正月あけに平素お世話になっている方とあびこにある表記のフレンチを訪問。裏通りにある一軒家で大きな看板もなく知らない人はここがレストランとはお店の外観から見てもはまったくレストランとはわかんない。
店内もシンプルな雰囲気と間接照明とゆったりとした配席で高級感をしっかりと醸し出している。白ワインを頂きながらメニューを拝見しランチの税込み3種類ある真ん中の4725円のコースを所望する。
突き出しは大分産のチヂミホウレン草のムースにミガスのアクセント。ちぢみほうれん草って関東で獲れる露地栽培のしわのあるほうれん草だったと思うんだけど甘味がとっても強くて一口目にぴったり。茶色い粉のミガスはいわゆるパン屑というかパン粉を炒めたもの。玉ねぎも混ざっているのであろうか香ばしくてとてもいいアクセントになっている。
「本日の小さな一品 ア・ラ・ルーシュからの贈り物」というこの店のスペシャリティーらしいマイクロハンバーガー。大人の親指と人差し指を結んだくらいの大きさ。
肉の味もしっかり出ていてなかなかキャッチーな逸品。メートルの方も商品知識がしっかりされていて何を尋ねてもドンピシャの答えが返ってくる。付かず離れずの気持ちのいいサービス。団体客には場が盛り上がるような会話もされていてなかなかのものと御見受けした。
ワインはピノノワールとしっかりした重たいものの2種をグラスで所望する。いずれも価格の割りにはハイパフォーマンスのものでお昼には充分のものであった。
アントレは紅ズワイガニを載せた新キャベツのスフレ。その下にあるものはなんだったか忘れた。。柑橘系のソースなんだけど塩っけが強いのが少し気になった。刺さっているのは黒キャベツをオーブンで焼いたもの。。イタリア野菜だけ国内で生産していると聞いた事もある。盛りつけのビジュアルもとても美しくて繊細。
ジャガイモのスープはトリッフの入ったバターが添えられていて説き込んで頂くとトリッフの豊潤な香りとバターのコクが鼻孔を一杯にする。味の変化が面白いし・・これはかなり美味しい。。このバターとバケットでワインを飲みたかったな。。
メインディッシュは7種類の中からチョイス。黒毛和牛の煮込みやロティー、子羊やジビエなど何でもござれ。もちろん魚料理もある。ビヤンにビュルーゴー家のシャラン鴨のロティーがメニューにあったので所望。2日前にシャラン産の鴨を食したのでシャラン鴨との異なりも見たかった。世界中で1日20羽しか屠畜していないのでしかもそのほとんどは赤坂にあるホテルニューオータニが押さえているので稀少素材である事は間違いない。
舌触りもよく火入れの加減もあるのだろうけどかなり美味しい。皮目もカリカリで旨味もしっかりあって厚くカットされているので食べ応えや口に入った食感もとてもいい。軽めのワインとの相性もばっちり。
ささみ肉もついていて食感の異なりが感じられてとってもいい。モモ肉はミンチ状にされて春巻きの皮で巻かれて揚げて提供。旨味凝縮でとても楽しい。じゃがいもは、グラタン・ドフィノワ。細やかな仕事ぶりが光る。。美味しい食事は会話がすすむ。ランチなのに2時間オーバー状態。
鯛の白子とお米のガレット(お焦げ)にあたたかいコンソメスープを注いで締めると言う粋な計らい。この形も初体験。。この商品が有る無しでは満足度がかなり異なるであろう。メートルドテルをはじめとした給仕の方々の所作もとても美しい。
デセールはフランボワーズのオペラとフランボワーズのシャーベット。普通に美味しい。。満腹なんだけど酸味がとてもいいので完食なり。
コーヒーとお茶菓子でフィニッシュ。次回は夜に再訪する予定。
C’etait dejeuner tres bon!
大阪市住吉区苅田3-17-4
エクセルアビコ 1F
tel/fax06-6697-6632
ア・ラ・ルーシュ (フレンチ / あびこ駅、我孫子町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5