竹林茶屋

日曜日に友人15人と自社のバスを仕立て、舞鶴にある表記のかに料理店を訪問。こちらのお店は知る人ぞ知る店らしく多くの知己からぜひ一度行ってみたらとよく言われていたお店。

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大阪から高速を飛ばして約2時間半で到着。場所は舞鶴市から天橋立に行くまでに位置する。店は手作り感満載の田舎のしもたやのような印象。毎年、1年間に何度か蟹を食しに産地に伺うが、蟹の味とクオリティーは市場原理どおり価格と正比例するために安くて美味しい蟹と言うのはあり得ないというのが世の常識。

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着席すると最初に大きな茹で蟹が登場。2人で1匹をシェアする。出来立てを出すためにお客の到着30分前からゆで始めるらしい。かなり大きなサイズでこれだけでお腹が膨れる。この日は新潟と石川県産。産地にこだわらず低価格で品質のいいものを仕入れると言っておられた。

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茹で蟹を食す前にお店の女性の方が蟹フォークの使い方とともに丁寧に脚の取り方と剥き方を伝授いただく。改めて教えていただき言う通りにするととスルスル向けるのが不思議。茹で蟹につける酢や調味料は一切なし。そういったものを所望する客は店主から「帰れ!」と言われるらしい。

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あとでこの話をご主人に聞くと「帰れ!」と言って実際に帰った客が3組くらいあったと言っていた。最初に腕肉をもぎ取って蟹スプーンの先で蟹の殻に穴をあけておもむろに・・・・・・と言った具合で爪肉と胴体の三回に分けて正しい剥き方を伝授いただく。日本酒と一緒にいただくと「ホント美味しいねえ・・・」とつい口に出る。

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創業14年になるこちらのお店はすべて主人が手作りしたもので何とも言えない風情がありまくる。普通の田舎の家に招かれた感じ。食事をするテーブルの橋に大きなまな板が据え付けられ、茹で蟹を食したあとにご主人が登場され、そこで蟹や店の解説を延々としながら出刃包丁で暴れまくる蟹を切りまくる。

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料理はすべて客の前でする厨房不要のかに料理店で、捌きながら、うちの店以上の新鮮で美味しい蟹を出す店はないと豪語する。怖い顔のご主人の愛嬌とウイットにとんだ会話がとても楽しい。

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大量の暴れまくる蟹の山を片っ端から関節をはずし、皮を取って様々な料理に仕上げまくる。この提供パターンは初めての体験である。調理しながらの蟹トークも絶好調。蟹に対する思い入れが半端ではない。このご主人の顔もよくみれば蟹系である。

蟹江

というか2年前に亡くなった蟹江敬三さんによく似ている・・・・

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蟹が出来るのを待つ間に刺身を食す。大きくカットされた海老や鮪など豪快に盛られているがこの日は蟹が目的なのでこれにはあまり興味はない・・・・

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腕肉の一番太いところは刺身でいただく。界隈でよくあるような身を氷水で晒したりすることはしないばかりか醤油も何もつけずに食べると言うのがこの店のルールらしい。ご主人が一本ずつ殻をむいたものを皆で取りまわしていただく。新鮮で捌きたてだから嫌な蟹独特のえぐみやクセやアンモニア系の臭みはみじんもない。当然蟹を持つ手も臭くならない。

「食べ方を守らない客は帰ってもらうよ」と何度もダメを押される・・・

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味噌の中に蟹の白く動く心臓が光って浮かぶ。これもふにゃふにゃした不思議な味で初めて食す・・・

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生の蟹味噌は初めて頂いた。捌きたてだから生で食すことが出来ると言っておられた。半分残してお酒を入れて炭火にかけてグツグツさせていただく。。これはビックリするくらい美味しかった・・・

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蟹味噌を半分くらい食したら更に日本酒を注ぎ足して残りの味噌を溶いていただく・・濃度によって味が変わるのも面白い。生きている蟹だからえぐみが出ないとのご主人の解説。

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どんどこ甲羅にお酒を注いで食す。これ又更に美味しくなるのが不思議・・しゃべりながらずっと包丁で蟹をさばき続ける。うちは冷凍、養殖蟹は一切使わない・・と言うのがご自慢らしい。

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続いて剥きたての脚と胸肉を陶板焼きで食す。醤油、ポン酢、レモンなどはルール通り全くなし。味に変化を付けるためにこっそりと炭火で焼いた蟹味噌をつけていただく。

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こちらのお店は完全予約制で24時間営業でいつ来てもいいし、いつ帰ってもいいらしい。布団を使うときはその使用料のみが発生する・・完全個室なのでペット同伴でもいいと言っておられた。生きが良くてどんどこどんどこ暴れまくる超大型ばかりの蟹がご主人の手元に運ばれて片っ端から出刃包丁で剥きまくる。

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続いて出汁に剥きたての脚肉を出汁にさっと潜らしたしゃぶしゃぶ。これもポン酢などは全くなしでそのまま食す。

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レアにしゃぶしゃぶされた蟹肉は繊維が太くかなり美味しい。そのあと胴体を中心に割りまくった大量の蟹を出汁にいれて湯がく。何に使うのかと思って見ていると給仕の女性が殻から身をほじくりだして雑炊用の具とするらしい。

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蟹のエキスがしっかり出た出汁で野菜だけを湯がいて箸休め。そのあとご飯と穿り出した大量の蟹身を鍋に入れて雑炊を作る。

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これほど蟹の身が入った雑炊は生まれて初めて頂いた。卵と蟹身と海苔だけ食事の後はご主人の手作りの風呂に入って酔いを冷ます。滞在時間は約4時間でかなりいい時間を過ごすことが出来た。

ご主人を始め従業員の方がお店の前まで出てきて皆でお見送り。大阪からわざわざバスをチャーターし2時間半かけて来た価値はあったよね」と皆で確認しあって帰阪する。

京都府舞鶴市字和江106
電話:0773-82-9111

いけ活かに 竹林茶屋かに / 東雲駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 兵庫県, その他, , 和食 |

yokoストーリー

天神橋にある弊社支店を視察後表記の店で昼食をとる。天六交差点を北に上がって天八の手前を東に入ったところに位置する。私が訪問した前日に開店したばかりだそうで店主の美しいyokoさんとそのお母さんや親戚らしき人からかなり大層なお迎えを受ける。

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多分ネット関連の掲載は私が初めてであろう。テイクアウトにも力を入れていて韓国総菜やお弁当、チヂミなどを販売する。色々なメニューがあってそれに副菜とご飯をつけるとプラス200円というわかりやすい値付け。すべて低価格なのが嬉しい・・・

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この日は日替わりのランチ650円を所望する。この日は豚キムチ定食なり。お店は店主のyokoさんともう一人の方でキッチン・ホール担当らしい。

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豚キムチは白磁の器で登場。お箸が本格的なのが嬉しい。

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店内には大きなテレビで女性K−POPが流れしばし見とれる。Four Ladies 「Move」が激し過ぎてビックリ・・Rainbow Blaxx「Cha Cha」、EXID「UP&DOWN」も良かったな。どっちでもいい話だが個人的にはKARAのギュリが好き。

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Yokoさんからチヂミ300円を薦められたので所望する。大きな鉄板で丁寧に焼いていただける。

 

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出てきた海鮮チヂミ。。特にどおってことない味だけど普通に美味しく頂いた。夜も営業しているのでサンゲタンやチゲ鍋などをマッコリと一緒にいただくのもいいかも知れない。。

北区長柄西1−14−5


カテゴリー 天神橋筋六丁目, 韓国料理 |

ふく吉 12月

週末に西天満の表記の寿司店を訪問。アメリカ領事館の裏の老松通りを北に入った場所に位置する。使い勝手の良さと突き抜け感のある美味しさに定期的に訪問する。新地の名店「平野」から独立された34歳のご主人の福田氏の目利きの効いた仕入れ食材のこだわり、丁寧なる仕事にカウンタ−8席だけの店は最近なかなか予約がとれない。いわゆる新進の高級店。しかしながらご主人の謙虚な人柄のおかげで敷居の高さを感じさせない・・・今年で開店3年目と言っておられた。

界隈には支払い時に割高感を感じてしまう乾山系のニューオータニ出身の「鮨 林田」や撮影禁止で堅苦しい空気の中でいただく「鮨ろく」、ミシュラン1星の全6席の創作系の超人気店「鮨 美菜月」などの高級寿司店の立ち並ぶ激戦区。しかしこちらの店が一番のお気に入りでいい寿司をゆっくり食べたいときに重宝する。

真っ白けの白木のカウンターは毎日磨き砂で磨いてヘチマでこすって最後に牛乳で仕上げると以前聞いたことがある。すべすべのカウンタ−に思わずほおずりしそうになる。この日はいつものように何もかもお任せコースを所望。

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ワインセラーから適当な金額のシャンパンを選んでアテはすべて泡で食す。ワインの取り揃えも素晴しい。ルイロデレール クリスタルがあるのはさすが・・・(5万円くらいと推察される・・)

・生湯葉と柿なますの上に 柿のソースがのったもの
・葱を鋳込んだカワハギと昆布のようなアミノ酸がしっかり感じられる明石産の鯛
・鳥取産希少種蟹(これがかなり美味しい)の入った茶碗蒸し
・活あまごの塩焼きに 零余子(山芋の蔓)と銀杏を添えたもの
・外子も美味しいセコ蟹(ズワイ蟹の雌)の酢の物

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・タラ白子を昆布醤油で焼いたもの
・豆腐の味噌漬け
・舞茸と菊菜 木の芽と大根おろしの餡掛け
・鰆と山芋のすりおろしを湯葉で巻いたものとブラウンマッシュルームと花カリフラワーの煮物椀。

特段変わった食材や調理法は用いない。白子の醤油焼きもどこにもある料理だけどどこよりも美味しい。ここでいつも注文する辛口のどっしりした濃醇タイプの石川県産の「宗玄」の純米吟醸を所望。甘味も感じるがそのあと軽い酸味が広がる。

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ここから寿司が始まる
・平目昆布締め
・あおり烏賊
・青柳(小柱)の漬け
・軽く締めた鯵
・巨大サイズのレアに湯がかれたあまあまのシラサエビ

宮崎の都城出身のご主人の接客もとてもいい。気配り目配りも抜群で常に先回りしたサービスには敬服する。

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身と皮の間の脂がめちゃめちゃ美味しい煮穴子は塩と甘たれで供される。平野のレシピと同じく熊笹に挟んで焼いて供される。多田、清水、金城の平野の御弟子さんの店ではほとんど同じスタイルで出るがこの店のものが一番美味しいと個人的に思う。

香り高い赤貝、新物のイクラ、〆のかんぴょう巻と玉子焼きでお腹いっぱい。この日も大満足でした。

大阪市北区西天満4丁目11番8号
06-6809-4696


カテゴリー 梅田/JR大阪, 西天満, 寿司 |