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華都飯店 本町ガーデンシティ店【大阪市 本町】

最近よくランチで利用する表記のお店で会食。5人だったけど個室を無理言ってお願いする。セントレジスホテルの地下にあって本町駅7番出口から直結なのでとても利便性がいい。大手企業が運営するようになってからサービスの質とコスパが断然良くなった気がする。

総席数105席の大箱店で個室はテレビがある部屋やソファーのある部屋など色々。大阪マラソンをテレビで見ながらトップランナーが前を通る際だけ応援しに行く・・・という使い方も出来るしどうしてもみたいテレビがあるときはとても重宝する。

かなりハイセンスな店内は鏡張りで森をイメージした装飾が品よくされている。照明もすべて間接で薄暗く在阪の中華料理店では一番いい空気感があると思われる。この日は最も廉価なコース料理の6000円のものを所望する。

前菜は好物の海老を甘辛く炊き上げたものだけど普通のものとは調理法が異なるであろう食感。その下には生野菜を湯葉で巻き上げたもの。低温調理された蒸し鶏にピリ辛ソース、スジ肉の煮こごり、さつま芋の蜜煮、くらげの酢の物、皮付きのアンコウの揚げ煮など・・・どれもがワンランク上の味わい。。

スープは蟹肉とフカヒレ。上湯が上質でさっぱりした味わい。この手のスープにありがちなグルタミン酸ナトリウムの味がしなかった・・・

牛肉の甘味噌炒めレタス包みは担当のお姉さんがひとつひとつ丁寧に包んで盛りつけていただける。肉の柔らかさと深みのある味付けにビックリ。紹興酒が進みまくる・・・・

揚げ物は手羽先と春巻。一見なんてことのない料理に見えるが手羽の中には海老のすり身が詰められていて高温の油をかけて仕上げているので(と思われる)手羽の皮はパリパリですり身はふわふわの高レベルの技術を使った逸品。春巻は玉子とザーサイが入っているので口直しという位置づけであろう。

海老の酢豚風というよくわからない料理なんだけど揚げた海老を野菜と甘酢で絡めた料理ということらしい。普通に美味しい・・・

〆は名物の馬家麻婆豆腐登場。この日の会食ははこれを食べるのが目的。日本人の口に合うように改良されていると言っていた。味にしっかりと深みもあって豆腐の質もよくご飯と一緒に食べるとより美味しく感じた。香辛料は本場のものを使用しているので香りがとても良くて豆板醤がいいパンチを加えている。途中で「しびれ」とかかれた中国山椒を入れると脳幹に刺激が走り頭皮の毛穴がひらくのが実感出来る。

日本語は辛さを表現する言葉が少ないのでこの麻婆豆腐の美味しさを表現するのは難しいけど中国語では「香り高い辛さ」「酸味のある辛さ」「甘味のある辛さ」「旨味を含む辛さ」「香ばしさのある辛さ」「漬け込んだ唐辛子の辛さ」「痺れる辛さ」など辛味の表現がたくさんある。これぞ「食は文化」といえる一例である。

甘味は杏仁豆腐。これを頂くと口の中の辛味が一掃するのが不思議。舌の甘味を感じる受容体のほうが辛味よりも多いためか分子間総合作用が働きより甘く感じるのかは不明・・・ということを考えていたらすでに2時間半が経過していた。。

前回の華都飯店はこちら

大阪市中央区本町3-6-4 本町ガーデンシティB2F
06-6120-3322
営業時間:11:00-15:00
17:00-23:00

華都飯店 本町ガーデンシティ店四川料理 / 本町駅堺筋本町駅淀屋橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0

大阪市 本町 中華料理

びすとろぽたじえ 3月【大阪市 玉出】

地下鉄玉出駅徒歩3分にあるお気に入りの表記のビストロが1周年を迎えたということで祝意を伝えに訪問する。こちらのお店の肥田グランシェフは高校を出てから辻調理師学校一筋で創設者の辻静雄氏の片腕としてフレンチ部門を作り上げた方。料理はヌーベルキュージーヌを代表するポキューズやシャペルが作っていたリオンの代表的なレシピを中心としたもの。

普段はプリフィクスになったコースメニュー6000円がお得でお薦めなんだけどこの日は周年の記念メニュー5,800円のみとのことなのでそれを所望する。

カウンタ−で当年67才となる年季の入りまくったシェフの手さばきを見るのがいつも楽しみ。最初の座付きは豚肉のリエットと帝塚山ポアール謹製のパリジャン。これはいくらでもお替わりが出来る。

最初のコーンスープはさらりとした味わいだけど後口がとてもいい。

前菜盛りあわせはいつもの定番メニュー。名物の低温調理された自家製ハムは無塩バターを載せていただく。口に入れるとハーブの香りとネットリとした舌触りとともに豚肉の旨味が口の中に広がる。人参のラペはフレンチドレッシングにオレンジジュースを合わせたものとの説明。根セロリのサラダは王道の美味しさ。

上品な食味の田舎風パテはピクルスと一緒にいただく。リオンの古典的な料理のマリネしたサーモンの上にトマトのソルベをソース代わりに載せたものは食材の温度差が楽しい。シャルドネと一緒にいただくとフランス旅行の気分。

平目のスフレは平目と帆立貝をミキサーにかけてつなぎを入れて青寄せを加えてはんぺん状にしたもの。それを別の平目の身と合わせて蒸し上げて天火で焼いたもの。ソースはバターをたっぷり使ったアメリケーヌでパンチとボリュームのあるクラッシックな味わい。

鶏モモ肉の煮込みは春の定番のモリーユの香りがしっかりするクリームソース。和食ではほとんど使わないアミガサ茸。最近は北海道でもフレッシュのものが穫れると聞いたことがある。これは当然ピノノワールがあう。

モリーユはイタリアンのクリームパスタでもたまに頂く。これが入るだけで肉料理の味が引き立つような気がする。

この日は乾燥モリーユとフレッシュのものを合わせて使用していると言っておられた。見た目は悪いけど100gで2万円くらいするものもあるというトリュフより高価な食材と聞いたことがある。

美人パティシエが作るデセールはフランボワーズと伊予柑のソルベ、コーヒー風味のブランマンジェ、チョコテリーヌにグレープフルーツピールを載せたもの、グレープフルーツのカモミール漬、プディングいちごのタルト、パンプディングの豪華盛り合わせ。

お腹いっぱいではち切れそうになって帰りました。。

過去のぽたじえはこちら
大阪市西成区玉出中2-13-31
06-6651-9568

大阪市 玉出 フレンチ

喜与すし【大阪市 扇町/天満】

天満駅周辺は大衆寿司店も激戦区。いつも長蛇の行列の「春駒」「すし政」「奴寿司」などハイコスパ店が密集する。しかしながら地元の方は20年続く表記の店を高く支持しているということをよく聞く。

寒の戻りを感じる夜に日本酒を頂きに地元の友人と訪問する。カウンタ−8席で寡黙なご主人が一人で切り盛り。寿司は玉子・鰯・蛸が2貫120円から。その他のものは240円と340円という3ラインの判りやすい価格設定。

一人客も多く、見るからに地元客か近くの会社帰りの方という感じの客層。

赤ナマコは注文が通ってから捌く。。シンプルなものだけど白鹿の熱燗と相性バッチリ。

タイラギ貝の塩焼きは普通に美味しい。ご主人の仕事の速さにびっくり。早送りのビデオを見ているようでつい興味深く観察してしまう。

友人が注文したシーズン最後の酢牡蠣。私は仕事に支障があるので遠慮する。

旬の赤貝の造りは肝も湯がいて添えてくれる。丁寧な仕事ぶりに感心する。コリコリで特有の香りも高く味わいも深くて大満足。

蛸をアテで所望すると湯がき立てを出していただいた。美味しくないわけがない・・・

タラの白子も湯がき立て・・・日本酒との相性が良過ぎて最後まで寿司を食べずに店を出る。2人で熱燗6合くらい飲んで支払は6000円という驚愕のコスパでした。。ここは秘密にしたかった・・・・

大阪市北区天神橋5-3-13
06-6354-2189
営業時間 17:00~22:30(日・祝は昼から営業)
定休日 木曜日

喜与すし寿司 / 天神橋筋六丁目駅天満駅扇町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0

大阪市 扇町/天満 寿司