吉野家 住之江公園店【大阪市 住之江公園】

一人深夜映画の前に一人吉野家。前から気になっていた牛すきやき鍋を頂きに伺う。たまに訪問する店舗なんだけどカウンターが15席取り払われてテーブル席に改装されていた。お店の狙いどおりに家族連れが数組銘々で鍋を食す姿が見えた。

価格は並牛丼の2倍以上というかなり強気の税込580円。晩ご飯として頂くのであればやよい軒などと比較すると2割以上程度安いので価格の優位性は充分にある。

この新商品は吉野家の提唱する「ゆっくり路線」なんだけど煮込んだ肉と玉ねぎを白ご飯にぶっかけて提供時間と食事時間の早さで回転数を上げて人時生産を高めるオペレーションがこちらの会社の利益の源と思っていたが今回真逆をされる意味をこの目で見いだしたかった。。

普段は店員さんは朝は1名で昼は2名、ピークは3名でまわされていたがこの日は21時で4名の人工数。鉄鍋を洗ったり固形燃料の用意をしたりする手間が増え、食材も牛丼と異なる肉を使用していると聞くがその準備などオペレーションが煩雑になった分、スタッフが増えているのであろう。

しかし安易なメニューではなくこれだけのコストをかけてでもファストフードにイノベーションと変革を起こそうとしている吉野家の動向を見続けたい。原理原則に反してどこまで利益を上げることが出来るかこの冬を越した頃には結論が出ているであろう。

注文してからの提供時間はおよそ5分。今までの吉野家では考えられなかった時間である。固形燃料がゆらゆらと鍋を加熱しながら店員さんが持って来られる。

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北米産の牛肉はそう悪くはない。思ったよりも脂身も少なく食べやすい。というか出汁が甘くてしょっぱくて肉の味はあんまりわからない。しかし平打ち麺、ネギ、豆腐、タマネギなどの副菜が大活躍で食べ飽きずに御飯がしっかりと頂ける味加減となっている。玉子は鍋に入れてもいいとメニューに書かれているがたぶんそうしない方がいいと何となく思った。

これで価格は並盛り580円、大盛り680円と言うのは牛丼屋の食事としたら高いかもしれないけどすき焼きを食す金額としたら充分であると感じる。これが500円を切るといいだろうなと感じた。

早食いの私でもこの日の滞在時間は25分。晩ご飯としたら早いかもしれないが店のサイズを考えると昼間にこれを注文されると厳しいものがあると推察される。次はチゲ鍋を食して自分なりの経営分析をしてみようと思った。

大阪市 住之江公園 どんぶり

天津【大阪市 大正】

またまた凄い店を見つけてしまった。知人の紹介で訪問した表記の店。店名は全くない。大正区の平尾の商店街(サンクス平尾)の東を抜けたところ。目印は中華料理と書かれた暖簾のみ。この暖簾も色が落ちているので見落とす可能性あり。

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一見ではたぶん入れないであろう。意を決してエイヤで突入。店は4人掛けテーブルが2つとカウンター席が6席だけの狭い店内。古いけど綺麗に掃除されている。

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メニューは中華そば400円でその他のものはすべて500円。おすすめの定食と呼ばれる中華そばと焼き飯の小がセットになったものが700円。 私は定食を所望する。

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厨房は女性店主一人。焼き飯が名物と言っていた。どう見ても80才は軽く超えた感じ。フライパンを操り鉄のへらで御飯を押さえつけながら炒めまくる。静かに丁寧にしっかりと調理をされる。学校から帰ってきておばあさんに夕ご飯を作ってもらっているような錯覚を覚える。

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出てきた焼き飯は薄く焦げ色のついたもの。御飯はパラパラ。一言で言えばしっかりと炒められた醤油味の家の焼き飯って感じ。玉子、人参、玉ねぎ、ネギ、焼豚が入る。私の口にはとても合う。この店主がつくったと思うだけで最高のご馳走となる。

自分で冷たい水を入れてテレビをみながら食す。

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ほどなく中華そばが登場。澄んだスープがいい。店主の顔もピカピカしていい人生を送って来られたオーラが出る。「仕事をしてたらボケないから」と言っておられた。年齢は最後まで言わなかったけど曾孫がいてると言っていた。美味しいとか不味いとか言う下劣なジャッジメントはこの店では不要。神を前に晩餐を頂いている気持ちになる。。凄いよこの店も。

大阪府大阪市大正区平尾3丁目11-5

大阪市 大正 中華料理

たこ坊【大阪市 日本橋】 【大阪市 難波】

相生橋商店街を下ったところにある串焼き屋さん。学生の頃から通ってたので30年以上になる。昔はこの商店街はもっと怖かった印象がある。ぽん引きと風俗店ばっかりだった記憶がある。ちょうど25年前に知り合いから坂町の「墓場」というバーが面白いとと言われ、そこに行くには道頓堀の「ガス灯」と言うサパークラブの専務に場所を聞いて・・・・

友人とビビりながら訪問したら普通のスナックなんだけどガス灯の専務の名前を出すとお酒の並んだ陳列が動き出して秘密の階段が登場・・・その階段を上れば・・・・(ここからは秘密) 外国映画のような店でした。。。

そんなな事はどっちでもいい話で、いまお店の中心になってされているいかつい顔のマスターが昔は細身で優しそうな若い兄さんだったのをいつも思い出す。この店平日はいつも超満席。この日はカウンターの正面の特等席が空いていたので楽しみながら食事をさせて頂く。

カウンターの中にはテレビで以前出ていた焼き場の方、コントロールしながら揚げ場をするマスター、仕込み担当と飲み物担当のベテラン4名、そしてレジのそろばん担当のお母さん。みんなが気合いはいりまくりで最短導線で動き回る様はある意味ショーを見ているよう

他府県の方連れてきたらきっと喜ぶと思う。特に店をまわしてるマスターのビールを「ポン!」とあける所作といかつい顔面は必見の価値あり。「だるま」の人形そっくりでワロタ。

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串は焼きと揚げがある。だいたい1本110円~160円。注文聞いて手書きの伝票につけてそれをたよりに客に出す。提供するのを間違いまくりで客も気にしないで食べる。くわ焼きは油分がない分お酒がすすんでいい。

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食べたもの片っ端から。。牡蠣は普通に美味しい。酒で蒸し焼き一本160円。。ピーマン肉詰めはピーマンの繊維がなくなるまで焼きまくる。蓮根の肉詰めとミンチの味が違うのがポイント。写真撮るの忘れたけど「とん平」もカリッと焼かれた豚肉とふわふわの卵がとても美味しい。特に玉子を薄く伸ばしてくるくる巻く所作はとっても美しい。

豚肉の辛子もお酒がとってもすすみまくる。烏賊は普通、でもとっても安い。海老パン130円と銀杏を揚げてもらう。揚げたてでサクサクして中はホックホック。とん平と海老パンは皆が注文する定番。

誰が名付けたかボンチキンは鶏ミンチを球に丸めて2個を串刺しにして揚げてある。味もしっかりついていてとってもおいしい。穴子のくわ焼は一匹丸ごと。押えて焼くからペシャンコ。甘辛い醤油の味がしっかりして穴子の味はほとんどわからん。でもそれでも美味しいからいい。

こんにゃくも焼きすぎるくらい焼くので水分が飛んでちょうどいい。田楽味噌がとっても美味しい。鶏のささみは大葉をまとって焼かれる。。海老はプリプリしていてしっかり海老の味がするのに驚いた。その他に玉ねぎと山芋をいただいて。全部で15本食べて終了。

食べながら運動クラブみたいにマスターに怒られながら走り回るおっさんたちを見ながら酒を飲む。。会計のときのそろばんも必見。まさにショータイム。。ディスイズ大阪ここにあり。

大阪市中央区千日前1-8-3
06-6211-4704
16:30~23:00
定休:木曜

大阪市 日本橋大阪市 難波 串料理