天神橋筋6丁目にある表記の焼き鳥店を5年ぶりに友人と訪問。日本初の会員制(2016年より)の焼き鳥店として有名で現在は北新地や京都、名古屋、東京、沖縄などに店舗展開中。天神橋筋六丁目にあるこちらのお店が創業店かつ本店とのこと。
天神橋筋6丁目駅1番出口から徒歩2分の赤レンガ通りの中に位置する。外観が黒塗りのお店は会員証を使って電子ロックを開けるルールらしい。私が会員になった頃は3000円の入会金だったけど現在は30万円とのこと(聞いてビックリ)
店内は焼き台を囲んでカウンター席となっていて以前あったテーブル席は無くなって広いトイレに改装されていた。一斉スタートのコース料理のみで鶏肉を使った酒肴と焼き鳥が交互に提供される。以前あった名物の木箱に入ったお造り12種や25種は無くなっていた。
スターターは鳥刺しを卵黄で和えたもの。タレも美味しくて栄養満点。ドリンクはどれも原価提供。続いてレアに火入れした鶏肉と松茸の土瓶蒸し風の蓋もの。大根おろしに酢の入った出汁をかけたものはいい口直し。蒸篭で蒸した鶏つくねの入った餃子風のものと続く。
ここから焼き鳥が供される。今回使用する鶏肉は鳥取の大山鶏、飼育期間が約半年という鹿児島の究極鶏と熊本の山奥で25年かけて改良され続けた「まぼろしの鶏」の3種を使用とのこと。
今回は焼き台の正面の席だったのでライブ感満点。丁寧に焼き上げる真摯な仕事に敬服。
黄色い脂を纏った幻の鶏はしっかりした食感で味がかなり濃い。皮と身の間の脂の融点も低くて火入れすると一気に皮が縮まる。皮目をしっかりと焼き込んで身の部分はレアで供される。
串焼きの扉はネギを挟んだもも肉から。旬の大きな銀杏、開いていない丸のままのハツはとてもジューシー。ほんのり温める程度の火入れのレバーと続く。究極鶏の胸肉は脂がしっかりと入っていて今まで食べたことがないような筋肉質な食感。焼き台の上部で時間をかけて燻しを兼ねて干してから焼き上げる手羽先もねっとりした身が秀逸。脂の落とし具合が絶妙な皮部分も美味しい。コース料理はここまでで追加の串を頼むことも可能。最後はサイズを選ぶことができるラーメンで締め。
最後に名物の玉子かけご飯。この上に雲丹やイクラ、トリュフなどをトッピングすることができる。隣の一人客は全部かけをしていた。ちなみにトリュフは追加料金5000円。使用する卵黄は普通の卵ではなくて弾力のあるキンカンという卵に成長する前の体内卵。味は濃厚で特製の楊枝で穴を開けてご飯に混ぜていただく。デザートはブドウ2種。
食事終了まで約2時間。会計は一人16000円。楽しく美味しくいただきました。現在は来年の2月まで予約がいっぱいとのこと。
過去の熊の焼き鳥はこちら
大阪市北区天神橋6-3-26
06-6353-6330