料理屋 稲家 6月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の表記の和食店を訪問。毎月定期訪問しているお店の一つ。

纐纈、capi、TOMONOなどのたくさんのミシュラン店がひしめく「北新地プレイスビル」の7階に位置する。同じフロアの隣は天ぷらの沼田が入る。午後6時の一斉スタートだけど入口エレベーターが渋滞して10人以上の行列がいつもできる。お店はカウンター8席でご主人と若い調理師さん2名とソムリエの女性で切り盛り。。35歳の若きイケメンご主人(向井理そっくりで関西和食の3本の指に入るイケメンと言われている)は神戸の和食店「植むら」のご出身。毎月献立の変わるコースは18000円(税・サ別)。苦手な食材はあらかじめ申し上げておくと配慮いただけるのが嬉しい。

日本酒を所望すると大きな桐の箱に入った江戸切子のグラスを選ぶことができる。これもこのお店の楽しみの一つ。

ご主人のご挨拶から始まり、最初は天草の赤雲丹と秋田の蓴菜と烏賊そうめんを合わせたものが供される。。暑気払いにぴったりのさっぱりした味わい。

煮物椀は見た目も麗しい蒔絵が施されていて全体のシェイプも色気があってかなりかっこいい。

椀種は揚げた鮎魚女。ふわふわ食感で脂も乗っていてかなり美味しい。白芋茎も夏らしい添え物。透明感のある出汁は魚の脂も相まってかなり良い味わい。

青交耻の皿には皮目を炙った脂たっぷりの伝助穴子のお造り。ポン酢に山葵を入れた物でいただく。

同じ作家の蓋物は南蛮絵付けでかなり趣味性の高いセンスのいいもの。

北海道の北寄貝を柔らかく火入れしたもの。実山椒が効いていてっても美味しい。

焼き魚は炭火でじっくり焼いた皮パリの天然鰻白焼き。あしらえは水茄子辛子漬け。

口直しに富山の白海老と坊主ゴロシという名の海藻の酢の物。

こちらのお店のスペシャリティーの鮑のコロッケは揚げたてを手渡しいただける。

ゴロゴロの鮑の身と味を整えた肝のソースが強烈な美味しさを醸し出す。。日本酒が進みまくる他店にはない佳品。

目の前の銅鍋で作る河内鴨のつみれ。卵白と山芋が入っていてふわふわの仕上がり。あまり下味はつけていないんだけど嫌な癖などは全く感じない。コクのある深い旨みが最後まで残る。

食事は炊きたてアルデンテの白飯を一口。続いて万願寺唐辛子と鮎のご飯が供される。 お腹に余裕があれば鴨つみれの出汁を使った、牛時雨丼と続く。。

最後はしっかりと辛味を感じる新生姜で作ったアイスと沖縄のマンゴーでフィニッシュ。

この日は佐藤の麦焼酎のソーダ割りをチェイサーにして色々な珍しい日本酒をいただきました。私の好みのお酒をたくさん用意いただきいつも感謝です。食事終了までジャスト2時間。このスピード感も好きな理由の一つ。ごちそうさまでした。。

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-317

大阪市 梅田/JR大阪 和食

稲家 5月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の表記のお店を訪問。オープンしてから毎月定期訪問しているお気に入りの和食店。友人からもよく「北新地の和食店で一番好きな店」という声もよく聞く。この日はカンボジアから帰国したての人材派遣の社長と相伴する。

たくさんのミシュラン店がひしめく北新地プレイスビルの7階に位置する。18時前になると一つしかないエレベーターが大混雑。ホステスさんとの同伴客も多くて毎回どういうわけか知り合いに会う。

35歳の若きご主人は神戸のミシュラン店の植むらのご出身で最初の独立から北新地で正攻法の日本料理店として開業。席数はカウンター8席のみで18時と21時スタートの2回転制。ご主人の他に調理師さんが2名とソムリエの女性が1名。コースは18000円税・サ別のみ。お酒も入れると一人30000円くらいの予算。苦手な食材はあらかじめ申し上げておくと配慮いただけるのも嬉しい。

この日は最初から日本酒をいただく。江戸切子のグラスは毎回見るけど美しく全く飽きない。

先付けは海老の入ったゴマ豆腐をかけた冬瓜。。この料理は初めていただいた・・・香ばしくてコクがあるけどあっさりと喉を通る。

大きな日月のお椀に入った煮物椀は透き通るような出汁がとてもいい。かなり上質な昆布を使っていると推察される。炭火で皮目をしっかりと炙った黒ムツと名残の貝塚市木積の柔らかい筍と神馬草が盛り込まれる。

白甘鯛の昆布締めを薄造りにしたもの。塩昆布と炒り酒が添えられる。
藍色の交趾焼の皿もかなり美しい。交趾とは南ベトナムのことだけどこのような皿はベトナムでは見たことがない。。日本で洗練された焼き物と推察される。

続いて炭火でレアに火入れした帆立貝柱とカラスミと餅米をパリパリの海苔で手巻きにしていただく。とても複雑な味わいで口の中での味の広がりを的確に計算されておられる。食材の組み合わせの美味しさを探求されていることにいつも敬服する。

揚げ物は大阪の千両茄子に田楽味噌鋳込み。シンプルで簡単に見える仕事だけどこれもびっくりするくらい美味しい。茄子自体も美味しいし歯ごたえを残す火入れも完璧。

焼肴は脂ののりまくったカマスを炭火で焼いたもの。かなり大きな魚体であることが推察される。走りのとうもろこしのかき揚げもとても甘い。。

続いて長野県天龍の小鮎の唐揚げに甘酢餡を敷いたもの。。活魚を揚げているので皿の上で踊っているように見える。甘酢の餡と鮎の苦味がとてもいいバランス。日本酒がすすみまくる。

最後に鱒のしゃぶしゃぶ。産地は聞かなかったけど脂の具合と淡い上品な味は川でとれたものと推察する。。

食事は最初にいつものようにご主人の出身地の白米の炊きたてをアルデンテで供される。

続いて別の釜から目に見えないほど細かく刻んだ新生姜のご飯が盛り込まれる。。香りと風味がとてもいい。。。

新生姜ご飯のお供に豚肉の生姜焼きが供される。豚肉は北海道十勝の放牧豚のゼットンを使用。多分、肩ロースと思われる。こちらのお店で「美味しい!」と瞬間的に思うものは食材にこだわりがあるものが多い。豚肉を新生姜ご飯にのせていただくと十勝の豚丼になる。

続いてしゃぶしゃぶで残った鍋の出汁と砕いた鱒を使った贅沢な「鮭茶漬け」。これは美味しくないわけがない・・・

最後は白ご飯と牛肉のしぐれ煮。白米も牛肉も美味しすぎていくらでも食べれそうな気がする。ダイエット中でも食べまくってしまう。。

最後は最中とマンゴーで口直し。無駄のない料理の提供でスタートから終わりまで約2時間という北新地ならではの時間配分も素晴らしい。

この日は白ワインと3種類の日本酒をいただいて少し酔っぱらって店を出る。6月、7月はすでに満席のようです。。ご馳走様でした・・・・

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-317

大阪市 梅田/JR大阪 和食

食堂たのし 5月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地のANAクラウンホテルの隣の新大ビル2Fにある表記の店を友人と訪問。お店は北新地駅から徒歩10分ほど。韓国料理のほうばの後の居抜きで内装も全くそのまま使用。
比較的広いお店は6席ほどのカウンターと、テーブル席が6卓ほど。

今回はカウンター席でアラカルト料理をいただく。

最初に焼酎を注文して鯛の子旨煮880円を所望する。

お造り3種盛り合わせ2750円は旬の脂ののった桜鱒、細かく包丁をした剣先烏賊、締めたコハダの3種盛り。

世界一旨いじゃがバター440円は100日間雪室で寝かせたインカの目覚めを使用とのこと。

しっかり煮込んでから焼いた牛タンの柔らかステーキ2420円

世界2位の手羽先唐揚げ660円。世界1位は野口太郎のものだそう。風干しして味を入れてから揚げる今時のもの。

愛知産鰻の佃煮1100円は塩気がたっぷりで日本酒がよく進む。

アコウの中華蒸し1980円はゼラチン質の頭部分を柔らかく美味しく仕事をされている。友人の弁護士に以前紹介いただいたカジュアルに色々な利用シーンに使えるいいお店です。

前回の食堂たのしはこちら

大阪市北区堂島浜1丁目2-1 新ダイビル 2F

大阪市 梅田/JR大阪 和食