四天王寺前夕陽ヶ丘

まさる 6月【大阪市 恵美須町】 【大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘】

数ヶ月ぶりのまさるさん訪問。。

もう15年くらい通っているのになにげに店の前を通り過ぎてしまう。それだけ目立たない外観。同伴いただいた大阪ナンバーワン焼き肉店主も「ここはひとりでは来れんわ」とのたまう。店はカウンターのみ9席。店主の顔面がいかついとこのブログで毎回紹介するとその顔見たさに客が訪れると聞き及ぶ。小さなお店なので当然予約は必須。

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生ビールで乾杯をしてまずはお造りの盛り合わせ。美しすぎて手が出ない状態である。白身は高級魚のアコウ。剣先イカに北海道産のウニを乗せたもの。シマアジに皮目を炙ったカマス。一見、鱧のように見える皮目を炙った穴子。赤貝もいい香り。。。ワサビはもちろん本ワサビ。これだけでノックアウト状態。。。

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続いて巨大な舞鶴で獲れた鳥貝をさっと炙ってもらう。炙ることで甘みが倍増。。コリコリしてシャキシャキして目が回るくらい美味しい。。美味しい食材は見た目も美しい。

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店主渾身の一夜干しを所望。この日は大羽イワシ。脂ののりも最高。。。アテも普通以上に美味しいのでいつも食べ過ぎてしまう。この日のイワシは推定30センチくらいの大きさ。旨味凝縮アミノ酸満載。。ここで麦焼酎の水割りを所望する。

ここから握っていただく。

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最初は鱚。6月の鱚は絵に描いたものでも食べよ。と昔から言われる。軽く昆布〆にして中には大葉を射込む。。口の中でふわりとシャリがほどけて思わず「おいしい!」と口に出る。

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続いてこの店オリジナルの鯵のなめろう。かなり新鮮な鯵を使っているのは口に入れればすぐわかる。。。酒・醤油・ネギ・スダチで味を整える。手を入れることで新鮮さが引き立つ。

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「アマテカレイ」はマコカレイの関西式の呼び名で同じ白身のヒラメとは違ったねっとりしてもちっとした舌触りと身にしっかりと脂が乗っていて身はひたすら甘くて若干の熟成感も感じられふくよかな食感。見た目も実に艶っぽい。。

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コハダは一枚漬けなんだけどしっかりと締められていてこれはこれでかなり美味しい。ビジュアルも美しくミニカーのようで走り出しそうな感じ。6月末には毎年シンコが登場。必殺の7枚付けは必見の価値あり。

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久しぶりに食したマナガツオ。。劣化が早いので滅多に生では食さない。関西より東では獲れないので関西ならではのレアネタ。口に入れたとたん溶ける。。融点が限りなく低いのであろう。これは本日のメガヒット。。。うっとりとする旨さ。。

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さより昆布締めはかなり分厚い細魚がひねられて握られる。繊細なんだけど豪快で昆布でしめることで確実に魚が美味しくなっている。。

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きんきは皮目を軽く炙って肝と芽ネギを乗せたもの。。皮の部分の脂分がとてもいい。握られた寿司はシャリに空気がたっぷり入っているので皿に置かれた瞬間少し沈み込む。口に入れるとはらりとほどける。。。。とにかく美し過ぎる寿司である。

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この店のスペシャリティーの車エビ。。シャリとの間にエビのミソを挟んでいる。まったりとコクがあって煮切りのせいで更に海老の甘みが引き立っている。食べやすさはもちろんこのビジュアルはまさに芸術。シンプルでかつ深遠なるセンスを持つ吉村氏のなせる技である。。

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毛ガニも今が旬。。。味噌と一緒に頂くと悶絶の旨さ。。甘過ぎる身に涙がちょちょぎれる。。

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アワビは大振りのものを柔らかく炊き込む。いつも好物のエンペラの部分を選んで切り付けてくれる。ぐにゅぐにゅして柔らかで味がとっても深い。ディスイズコラーゲン。。。

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煮ハマもこの店のスペシャリティ。伝統的な江戸前とは違ってさっとボイルして出汁につけ込む。かなりのレア感と磯の香が秀逸。身の大きさにもいつも驚く。この店のハマグリよりおいしいものは今まで食べたことがない。

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ウニは刺身の分と違い淡路産。ミョウバンを使っていないので少し崩れているが甘みが強烈。よく似たものが最近あちこちで出回っているがこの店のは粒が大きく最高の物を仕入れているので別格。。ご主人曰く史上最高のウニである。

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あさりの握りも珍しい。。寿司ネタになるくらいのものなのでかなり大きなサイズであることは見て取れる。

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目の前に獺祭の濁り酒があったので所望する。。

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ウナギも店主独特の反則技で炙ったウナギで寿司米を包み、それを焼き海苔で巻いて出される。鰻が鰻屋よりもうまいという掟破りの反則技。この店子供は連れて行かない方がいい。。店主の顔が恐すぎて夢に出て来る可能性あり。。

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〆は野菜やエビや山芋などいろんなものが入った袱紗焼き。味の宝石箱とはこのことなり。コースはこれで終了なんだけどあと10種類以上はネタを用意されている。しかし食べ始めるときりがなくお腹が破裂するまで食してしまうのでこの辺で終了とする。

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追加でかんぴょうと三つ葉の寿司のみ頂く。。お腹いっぱいごちそうさまでした。

ここは現在私が最も好きな寿司店である。3ヶ月に一度死ぬまで通い続けたいと思っている。。。

 

大阪市浪速区下寺2-3-10

TEL:06-6649-7227
営業時間:平日 17:00~翌2:00 日祝 17:00~23:00
定休日:水曜日

まさる寿司 / 四天王寺前夕陽ケ丘駅恵美須町駅難波駅(南海)

大阪市 恵美須町大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘 寿司

まさる【大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘】

数ヶ月ぶりに表記の寿司店を訪問。最近メディア等で取材されまくりなので予約の取れないお店となってしまっている。しかしながらこの日はすんなりと予約が出来た。

場所は夕陽丘の高速の入り口のガソリンスタンドを南に入ったところ。カウンターのみ9席の小体なお店。

ファザードは暖簾がなく表札だけなので見落としてしまう。普通に見ると絶対寿司屋と気づかない。

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ビールを頂きながらまずはお造りの盛り合わせ。12時の場所から時計回りに脂のりのりのブリ、皮を炙った太刀魚、これも皮を炙った穴子は脂分たっぷり。赤貝にヒラメ。真ん中はハリイカの雲丹のせ。。。

これだけでも日本酒が3合頂ける内容とクオリティー。このお店も季節が変わるたびにお邪魔しているが15年は通っている記憶がある。

今や自分も喜んで一緒にいく相手も必ず喜んで頂ける私のmost favoriteな店。*ネイティブはmost favoriteという表現は使わないって聞いたことがあるな・・・ 私にとって大切な店なので大切な方としか一緒に訪問はしない。

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酒のアテに白子のポン酢。どこにでもあるものだがどこよりも美味しく作るのがこの店流。食材がかなり上質。目利きが素晴らしい。

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続いてこの季節が一番旨いマナガツオの味噌漬け。。脂ののりも抜群。皮目を細かく切って食べやすくしている。この辺りの細やかな心遣いがご主人のいかつい顔と釣り合っていない(笑)

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お待ちかねの握りの始まり。まずはさより昆布締め。。。分厚い細魚がひねられて握られる。繊細なんだけど豪快。最初の握りで「おいしいねえ!」と声に出る。お酒をあっさり系の麦焼酎の水割りに切り替えて食すのが私流。

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続いてはこのお店のオリジナルの鯵のなめろう。かなり新鮮な鯵を細かく切って叩いて酒、醤油、ネギ、スダチで味を付けて握る。かなり美味しい。。。

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カマスの炙り。。香ばしくて味も深くてすとのどの奥に入っていく。ビジュアルでもわかるがこちらの寿司は素材が良く、それを丁寧に奇をてらわず極めて実直な素材感を生かした仕事は比類なき価値を創造する。

寿司は焼き肉と同様好みが激しいものであるが私はこの店が日本で価格とのバランスを含め最も美味しいと思う。

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きんきは皮目を軽く炙って肝と芽ネギを乗せたものである。とにかく美し過ぎる。このような美しい寿司が不味いわけがない。この店の寿司はすべて凛とした品格がある。魚も幸せであろう・・・

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締め鯖は蕪の甘酢漬けを巻いて頂く。あっさりして味の変化があって面白い。「手をかけて自然」と言う表現が一番適していると思う。

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鮑は大振りのものを柔らかく炊き込む。かなり時間と手間のかかる仕事で好物のエンペラの部分を選んで切り付けてくれる。この鮑だけ20個くらい食したいと思う逸品。シャリは空気を含んでフワフワしている。とにかく喉に入ったあとが軽い。

この店のもう一つの特徴は主人の顔面。。かなり怖い。15年前から変わらない。握っていないときは直立不動の仁王立ち。子供が見たら泣き出すくらい怖い。。でも話せば優しい。。このギャップが癖になる(笑)

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この店のスペシャリティーの車エビ。。シャリとの間にエビのミソを挟んでいる。食べやすさはもちろんこのビジュアルは深遠なる造詣が必要と個人的には思う。これだけでも彼の卓越した想像力とイマジネーション能力がわかる。

いろんな情報誌やグルメブログでこの店を様々な形で表現しているがすべて筆力不足でこの店のよさを表現してはいるもののピントがずれているものも少なくはない。

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雲丹はもちろん海苔なしでこの時期は北海道産。。甘すぎて悶絶する。

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ワタリガニの胴体部分の一番太い身を握る。。その上に内子を乗せる。。これも大好物なり。

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煮ハマもこの店のスペシャリティ。伝統的な江戸前とは違ってさっとボイルして出汁につけ込む。かなりのレア感と磯の香が秀逸。身の大きさにも驚く事必至。

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鰻は握りのような巻物のような感じ。蒸し焼きの鰻はフワフワ。。。。

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〆は野菜やエビや山芋などいろんなものが入った袱紗焼き。味の宝石箱とはこのことなり。コースはこれで終了なんだけどあと10種類以上はネタを用意されている。しかし食べ始めるときりがなくお腹が破裂するまで食してしまうのでこの辺で終了とする。

かなり入りにくい立地と店構えだが「まさる」という表札を探していってみてちょ。予約は必須。。

大阪市浪速区下寺2-3-10
TEL:06-6649-7227
営業時間:平日 17:00~翌2:00 日祝 17:00~23:00
定休日:水曜日

大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘 寿司

まさる 8月【大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘】

外務省勤務の友人と久しぶりに会食。月に一度必ず訪問する表記の店。それなりの価格ではあるが新地の半額。。素材がよく丁寧で実直な仕事は15年くらい通わせて頂いている。

店主の吉村氏の凛としたたたずまいは彼が握る寿司同様に品格がある。私と同じ年代であろうと推測されるが顔面が異常に怖い。。丸坊主なのでよけい怖く見える。。寿司にかける情熱がこの顔を作るのであろう。でも話せば気さくでとても優しい。。。

怖い顔コンテスト大阪代表のような方。。

つまみはなしにしてビールと寿司をしこたまいただくコースにする。ここの寿司には独自のワールドがある。。幅広いネタ(握りだけで30はあると思う)をすべてお茶とともにいただくのが一番の贅沢かもしれない。

最初は軽く昆布〆にした鱚。。大葉が仕込んである。。その下はあまてカレイ。上品な香りと甘み、適度な脂が味蕾を駆け巡る。その下は鯵。叩いてなめろう状態。魚が新しいので美味しすぎる。。食感の異なりが楽しい。

右上のこちはふぐのような甲殻類の香りがある。脂の乗り切ったさんまは皮目を炙る。。口に入れたとたん溶ける。コハダは2枚付け。味も深くてとても上品な口溶け感がある。

鯖もこの時期にしては品尾のあるいい脂ののりで粒マスタードとの相性も抜群。漬けにしている店主のセンスもずばぬけ。蒸し鮑はやわやわで風味も最高。私の好きな端っこのゼラチンの部分を大きくカット。。感謝!!。海老はビジュアルも美しく海老の味噌を鋳込んでいるのがミソ。甘々でこればかり10個は食せる。

カワハギも美味しすぎる。魚の目利きが素晴らしい。ハマグリは磯の香が満タン。。貝のジュがあふれだす。江戸前と違って甘くないのが素晴らしい。。この店のスペシャリティーである。このハマグリは星3つ。淡路島の赤ウニは成熟し切ってこれ以上甘くて後味がよくて奇麗な風味の物はないと個人的に思う。店主も自信満々の逸品。

鱧は皮目を炙った焼き霜でいただく。。旨味満載。。炙った鰻は海苔で包んで供される。この握りは寿司屋では禁じ手である。トロトロで熱々の鰻は口に入れると悶絶してしまう旨さがある。

キンキも少し炙って供される。脂ノリノリで麦焼酎と最高の相性。炙りの烏賊はこの店で初めていただく。毛ガニは蟹味噌とともにいただく。。「あ~ホント美味しいね」と声に出てしまう。具沢山の袱紗玉子は目立たないけどこの店の寿司のセンター的な存在。最後の鯖もビジュアル最高。。

今日の朝コンビニで前田敦子AKB卒業記念フォトブック「あっちゃん」を購入。。結構感動した。。。秋葉原の劇場で最初の公演の客は7名だけだったらしい。。人に歴史あり・・

大阪市浪速区下寺2-3-10 梅吉マンション 1F

TEL:06-6649-7227
営業時間:平日 17:00~翌2:00 日祝 17:00~23:00
定休日:水曜日

大阪市 四天王寺前夕陽ヶ丘 寿司