店。開店以来、常に進化し続けてきたうどん界のシンギュラリティーを感じさせる名店。近辺のコインパーキングがなくなって訪問頻度が減ってしまったが個人的には大好きなお店。場所は玉出駅徒歩3分。カウンターのみの15席。

この日は友人と一緒に遅掛けに訪問。新商品のアボカドの冷かけ(夏季限定商品)¥900(から揚げ&ミニちくわ天付き)を所望する。

2016-08-20 12.35.30

初めて見るアボガドうどんのビジュアルは抹茶ラテのなかにうどんが浮かんでいるような感じ。最初にそのままいただいて味を確認してからネギや刻み海苔、山葵を加えていただく趣向である。

こちらのお店はアボガドのぶっかけうどんと言うロングセラーのヒット商品があるがこちらの方が冷感がありより個性的に進化したものとなっている。

うどんは熟成感がありむにゅむにゅした感じでとても優しい口当たり。讃岐系のコシがありすぎるものよりも優しい口当たりで小麦の味もしっかりと感じられる。アボガド特有の青臭さが感じられたのだがそれはそれでありかなと思う。強いて言えばレモン果汁のような酸味を加えるかマヨネーズをぶっかけるといっそう楽しい味に変化すると推察する。夏限定らしいので今のうちにレッツラゴー!!

大阪市西成区玉出中2-13-23
06-7504-8104
11:30~14:30 17:30~20:00
火曜休み

過去のうれうはこちら

大阪市 玉出 麺料理

びすとろぽたじぇ【大阪市 玉出】

1970年代にヌーベルキュージーヌを確立し、世界で最も有名な料理人と言われるポール・ボキューズからその技術を学ばれた肥田順シェフのお店。こちらのお店は以前は本町にあったらしいが本年に私の自宅近くに移転されこの日は友人と訪問する。

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アラカルトメニューもたくさんあるがプリフィクスになったコースメニュー6000円がお得でお薦めらしいのでそれをお願いする。アミューズはとうもろこしの冷製スープ。ポタージュワシントンというらしい。透明感のある滑らかな味わいは暑気払いにぴったり。

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前菜は名物の自家製ハム。しっとりした舌触りと口一杯に頬張るとハーブの凝縮された豚肉の旨みを感じる。ぱさつきは全くない。低温でじっくりと旨みが逃げないようにボイルされているのと水で塩抜きされていないのが秘訣かと推察する。無塩バターを乗せていただくのはフランス流。付け合わせはオレンジ風味でレーズンが入った人参のサラダと根セロリのサラダ。

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マリネされたサーモンとトマトのソルベ。滑らかでひんやりしたソルベがサーモンと素晴しい相性を見せる。

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どうしても食べたくて追加した前菜はシェフのスペシャリティーのフォワグラのテリーヌ。よくあるテリーヌ型ではなく専用の壷に入れて焼き上げてそれをこそぎ取って大皿に盛りつけてくれる。見た目の華やかさはないけど味わいはかなり濃厚で特有の甘さと旨みが半端ない。今まで食したフォワグラ料理の中で最高に私の口に合う逸品だった。添えられた無花果と少し甘めの白ワインを合わせていただくと美味し過ぎて目眩がしそうになった。

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魚料理はすり身を蒸し上げたはんぺん状のものにソースアメリケーヌをかけたもの。フワフワでしっとりした食感のすり身のはパサつきが全くない。濃厚だけど雑味や癖のない透明感のあるアメリケーヌソースも味わいが深く、あっさりした魚のすり身に絡めていただきシャルドネと一緒にいただくと頭の中をマルセイユのル・ヴュ- ポ-トの風が吹き抜ける気がする。

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泉南で獲れたエイのポワレ。北海道や青森でよく獲れると聞くが泉南のものは初めていただく。作り方はわからないけど丁寧な下ごしらえと骨抜をされたエイはアンモニア臭はまったくなくしっかりしっとりとした火入れしたものに焦がしバター、レモン汁、ケッパーのソースを合わせたもの。

日本では食すことが少ないがノルマンディーやブルターニュ地方の名物料理。パリのレストランのメニューには必ず載っている。見た目通り最高のエイ料理だった。

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鴨料理はグリーンペッパーソース。しっとりと焼き上げられた鴨肉にビーフストック、白ワイン、生クリームとグリーンペッパーで作られた(多分)ソースとの相性がとてもいい。お薦めのピノノワールとともに楽しむ。あしらえの野菜も丁寧に作られていてカルダモンの香りの人参や三度豆もとても美味しい。

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羊肉に鶏肉のすり身とキャベツ、様々な香草を合わせたものを巻き付けて蒸し焼きにしたもの。微妙な火入れが必要でなかなか手のかかる面倒な仕事で最近の調理人でこのような料理を継承する人はほとんどいないと仰っておられた。すり身部分もしっとりしてて絶妙に火入れされた羊肉と一緒に味わうと味の濃淡をしっかりと感じることが出来てトマトベースのソースとシラーのワインで最高のマリアージュを見せる。

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ジュラスの40年をいただく。アルマニャックだけどかなり上品な甘い香りとスパイシーな味わいにうっとりする。

 

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デザートは好きなものを好きなだけいただける。
グレープフルーツの皮のコンフィチュールやグレープフルーツのコンポート、プリンのようなもの、自家製フィナンシェ、マンゴーのタルト、真っ白のコーヒー風味のブランマンジェ、チョコレートケーキ、シャーベット2種、グレープフルーツのカモミールシロップ漬けなど・・

現在はほとんど食べることが出来ない古典的なオーセンティックなフレンチをいただける希有なお店。何を食しても突き抜けた美味しさがある。コスパも素晴しく店も厨房もとても美しい。出来ればカウンタ−でシェフの調理を見ながら食すことをお勧めする。素敵なテラスもあって使い方はいろいろ。

先日レストランひらまつでポールポキューズの総料理長クリストフ・ミュレール氏が来日し晩餐会の誘いを営業の方にいただいたが気が乗らないので遠慮した。しかしながらリヨンにあるボキューズには一度は行ってみたいなと思う夏の夜でした。

大阪市西成区玉出中2-13-31
06-6651-9568

びすとろぽたじぇビストロ / 玉出駅塚西駅東玉出駅

夜総合点★★★★ 4.0

大阪市 玉出 フレンチ