やきとり

南蛮亭

難波で焼き鳥と言えばいつもここ。戦後からやっている繁盛点。歌舞伎座の裏は今や「焼き鳥銀座」のようになっていてどこもここも焼き鳥屋だらけ。コスパに優れていてナンバーワンを昔から誇っているのがここのお店。並びのイタリアンのピエーノと1、2にを争う人気ぶり。バス停のある裏口から入る煙モクモクのカウンター席や気候がよくなったらいい感じになる表の席がお薦め。5時の開店と同時に満席になる人気店は焼き場の若い人やホールの外国人までスタッフは皆気合いが入りまくる。

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焼き鳥は3本づつ紙に書いて注文するようなシステムだけど一人だと2本からでOK。ミディアムに焼かれたねぎまは普通に美味しい。3本で330円で高島屋の前にある正起屋の半分の価格。

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肝も超でかい。。ミディアムな焼き加減がとてもいい。安いんだけど焼きがとても丁寧。注文ごとに焼くんじゃなくて同じ串を大量に(15本くらい)焼いて注文のあるところに仕分けて行くのですぐに出来るものと時間のかかるものがある。

焦げたところは丁寧にハサミで切り取る。炭を調整しながら焼き過ぎないように器用に火入れをしておられる。見るからに新しい鶏肉とこの焼き姿を見て出てくる焼き鳥はまずいわけがない。

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カウンターの向こう側でお兄さんが次から次へと焼いているレンコン肉詰めも大人気。鉄板の上にタネを大量に敷いて上から蓮根をムギュッと押さえつけるようにのせる。ボリュームもあって蓮根はシャリシャリでねっとりして美味しい。

ピーマン肉詰めよりもこちらの方が個人的にはお薦め。

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ししとうは口直しにちょうどいい。

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この店のココロも大好物。クセや臭みは全くない。コリコリのシャキシャキ。これ以外にカリカリの巨大な手羽先や苦みがとてもいい濃厚な味の背肝、見た目とのギャップが面白いふわふわのつくねもいただく。裏メニューでお薦めがバターがいっぱいかかったサツマイモのステックフライ。この日は食べなかったけど地鶏の刺身もお薦め。〆は鶏雑炊がマスト。何度頂いても食べ飽きない。

会計はいつも300円。正起屋だといつも5000円の支払いになる。おしゃれな感じは全くないけど若い女性も多い人気店。ごちそうさまでした・・・

大阪市中央区難波4-5-7プラザレスパル1階
06-6631-6178
営業:17:00〜24:00、土日祝17:00〜24:00(予約は19:00まで)
定休:無休


カテゴリー 難波, 串料理, やきとり |

からから屋 長居店

京阪神間で10店舗以上「カラカラ鍋」を展開するトライアルフーズのFC一号店。結構辺鄙なところにあるんだけどいつも夜遅くまで客が溢れまくっている大繁盛店。この日はランニング塾の仲間7人と練習後の忘年会。

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「カラカラ鍋」というと神戸、三宮と連想する方が多いがもとは姫路が発祥と聞き及ぶ。唐々鍋と塩焼きの発祥の店であるであ「本店まるよし」からたくさんのお店が直伝をうけ今やあちこちで食することが出来る。
現在デフォルトの唐々鍋を食べられるのは姫路市砥堀「まるよし本店」と姫路市三左ヱ門「唐々鍋の店三左ヱ門店」の2カ所と聞き及ぶ。

飲食業会の世の倣いとして客が求めるものはすぐに模倣され今やあちこちで同様の鍋を食することが出来る。客の立場となれば美味しければ「唐々」であっても「カラカラ」であっても関係のない話でこちらのお店のように食材にこだわり美味しさを追求すればあっという間にた店舗展開が出来ると言ういい見本を間近で見ることが出来る。

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内装はかなり個性的。。居こごちは決して悪くない。
注文の基本は鶏の塩焼きと鍋がセットになったコースを薦められる。塩焼きも「鶏皮」「セセリ」「鶏ハラミ」がオススメでこれを食したあとにカラカラ鍋へと移行するのがストロングスタイルらしい。しかしながら今回は鍋の単品1人前900円を所望する。

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最初にK1サラダ640円を所望する。白菜と胡瓜に甘辛いタレをかけたもの。かなり男らしい盛りつけ。単純きわまりないんだけどサッパリしてかなり美味しい。K1は格闘技とは関係なく「神戸で一番」の略らしい。

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カラカラ鍋の辛さは1番〜30番までの30段階の辛さがある。お店の方オススメの3番にしておく。しばらくしてしっかりと煮込まれて鍋が登場。中身は(中でも1番~5番までが人気)ホルモン、肉団子、白菜、ワカメ、もやし、豆腐、薄揚げ、白ネギ・・

とても味が深くてまろやかな辛さが後を引く。煮立っていく程にさらに旨みが増していくのがおもしろい。途中でサラダを齧りながら口を冷ます。みんなどんどん食べすすむのでさらに餃子、ホルモンと鶏肉、餅、野菜、薄揚げを追加する。

辛さで脳の海馬が麻痺するのか幾らでも食べ続けられる気がする。目の前に座る40代女性は皆が食べ終わる頃になっても「まだ私、腹8分目到達していません・・・」と言っておられた。。

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〆は和風の雑炊もあったがトマトと御飯とチーズを入れてつくるリゾットとする。出汁が濃厚なのでかなり旨すぎるものとなる。このリゾットは今まで食したことのないお酒の進むリゾットである。。思いっきり飲んで割り勘して一人2800円くらい。コスパも最高。寒い冬にぴったり。。。次回は新年会で再訪なり。

大阪市阿倍野区西田辺2-11-7
06-6608-4829
営業時間:17:00〜24:00(L.O.23:00)

からから屋 長居店焼肉 / 鶴ケ丘駅西田辺駅長居駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 鶴ヶ丘, 長居, 西田辺, , やきとり |

熊の焼き鳥

大繁盛店の活魚料理の「マッシュアップ」や行列ラーメンの「群青」など小さいけどこだわりのある天六飲食店街レンガ通りに新しく出来た焼き鳥店。隠れ屋のような控えめなファザードはよく見ると予約客のウエルカムボードが小さく飾られる。

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間接照明の効いた綺麗なシュッとした感じの店内は肘置きの付いた椅子と綺麗なカウンター。かなり高級な印象。奥にはテーブル席もある。ハートランドビールの生を注文してコースの始まり。この日はイケメン店主一押しの鳥刺しの付いたコースにしていただく。

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刺身が出来るまでおぼろ豆腐とトマトの突き出し。突き出し一つとってもセンスの良さが突出している。
出てきた刺身14種盛り(普段は12種なんだけどサービスしていただく)は甘めの薩摩醤油とごま油でいただく。

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希少部位と鮮度にこだわった鳥刺しは「ささみ」、とっても甘い「脂肝」、脂ののった「とろせせり」、目にいいと店主が言っていた脾臓の「目肝」、どこの肉かよくわからないけど「腰」、砂肝より少し固めでコリコリした食感の「えんがわ」、モモの根元の「ソリレス」、首皮よりもしっかりした味わいの「腰皮」、いわゆる心臓の「丸心」、「筋胃」、横隔膜の横の「ハラミ」、「手羽先」、「背肝」など・・・生で食したことのない部分ばかり。味わいや食感の異なりがあってとても楽しい。鮮度の管理と手間が大変である事は見ただけでわかるがこの刺身はぜひ食すべきメニューである。ただし前日までの予約が必要らしい。

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箸休めは大根おろしに柴漬けをあわせたもので口の中がとてもサッパリする。

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ここからは焼き物。最初は脂ののった「もも葱」。炭をきちんとコントロール出来ているので火入れ具合は完璧。

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「みさき」はぼんじりの付け根だと思うのだが歯ごたえと濃厚さは比類ないものである。

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丸ハツは心臓の内膜をひっくり返して円錐形を保ったまま焼いたものでこの形で出している店は珍しい。柔らかくて脂がありとってもいい。

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なんこつは多分、膝の部分であろうかコリコリしてとっても美味しい。。

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この店オリジナルで自家製の赤しそチューハイは見た目も麗しくて気分があがるドリンク。結構サッパリしてて美味しい。女性は多分皆好き。

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雲丹むねは大振りにカットされた生の胸肉を海苔で巻いて薯蕷のなかに練り雲丹を隠し味にして手で巻いていただくと言う趣向。あっさりとした胸肉に雲丹のアクセントと薯蕷の相性もとてもいい。

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とろ皮は脂ののった分厚い皮の部分で、丁寧な火入れでばりっとしながらも口の中で脂がほとばしる。クリーミな味わいがとてもいい。
ここで特製の玉ねぎ系のドレッシングがかかったサラダが出てきて口やすめ。

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ワサビと梅ののったささみはレアで供される。新鮮なのは言うまでもないが火入れの巧みさで美味しい食材が更に美味しく変化するのはとても興味深い。

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野菜は山いもと金針菜。百合の花の蕾とよく言われるけど萱草の蕾。栄養価が高いと聞いたことがある。

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〆は雲丹スープ茶漬け。。これも練り雲丹を隠し味にしているので鶏のスープの味わいが深くなって面白い。

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卵御飯はちょうちんを使用。内臓に殻と白身に覆われる前の卵黄でフォークで突き刺すと黄身が弾ける。濃厚な卵黄と御飯とタレの相性が抜群。

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デセールは皮ごといただける岡山シャインマスカット(晴王)。アイスクリームやシャーベットより気が利いている。
気になる価格はサラダ・雲丹むね・串7種で2000円。今回はこれに刺身をつけていただく。お酒を数杯いただいて5000円くらい。こちらの店もすぐに予約の取れない店になるので今のうちにレッツゴー。

大阪府大阪市北区天神橋6-3-26
レンガ通り内050-5570-5517

熊の焼鳥焼き鳥 / 天神橋筋六丁目駅天満駅扇町駅

夜総合点★★★★ 4.0


カテゴリー 天神橋筋六丁目, やきとり |