新中国料理 HARAKAWA 北新地店【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地にある歯科医で定期健診・治療を受けた後に美人歯科衛生士さんからビルの1階にある表記の店をおすすめいただきランチタイムに訪問。堺の泉北に本店があるお店で私も12年前の開店当初に伺った記憶がある。その当時からずっと本店で勤めておられたサービス担当の女性が私のことを覚えていただいていて感激する。

こちらの北新地店は約3年ほど前から開業とのこと。店内はフルオープンのかなり大きな厨房スペースがありそれに沿うように10席のL字カウンターと奥にテーブル席が2卓となっている。スタッフさん曰く、ライブ感のあるカウンター席が人気でおすすめとのこと。

ランチタイムのメニューは3種類で
・前菜とスープと酢豚の定食・・1200円(以下全て税込)
・前菜と飲茶と坦々麺の定食・・1200円
・前菜とフカヒレスープと飲茶と海鮮と酢豚と食事とデザート・・3000円

歯科衛生士さんお勧めの税込3000円のコースを所望する。11時半の開店と同時に入店したけど一気に満席となったのにびっくり。

キッチンは20代前半と思われる若いスタッフさんが3名と40代くらいの男性と原口シェフの5名体制。それぞれが仕込みをしながらオーダーに合わせて持ち場の仕事をテキパキされる姿が見ていて気持ちがいい。

炒め物は全て原口オーナーがされていて若いスタッフさんが丁寧に1人前ずつ小分けした食材をあっという間に完成品へと昇華させる。

最初に出てくる前菜盛り(写真撮り忘れ)は新鮮な剣先イカのゲソの紹興酒漬け、完璧な火入れを施したローストビーフはネギのソースがかかる。鶏のハラミ部分とインゲン豆の辛味ソース和え、ピータンと新生姜の甘酢漬けなどポーションは少ないけどどれも手をかけたものばかり。

続いては薄衣で揚げたカリカリ仕上げの大根餅はピリ辛ソースをつけていただくと味の輪郭がはっきりと分かる。

気仙沼産のフカヒレの入ったスープ。火傷するくらい熱い状態で提供される。一口いただいてフカヒレはともかくスープの美味しさに卒倒しそうになった。鶏がベースになっているのは分かるけど塩味は薄いのにコクと味の深みが中華料理の範疇を超えたものと感じた。化学調味料の旨味とは一線を画した味わい。

サービスの女性に尋ねると昆布や貝柱などの和の食材を含めた海鮮系を合わせて丁寧に出汁を取っているとのこと。このスープをいただいただけでこの店に来た価値があると思った。

海鮮料理は生の玉蜀黍と海老のXO醬炒め。自家製のXO醬もかなり濃厚で干しエビと干し貝柱、中華ハム(と思う・・)の旨味が咥内で爆発する。

海老は冷凍のものを使用と思うけど下処理が良くてプリプリで活エビのような美味しさ。これを白いご飯にかけて食べたいと思った。

こちらのお店の名物の酢豚はとても艶かしいビジュアルで登場。ゴーヤ、玉ねぎ、パプリカ等の野菜もたくさん入って体に良さそう。カリッと揚がった沖縄産の島豚はとても柔らかくて上品な酸味と甘さがバランスよく組み合わさったツヤツヤのソースに絡んでかなり完成度が高いと感じた。

食事はシェフが1人前ずつ丁寧にフライパンを振って作るチャーハン。パラパラになりすぎず適度な水分を残して提供される。

食後は温かいジャスミンティーがポットで供される。どの料理も手早く提供されるのでコース仕立てでも待ち時間がなく一気に食事ができるのはとても嬉しい。

デザートは柔らかい杏仁豆腐のにパインのソースをかけたもの。冷たくてフレッシュな酸味が心地いい。内容を考えると3000円の価格は決して高くなく界隈では唯一無二の美味しさと個人的に思った。紹介いただいた歯科衛生士産に感謝。

夜は数種類のコースメニューと様々な旬の食材を使ったアラカルト料理があると言っておられました。次回は夜に訪問する予定です。

大阪市北区曾根崎新地1-3-23 FOODEARビル 1F
050-3503-0304

新中国料理HARAKAWA 北新地店中華料理 / 北新地駅西梅田駅大阪梅田駅(阪神)

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 梅田/JR大阪 中華料理

C:GRILL(シーグリル)ロブスターバー【大阪市 梅田/JR大阪】 【大阪市 肥後橋】

肥後橋のコンラッド大阪の40階にある表記のレストランを訪問。6月9日から9月中旬まで(予定)の限定期間でシーグリルレストランのカウンター9席のみを使ってロブスターとシーフードメニューをカジュアルにいただけるお店。いわゆるレストラン内レストランのスタイル。週末のみの営業でかなりの人気とのこと。この日もスタッフさんに無理を言って席をリザーブしてもらう。

ランチ・ディナーとも10種類のアラカルトのロブスターとシーフードメニューをいただける。3品または5品を自由に選んで組み立てるプリフィクスのコースもあり。今回は5品7500円のセットを所望する。普段のテーブル席よりもシェフやバーテンダーの方との距離も近くよりカジュアルに食事を楽しむことができる。

アミューズは薄くてサクッとしたクリスピーな生地の中にロブスターの濃厚で高貴な香りのビスク(甲殻類のスープ)が射込まれる。たこ焼きをイメージしたものとのこと。素手でいただく事を勧めていただく。このアミューズで次の料理の期待が一層高まる。ロブスターはカナダ産を使用。

続いては「ロブスタービスク グリルドロブスターとサフラン」ロブスターの殻から取った濃厚なスープに少しの酸味のあるトマトテイストとサフランをカプチーノ風に仕立てたものを合わせた逸品。グリルしたロブスターは少し燻製がかかっている。

9人分の料理をカウンター内でワンオペで仕上げるシェフはワシントンDC出身のライアンダトファルザという長身のイケメン。

グリルロブスターのソフトタコスはトウモロコシで作ったトルティーヤがかなり美味しい。全てを巻いて大きな口を開けていただくと色々な複雑な味わいが口の中で広がる。海老や野菜の旨味や食感、ハーブのアクセントとライムの酸味と香りが渾然となって気分が一気に高揚する。赤のディッシュウエアもとてもいいセンス。

ロブスターにあうカジュアルなスパークリングやカバ、赤白ワインがいくつかあって今回はお任せで5種類のものを料理に合わせていただく。

ローカルマッシュルームのリゾットはイタリア産のリゾット米を使用。このリゾットがびっくりするくらい美味しい。ロブスターの頭の味噌や殻の旨味が強烈で米の一粒ずつに海老が入り込んでいるような感じ。ロブスターテイルのグリルは不要なくらいでリゾットだけお代わりしたいと思った。写真では見えにくいけど巨大なマッシュルームのソテーも添えられていてローカルということで六甲シャンピニオンを使用されていると推察される。

シェフのリコメンドメニューのロブスターのラビオリ。ロブスターの身とリコッタチーズをトマト味のモチモチ食感のラビオリ生地で包んだもの。焦がしバターのソースも濃厚でセージの香りもとてもいい。

ブラウンバター風味のロブスターロールはロブスターにカダイフを巻き付けて油で揚げたものを挟んだサンドイッチ。緑色のブリオッシュにはエストラゴンが練りこまれている。タルタルソースが添えられていてそれをつけていただく。ザクザク食感も楽しく、旨味の強い高級なエビフライサンドをいただいている感じ。

セットメニューと別にメインディッシュとしてロブスターの薪焼きを追加でいただく。爪の部分も美味しくてディル風味の苦味のあるソースも大人の味わい。どの皿もローポーションなんだけどお酒も美味しくてお腹いっぱいになり大満足。デザートは辞退して同フロアにあるラウンジ(40スカイバー)で一休み。

ずっと昔から演奏されている方を久しぶりに拝見。演奏後に一緒に写真を撮っていただきいい時間を過ごすことができました。海老好きの私には天国のようなレストランでした。

大阪市北区中之島3-2-4 コンラッド大阪 40F
06-6222-0111
金・土・日・祝
11:30〜14:30 17:30〜21:30

ロブスター・バー by C:GRILLダイニングバー / 渡辺橋駅肥後橋駅大江橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 梅田/JR大阪大阪市 肥後橋 その他料理フレンチ

料理屋 稲家 8月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の表記の和食店を友人と訪問。毎月定期訪問しているお気に入りの店の一つ。纐纈、capi、TOMONOなどのたくさんのミシュラン店がひしめく「北新地プレイスビル」の7階に位置する。同じフロアの隣は天ぷらの沼田が入る。各店舗の料理開始時間の18時にはエレベーターが大混雑。ビルが火事になったらかなり危なそうな感じ。

檜の1枚板のカウンター席からはオープンキッチンの厨房が全て見える。そのライブ感もご馳走で35歳のイケメン稲家店主の料理所作を見ながら、また軽口を交わしながらの食事はとても楽しい。

こちらの店主は神戸の正攻法のミシュラン和食店「植むら」のご出身で料理の流れや献立などはいくつか継承されたものがある。毎月献立の変わるコースは18000円(税・サ別)。お酒を含む支払いは一人30000円くらい。(高級ワインやシャンパンを所望するとかなりの値段になる)

場所柄どうしてもホステスさん同伴が多く席は自然と賑やかな感じとなる。20時の同伴時間には食事が終了するようになっていることにもいつも感心する。席数はカウンター8席のみで18時と20時50分スタートの2回転制。18時の予約は年内満席とのこと。

ご主人の大きな声での挨拶の後、座付は夏らしい長芋素麺にモロヘイヤのすり流し。ネバネバ大会で元気が出そうな一品。

続いてはレアに火入れされた明石の蛸。「自家製からすみは」ミディアムな干し加減でかなり美味しい。粘りのある加賀野菜の金時草のお浸しが添えられる。

日本酒を所望すると桐箱に入った江戸切子の酒器が登場。好きなものを選ぶことができる。勢揃いの酒器を見るには誰よりも早く日本酒を注文するのがコツ。

煮物椀は炭火で焼いた種子島のシブ鯛(フエ鯛)。脂が乗りまくりで関西で見かけることはほとんどない。切り身を見るとかなり大きな魚体サイズと思われる。磯魚だけど磯くささは皆無で夏にしか獲れない高級魚。添えられるのが焼き茄子。吸い口は青柚子。シンプルだけど魚の脂と合間って出汁がかなり美味しい。

刺身は長崎のメイチ鯛の薄造り。これも旨味と脂っ気が強い白味魚。

初見の女性作家の新作の江戸切子。柔らかい色使いが女性作家らしい。

焼き魚は2キロ級の白甘鯛の鱗焼き。丁寧に炭火で焼いて逆立ったパリパリの鱗とふわふわの身がとても美味しい。いつもかなり良い上質な食材を使用される。店主の目利き含めて素材に糸目をつけない仕入れに敬服する。白甘鯛は3キロオーバーだと10万円超えと言っていた。添えられるのは岡山産の白桃の甘酢漬け。

続いて走りのイチジクの白扇揚げ。濃厚な胡麻酢をにカシューナッツを加えたものが下に敷かれる。

宮崎牛のミスジ部分の鍬焼き(フライパン焼き)。少量だけどかなり美味しい。北海道産アスパラと大きなオクラが添えられる。ワインと合わせると美味しいだろうと推察する。

渡り蟹とフカヒレの入った春巻き。「6月にいただいた肝の入った鮑のコロッケも美味しかったな・・・」と思いながらいただく。それぞれの食材の食感の妙と和食の料理になっていることに感心する。

食事は釜炊きで最初に炊きたての白飯が一口だけ供される。続いて北海道産の玉蜀黍ご飯、牛しぐれ丼、兵庫産の柚子素麺と続く。ここまでいただくといつもお腹がはちきれそうにいなる。

デセールは抹茶アイスと白玉とこしあん。細部にも心を入れる細やかな仕事にいつも感動しながら店を出る。

この日いただいたお酒は4種類。どれも好みのものばかりで嬉しかった。来年6月までの予約を取って店を出る。ごちそうさまでした。

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-317

大阪市 梅田/JR大阪 和食