居酒屋

スタンドアサヒ 12月【大阪市 南田辺】

長居公園でランニングのあとはアイアンマンの友人と南田辺駅前の表記の居酒屋を訪問する。
この店なんと創業80年。大阪居酒屋部門の最高峰と言われる有名店でテレビや雑誌でしょっちゅう掲載される。コスパの良さから時分時は客で一杯。私たちはいつも9時半頃に入店して10時過ぎに店を出るパターン売り切れのものが多いけどそれはしょうがない。地元の客はアサヒスタンドと呼ぶ。

まずは生ビールで乾杯。こちらのお店には「アサヒ黒生」があったんだけど9月末でメーカーが生産終了したために「ドライブラック」に変更とのこと。香りも黒ビール独特のカラメルの香りも少なく、ギネスのような酸っぱさやプレミアムモルツのような強いコクと後味はない。

一言で言えば黒ビールらしからぬ切れがあって、平坦でさらりと飲みやすい新しい味の黒ビールである。私は普段はスーパードライを水のように飲んでいるので口には合う。結局ジョッキで3杯と燗酒を1合と飲み過ぎてしまう。

女将さんの久美子さんが「いつものように小鉢2ついっとくね〜!」と言うことで「小鉢」と呼ばれる大きな器に入った名物の炊き合わせが登場。

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カボチャの炊いたんはほこほこして味もかなり良い加減である。茄子の田舎煮、イタヤ貝、たらの子、蕗、絹さやすべて丁寧な仕事でほとんどの客がこれを注文するお通しのような存在。中身は季節や仕入れによって異なるが大体こんな感じ。

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目の前におでんがあったので豆腐とこんにゃく、大きな大根を所望する。白鶴の燗と一緒に頂くと至福の時間ととなる、いつも売り切れ必至の焼き鳥も素材がいいせいかかなり美味しい。普通のものが普通よりも美味しくて財布に優しい価格・・・繁盛しない理由がない。

牡蠣フライも牡蠣自身はともかく衣まで美味しい。自家製マヨネーズと普通のウスターソースで供される。

生ずし300円はこちらのお店の看板商品。仕上げに葛を混ぜた酢がかけられる。ビジュアルもかなり美しい。生ずしにおからをまぶした「からまぶし」はあまりに有名。

炊きたてのモロコも日本酒にドンピシャ。最後にゲソのバター炒めを黒ビールとともに頂いてフィニッシュ。思いっきり飲んで食べて一人3500円。この店では使い過ぎ・・・

過去のスタンドアサヒはブログ検索してくださいね。。

大阪市東住吉区山坂2-10-10
06-6622-1168
17:00〜22:30
定休日 日曜・祝日

スタンドアサヒ居酒屋 / 南田辺駅田辺駅西田辺駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 南田辺 居酒屋

スタンドふじ 本店【大阪市 天王寺/阿倍野】

天王寺のキューズモールやハルカスに比べてかなり寂れ感漂うルシアス地下飲食街で数少ない繁盛店舗。隣のアポロビルにバル業態のスタンドフジもありこちらは店舗がかなり狭いせいかいつも満席状態。
この日は友人とマラソンの打ち合わせを兼ねて訪問する。

店の前には「海鮮が安いだけの店」の看板。なかなかわかりやすい。この日は早めの時間帯だったが超満席。10分くらい並んで案内いただく。客層は家族連れ、カップルなどいろいろ。年齢層もかなり幅が広い。厨房は5人くらいで必死のパッチで廻しまくる。一生懸命料理を作る様は見ていて飽きることがない。

ビールで乾杯をしてお通しが運ばれる・・・

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巨大な鯛のあら炊き。。口もとのゼラチン状のところがかなり美味しい。これがお通しとはこの店の人気の原因が分かる気がする。。

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鮑の造り599円。コリコリで美味しすぎる。。お酒は日本酒がグラスで380円。獺祭や希少酒もすべて同じ価格。

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ウチワ海老のお造り980円。。この時期だけ長崎県五島列島でよく獲れる希少種。現地では塩焼きやみそ汁でよく頂く。半透明の身は生で頂くとトロントロンして伊勢エビよりも甘味があって味も深くてとても美味しい。鮮度の問題もあって生きていないとイヤな匂いがしがちであるがかなり新鮮。

仕入れ値が700円くらいするであろう食材であるが儲けなしのサービス商品なのであろう。こういったものが手頃な価格で食せるのがこの店の醍醐味であろう。

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鰯の天ぷら450円。鮮度もよくかなり美味しい。

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お店の前の生け簀で泳いでいたワタリガニは980円の驚きの価格。湯がきたてなので身はホクホクしてとても美味しい。雄なんで卵はないけどその分、身がしっかり詰まって食べ応え満点。

この他にも子ダコのバター焼き380円等を頂く。トラフグのてっさ・唐揚げ399円やタラ白子フライ300円、カキフライ390円、車海老造り180円、鯨刺身350円、鰤照り焼き350円など目移りするようなものが衝撃価格で販売される。巨大な出汁巻も注文を受けてから丁寧に焼き上げる。。何を食しても一定のレベル以上のものがある。そして会計ですべての客が相好を崩す。飲食店経営の見本のような店。

大阪市阿倍野区阿倍野筋1-5-1あべのルシアスB1F 年中無休

大阪市 天王寺/阿倍野 居酒屋

スタンドアサヒ 8月【大阪市 南田辺】

長居公園でランニングをしたあと友人と三人で普段ヘビーユースする表記の居酒屋を訪問。大阪の居酒屋好きのなかでは有名な店で雑誌やテレビなどでよく紹介される現在の大阪居酒屋部門の最高峰と言われる店。地元の客はアサヒスタンドと呼ぶ。場所は南田辺駅前。

夜の9時半を過ぎると客が引き出すのでメニューに売り切れはあるがこの時間帯がお薦め。店の壁にはメニューとともにアサヒビールからの表彰状が飾られる。昭和60年に創業50周年でもらったとあるので創業80年とは何とも驚きのレジェンド店。阿倍野キューズモールに入る明治屋さんが創業1939年なのでこちらの方が歴史があることがわかる。

いつものように最初は生ビールを所望する。スーパードライではなく熟選というもの。コクがあってかなり美味しい。

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女将さんの久美子さんが「いつものように小鉢3ついっとくね〜!」と言うことで小鉢と呼ばれる炊き合わせが登場。鱧の子といたや貝、カボチャと茄子の炊きあわせ。。どれもがしんみりした味加減でとても美味しい。季節やその日の仕入れで内容が変わる小鉢はほとんどの客が注文するマストアイテム。

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小芋は250円。出汁がしっかり効いてかなり美味しい。振り柚子をしているのも嬉しい。ちゃんとした食材を丁寧に手作りしているのに低価格を守る矜持に敬服する。

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久美子さんが「とりあえず生ずしいれときましょか〜!」というので「お願いします〜!!」と返事。同じようにすべての客に声をかけまくる。メニューは客に合わせて選んでいる。性別、年齢、常連か否か、大阪人か地方の客か(こちらは出張族が多い)などありとあらゆることを的確に判断して店の人気メニューを中心に勧めてくれる。ちなみに生ずしは300円。おからをまぶしたものは「からまぶし」といってこの店のスペシャリティー。

客を名前で呼んで「いつもの入れときましょか〜!」となる。「えんど豆よう炊けてますけど〜!」 「焼き鳥まだありますけど〜!」(いつも早く売り切れるため)など畳み掛けるトークにほとんどの客は「宜しくお願いします〜」とお任せ状態になる。

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この時期はいつも「冷や奴」を頂く。大豆の味がしっかりわかる上質なもの。普通のものが普通以上に美味しい。店内のカウンタ−の真っ赤な肘掛けがとてもいい。本来カウンタ−とは肘をつく場所ではないので昔の立ち飲み店のカウンタ−にはこういった肘掛けをよく見かけた。

たまに注文間違いがあったりすると隣の客が「それこっちでもらっとくわ〜」となるいわゆる人情酒場。久美子さんはあらゆる客に声をかけるが長話と深い話はしない。特別愛想もふらず淡々と仕事をこなす。ひとり客が来ると「ちょっと詰めてください!」と強い口調で言われる。

たまに堂々と聞こえるように思ったことをはっきり言われるのも面白い。こういった大阪のおばちゃん的な接客は苦手な人は苦手であろう。「私は一回も嫁に行った事ないいかずごけやねん〜」「ブッサイクに生まれて嫌になるわ〜」とその日も私の友人相手に語っていた・・・

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活鱧の落としも他の店のほぼ半額の値段。しっかりとした身で湯がいていても脂の甘さを感じる。調理場にいる久美子さんのお兄さんもいい仕事をする。元アサヒビール社員の高齢の店主もほとんど店にいらっしゃることが多い。

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好物の海老フライ800円を所望する。加水していない大きな海老が登場。まさにここは名店中の名店である。しこたま飲んで食べて3人で6000円の支払いでした・・・なんか間違ってないかと思うような値段なり。

大阪市東住吉区山坂2-10-10
06-6622-1168
17:00〜22:30
定休日 日曜・祝日

大阪市 南田辺 居酒屋