新生軒

姫路に新店舗候補地視察。。JR姫路駅の北側の商店街の入り口あたり創業50年以上の塩ラーメンの名店に潜入。

店構えがすでにこの店は旨いというオーラを出している。

暖簾をくぐると、右手がカウンターと厨房、左手から奥にかけてもカウンター。 カウンターだけの店です。全部で15席くらい。

でもカウンターの奥がこの店の餃子製造所になっていて女性2人がせっせと餃子を作っている。

 

メニューはラーメン500円とぎょうざ400円、ワンタン500円とワンタン麺600円のみの潔さ。

今回は奮発してワンタン麺を所望する。

カウンターの前で70をとっくに過ぎていると見える御主人がどんぶりに塩ダレを入れてそこに透明のスープを注ぎ込む。ぱっと見たところお湯のようだがちゃんと味の付いたスープらしい。

そこに湯がいた麺とワンタンを入れて焼き豚が数枚、もやしにシナチク、ネギを丁寧にトッピング。最初からコショウを掛けるのも自信の表れか。

出てきたワンタン麺はやはり「透明」のスープ。一言でいえば塩味なんだけどまろやかであまりにも深みがあって奥深い味わい。豚の香りと鶏の旨みなのだろうか。。鶏ガラがベースなのは間違いない。

 

麺も加水が少ないプリプリ麺で、茹で加減もちょいヤワめで私の好み。 ワンタンはまさに雲のようなつるんとした味わい。。喉を通る食感が最高。

 

ボンレスハムのようなチャーシューもメンマも色は薄いがきちんと仕事がされている。。 御主人に「醤油入っていないの?」とたずねると「ほとんど入れてない」との答え。

「せやのに美味しいねえ」と返すと「そうかい・・」の一言。。 50年の歴史はそんじょそこらの価値ではない。。お見それしました、ご馳走様。。。

姫路市南町59。 12-23時(日曜は22時半まで) 木曜定休。 TEL0792・22・5439

新生軒ラーメン / 山陽姫路駅姫路駅

ラーメン麺料理 兵庫県

旬重

週末は有馬温泉に滞在。。会社所有の会員制ホテルで温泉三昧。

食事はなじみのホテル花小宿に併設された旬重さんに。行く度に季節ごとの旬の味を楽しめる。カウンター8席、テーブル12席ほどの小さな店だけど良い素材を丁寧にとっても美味しくいただける。

特にカウンターの席は料理を作っている姿がじかに見ることが出来、炭火で炙られる食材とおくどさんからの米の香りを楽しめ、また料理長との会話も御馳走となる。馴染なので合うのが楽しみ。

雰囲気もレトロで趣味がよく、お皿や調度品のセンスもいい。。白髪で長髪を束ねたサムライのような料理長も格好良すぎ。

今回はディナーメニューで一番廉価な6300円のヘルシーコースを所望する。

先付けは鶏肉ともやしの豆板醤ソースときゅうりのドレッシング。。その上に車エビが鎮座。。 ピリッと辛い豆板醤のソースが蒸した鶏肉にぴったり。。鶏肉もかなり旨かった。

前菜が小鉢に烏賊と数の子を和えたもの。柿と大根人参のなます、滋賀県の赤こんにゃくの田楽、大根にアンチョビを射こんだもの、鴨ロース煮、南京のゼリー寄せ。卵黄の味噌漬け、チーズとカニの春巻き、スモークサーモンのお寿司。。。 料理は一品一品手がこんでいて実に美しい盛り付け。

味わいもストレート。素材感がよく出ていて私の口に合う。

これだけでビール2本いただく。。。満足。。。

煮物椀はくるみ豆腐に椎茸、プチトマトに南京をあげたもの。。 出汁の加減がとてもいい。。

ここで小鼓の純米酒をひやでいただく。。

お造りはシマアジ、天然鯛、ヒラメ、名残の鱧、黒豆の湯葉、おろした山芋に梅肉を掛けたもの あしらえも紅芯大根やビーツなど。。。温泉街のお造りのレヴェルをはるかに超えたエエ魚ばかり。。。

メインの炭火焼は旬のカマス。。。モンゴルの塩と醤油の入っていない果汁ばかりの自家製ポン酢を好みでいただく。。炭火ゆえの火入れの難しさは個人的によくわかっているがとても上手に焼けている。。 あしらえの蕪の酢漬けや黒豆の炒ったものを味噌で和えたものもとっても美味しい。。

横の客は肉を食べていたが目的は翌朝のクロスカントリーなので魚でで充分tと感じた。

いろんな種類のキノコと野菜を蒸したものをモンゴルの塩でいただく。キノコの滋味が純米酒とナイスマッチ。。

酢のものは鱧と柿、ネギの牛肉巻など。。。 らっきょで作ったドレッシングもよかった。。

炊きたてのご飯はとても上質。。大きなお椀の盛られた味噌汁、漬物も美味しい。。お腹いっぱいになるとしんどくなるので一膳で我慢。。

デセールは栗のアイスクリームに炭酸せんべい。。自家製の栗きんとんにアレンジの寄せもの、梨とレンコンの小豆和え。。。全て手がかかっていて最後まで満足。。

料理長と店の前で世間話。。。話が弾みまくりで途中で記念写真をパチリ。。。

夜はシャンパン飲んで早く寝る。。

翌朝温泉街を走りまくる。。上り坂が多く結構ばてたが山の中の空気が気持ちいい。。。ひと汗かいて温泉でクールダウン。 朝食は散歩がてら近くの有名パン屋で朝食。。いつものように買いすぎて食べられない・・・

日曜日の朝は温泉街も大にぎわい。熱々の酒まんじゅうはかなり美味しい。

肉屋のコロッケはラードの香りが最高。

招き屋と言う雑貨屋には本物の招き猫がいてびっくり。。

山の空気を久しぶりに感じてエネルギーチャージの休日となった。

こんなショートトリップもたまにはいい。

神戸市北区有馬町1007 ℡078-904-0283 

料膳 旬重懐石・会席料理 / 有馬温泉駅

和食 神戸市

肝胆亭

神戸港に南極観測船「しらせ」が入港し、お呼ばれで船上パーティーに参加。自衛隊員の手作りの料理や屋台の焼き鳥に舌鼓。

そのあと友人と三宮でいろんな意味で有名な「肝胆亭」に行く。 場所は三宮駅中央口の北側すぐ。フラワーロードより一本東の筋の三琴ビルの地下1階。 雑誌や新聞にもよく取り上げられる三宮の有名店 というか名物店。いや、名物おやじか。

お腹いっぱいだったのでワインとつまみを所望。。というよりは名物マスターとアホな話をしに来たような感じか。。。

国防の話から阪神タイガース、森羅万象いろんな話を酔っ払い状態でしゃべりまくり。。 店内の雰囲気と、おっちゃん、いえマスターの雰囲気は、どちらかというと「居酒屋」か「食堂」。

しかし味はめっちゃ「フレンチ」。 神戸の方なんだけど大阪の我々よりも大阪人のよう。かなり馴れ馴れしい感じ。。。ここまで敷居を下げるかって感じのフランス料理。

外観も何屋かわからないしメニューは黒板のみ。とても読みにくい。ほとんど素材名しか書かれていない。

前菜メニュー豊富なのでワインのアテには事欠かない。野菜を煮込みまくった(マスターは三年煮込んで腐りかけと言っていた)ものとあさりのガーリック蒸しを所望する。

ここのマスターに関しては好き嫌いがまさしく白黒のようにつくと思うくらいの個性派。そのマスターを凌駕する酔っ払いの関西人との会話は店の中を場末の居酒屋状態にしてしまった。。 しかし料理が旨いのが玉にきず?食い味重視の洗練されたフレンチである。。コスパもいい。。

店名の由来は「肝胆相照らす」という故事に基づくものと思われる。。腹の底からの深い付き合いという意味だったと思う。

HPには *肝胆亭という名前の由来は、中国の「肝胆相照らす」という言葉からとりました この言葉は「肝(腹の中)を包み隠さずに心の底までうち明けて交わる」という意味の言葉で、その意味の通り私達従業員をはじめ、初めて会うお客様同士さえも心の底まで打ち明けて話そうというのをコンセプトに営業しております。 あたかも大家族のような風に思っていただきたいということで肝胆-亭という名前になっています

ということらしいが。。マスターかなり強烈。。。覚悟して酔っ払って行くのがベスト。。

神戸市中央区琴ノ緒町5-4-5 三琴ビル地階 (078)242-8763

オフィシャルHPはこちら

肝胆亭フレンチ / 三ノ宮駅(JR)三宮駅(神戸新交通)三宮駅(神戸市営)

フレンチ 神戸市