食堂たのし【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地にある表記の店を友人と訪問。船大工通りの新ダイビル2階、以前の韓国料理の「ほうば」の居抜きで2020年8月より営業されているとのこと。アラカルトも多数あるけど友人のお勧めでこの日はコース料理をお願いする。

最初に生ビールをいただいて先付けは富田林の海老芋を素揚げにしたもの。下には昆布出汁がしっかりと効いたポタージュのような白味噌仕立てのスープが敷かれる。

サービスはオーナー店主の平田氏が担当。料理に合うお酒や食材の説明を丁寧にしたいただける。

2皿目は焼き胡麻豆腐で上には柚子味噌が添えられる。味噌の焦げた風味がとてもいい。

煮物椀はツムラの河内鴨のミンチと粟麩を揚げて焼いたもの。うぐいす菜と松葉ゆずが添えられる。

刺身は熟成させた天然ぶりと包丁目を両面から細かく入れたハリイカ、レアに〆た小肌の一枚付の盛り合わせ。ぶりはチリ酢で小肌は酢飯が添えられて一緒にいただく趣向。。

この日の料理に合わせていただいたのが九頭龍の純米酒と鳳凰美田の大吟醸。

八寸はケレンのない酒肴の盛り合わせ。白魚の天ぷらと菜の花の辛子和え、あん肝のペーストに子持ち昆布と黒豆。

和歌山産の釣りの鰆の幽庵焼き。。皮目もパリッと焼きこんで身はしっとりとした仕上がりという完璧な火入れに敬服。

大きめに包丁された茶振りなまこの火入れもとてもいい。上には大根おろしと生のなまこの腸が添えられる。

鯛のアラ部分とかぶらをしんみりと炊き込んだもの。こっくりとした深い味わいでよく考えられた一品。

ご飯は赤穂の牡蠣を使用した牡蠣ご飯。残ったらお土産にしてくれる。。

デザートは小さな焼餅が入ったぜんざい。。とびきりの高級食材はないけどそれが逆に嬉しい。力の入らない静かで丁寧かつ優しい料理はとても好みでした。最後に見送っていただいたシェフが若いことにびっくり。。

大阪市北区堂島浜1丁目2-1 新ダイビル 2F

食堂 たのし日本料理 / 大江橋駅北新地駅渡辺橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 梅田/JR大阪 和食

稲家 1月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地にある表記の店を今年初めて訪問。オープンしてからほぼ毎月伺うヘビーユース店で三宮のミシュラン店の「植むら」で修行をされた34歳のご主人が営む繁盛店。ビルの7階にあるお店はカウンター8席のみ。18時と21時の2回転制。料理はコース18000円(税サービス別)のみ。事前に苦手な食材があれば配慮していただける。

先付け・前菜は鶴のお皿で登場。味噌漬けにした数の子。紅白なます、からすみ、菜の花の盛り合わせ。

雪の結晶の蒔絵のついたお椀には伊勢海老の葛打ちに海老芋の素揚げ、鶯菜が添えられる。白味噌仕立ての出汁には伊勢海老の味噌が入っており軽やかだけどコクのある味わいに仕上がっている。この料理が本日のMVP。。

この日はお造りに松の司の純米生酛づくりを所望。

刺身は九州の寒平目が供される。脂もしっかり感じられて旨味がとても強い。まさに今が旬な感じ。好物の尻尾の硬い部分もつけていただく。。薬味は塩と山葵と芽紫蘇。

お凌ぎは和歌山産の鯖をレアに締めて寿司にしたもの。。口に入れて咀嚼すると鯖の融点の低い脂が溶けまくる・・・

焼肴は全てカウンターの前の炭火を使って仕上げられる。

この日は河豚の幽庵焼き。。ゼラチン部分もトロトロの食感でとてもいい。

蓮根饅頭に熊肉のミンチの入った餡をかけたもの。熊肉の尖った独特の風味が強烈なパンチとなっている。

酢肴は車海老とアワビの柔らか煮と河豚の皮を合わせて酢ゼリーをかけたもの。

最後に供される鍋料理はカウンターの中で一つの鍋を使って全員分を一気に作る。

この日はクエ鍋登場。。淡白なんだけど独特の脂と旨味が秀逸で全身の毛細血管にしみ込む感じがする。。

土鍋で供されるご飯も楽しみの一つ。この日は炭火で丁寧に焼き込んだ金目鯛の炊き込みになる。

最初にやわやわのアルデンテの白米を一口いただく。

続いて金目鯛のご飯。。

クエ鍋の残った出汁を使って供される雑炊はふわふわ玉子が優しく胃にしみ込む感じがする。

最後は名物の牛肉の時雨煮ご飯。

甘味は手作りのいちご大福。作りたての羽二重がふわふわでびっくりするくらい美味しい。食事終了までちょうど2時間。。いつもお腹いっぱい大満足で店を出る。。

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-3177

 

大阪市 梅田/JR大阪 和食

御料理 大嵓埜【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地にある表記の店を訪問。今回はこのぺろぺろ日記の読者さんからのお誘い。初めてお会いする方なので緊張して店に向かう。四つ橋筋から本通りを入ったすぐ南側にあるビルの3階に位置する。2016年の開店なので5周年を迎えられる。

エレベーターを降りるとガラス張りのファザードで黒い服を着たお店のマネージャーがお出迎え。お店に入ると広々とした完全オープンとなったカウンター厨房が見える。

厨房内では3名の調理師さんが粛々と料理を作る様子が舞台のように見える。和食店でこのスタイルの厨房はかなり珍しい。カウンター席以外にも個室が5つあるとお聞きする。

今回は間接照明の効いたスタイリッシュな個室に案内いただく。

先付けは綺麗に盛り付けられたセコガニから。。端正で綺麗な盛り付けに目を奪われる。加減酢のゼリーもとても美味しい。

煮物椀は鰆の潮汁。これも塩の加減が絶妙。。魚から出る脂と合間ってシンプルだけど玄人好みのいい味わい。。

刺身の一品目は淡路島の3年河豚のたたき。最初に柚子釜の果汁を絞って次にポン酢を上からかけてかき混ぜていただいてくださいと説明いただき、仰せの通りにしていただく。

続いては明石の鯛を玉葱の入った醤油でいただく。。パンチのある醤油の味わいに感心。

巨大なボタン海老は玉子の黄身を混ぜたコクのある醤油でいただく。。

スプーンに盛り込まれたのは雲丹で和えたご飯の上に北海道の雲丹と福岡産の雲丹。上にはキャビアの天盛り。。なんとも贅沢な一品。

牛ヘレ肉の炙り焼きもとても柔らかい。。マッシュポテトと加賀蓮根の素揚げが添えられる。

秋刀魚の昆布巻き。。綺麗で端正な手仕事で咀嚼すると口の中でほろほろと崩れる柔らかさ。。

ズワイガニがたっぷりと入ったカニクリームコロッケ。

炊き合わせはよく肥えた雲子と舞茸と車麩。。しんみりとしたとてもいい味わい。

食事は大きな土鍋で供される。たっぷりのズワイガニの身とイクラが入った贅沢なもの。。食べきれなかった分はお土産に包んでいただいた。。

甘味は自家製の苺大福。餡の甘さとイチゴの酸味のバランスもとてもいい。薄茶と一緒にいただく。

最後はマスクメロンと洋梨でフィニッシュ。。器のセンスも良くて何をいただいてもかなり美味しい。最後に店主の大倉野氏がご挨拶に来られ色々な話を拝聴しとても勉強になりました。。ごちそうさまでした。。

大阪市北区曽根崎新地1-3-23 北新地FOODEARビル3F

 

北新地 大嵓埜日本料理 / 北新地駅西梅田駅大阪梅田駅(阪神)

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 梅田/JR大阪 和食