カテゴリー:和食

ヒロカワテーラー *イノゲートビルの人気立ち飲み店【大阪市 梅田/JR大阪】

大阪駅西側エリアに昨年、新しくオープンした駅ビル「イノゲート大阪」その飲食ゾーン「バルチカ03」(おっさんと読む)にある表記の立ち飲み店を訪問。

こちらは肥後橋の繁盛立ち飲み屋の2号店で5階フロアでも一番人気。日曜日の夕方なので会社員の姿はなく若い方とカップルでカウンター席がいっぱい。

最初にこだわりの生ビールを注文。水を張った大きな容器に氷とグラスを敷き詰めてグラスを冷やし昭和初期の時代を感じさせるスイングカランを使って一気に注ぐ。泡が柔らかくてクリーミーなものと荒めの泡を作り分けて提供する。

この日は店主のヒロカワさんもお店で仕事をされていた。かなり好感度が高く、いいオーラを出されていた。メニューは短冊に貼られたものからチョイスする。肥後橋の店同様に特段変わったものはない・・・

最初に巨大な椎茸500円を焼いていただく。肉厚で食感も良くてとても美味しい。ブロッコリー500円もボリューム満点で湯がきたてを提供。この日おすすめの焼き焼売も丁寧に火入れされていてどれもがワンランク上の美味しさ。

サッポロ生を飲んだ後にエビス黒生をいただく。程よく甘い泡のきめ細やかさに感動。。接近戦での接客も素晴らしい。。友達の店に飲みに来ている気になる。何を食べても料理にこだわりがあり全ての期待値を超えてくる。そりゃ人気あるわな。

大阪市北区梅田3-2-123 イノゲート大阪 5F
定休日:木曜日
営業時間:15:00~23:00

大阪市 梅田/JR大阪 バル和食

喰い切り料理 八方 *岡山のミシュラン和食店

岡山市内の表記の和食店を友人と訪問。新大阪からのぞみに乗って岡山駅から徒歩10分(タクシーで5分くらい)。伺うのは今回で3回目となる。

黒い壁の外観と入り口には八角形の赤いものが描いてある暖簾が目印。凛とした店内は檜のL字形のカウンター8席と他に個室が有り。

店名の「食い切り料理」は大阪の割烹で昔よく使われた言葉で「持ち帰らずにその場で全ていただける過度な飾りを排した献立と素材を生かした調理法の事で、いわゆるカウンター割烹スタイルの大阪料理の事」と記憶する。

ご主人は若い頃に大阪心斎橋の名店「梅市」で修行され、その修行先への思いを込めて「喰い切り料理」と名乗っていると推察される。

コース料理は30000円から。地元岡山の食材を中心に、客がその時期に食べたいと思う食材を使った料理を出来立ての状態で提供される。完全おまかせだけどアレルギーや嫌いな食材は事前に聞いて頂ける。客ごとに提供される献立や料理の量、器や盛り付けが異なるのも面白い。

最初にこの日使用される兵庫県浜坂産の名残のズワイガニのプレゼンテーション。1.5kgサイズの立派なもの。これを冬場は3月末まで毎日仕入れされている。

先付けは、ほうれん草、青菜、水菜などの野菜を細かく刻んで混ぜてその上にカリカリに揚げた蕗のとうをかけたもの。

続いての岡山産のシャコはこれから旬を迎える。最近見かけなくなった気がする。生姜醤油で爪の部分まで美味しくいただく。

煮物椀の蟹真薯はふわふわ食感で箸を入れるとすり身の中からズワイガニの身が溢れ出る。出汁の淡味は修行先の梅市と似た味わい。あしらえものなどは一切ないのが食い切り料理の真骨頂。

刺身は鯛のお腹部分と岡山で取れる小さな烏賊。このイカは初めていただいた。

続いてダイナミックに切りつけをされた鰆の刺身登場。わさびと大量の大根おろしが添えられる。

蟹のミニしゃぶしゃぶ。出汁に蟹味噌がたっぷり入っているので最後の一滴まで飲み干した。

ズワイガニの甲羅に湯がきたての身をたっぷりと詰めたもの登場。こちらの店のスペシャリティ。加減酢もかなり柔らかい。蟹身だけでお腹いっぱいになる。

脂のよく乗った分厚いのどぐろの身を塩焼きにしたものをポン酢でいただく。厚めにカットされたかぶらと一緒にいただく。

和歌山産の巨大な「くつ海老」を唐揚げにして餡をかけたもの。2キロ以上の大きなもので初めて見た。

あっさりした地元産の舌平目の煮物。新鮮なので身は弾けてぷりぷり食感。。ねぎとの相性は抜群。もっと食べることができるなら続きでヘレ肉のステーキを用意されているようだったけどもう満腹となる。

食事はたくさんの中から選ぶことができる。最初にご主人が手打ちされた蕎麦をいただく。バリエーションとして、ざる、おろし、とろろ、海老の頭の味噌の入ったスパイスカレーざるなど。二八蕎麦だけど薫り、食感が良くこれだけで専門店が出せるレベル。

鰻ご飯も秀逸。このほかにも梅バターごはん、カレーライスなどがある。

デザートはいちごのミルク仕立てをいただく。どの料理も気取りなく盛り付けられていて美しい。

デザートはほかにも「せとか」「デコポン」などのフルーツと抹茶シャーベット、ココナッツシャーベット、最中、プリン、ぜんざいなど。

お酒も岡山のものを中心にたくさんいただきました。ワインセラーにはオーパスワンなどのアメリカの高級ワインなどが大量にストックされる。ワインの値付けはかなり優しくて良心的。どの料理も素材感とパンチを感じる内容で工夫もありとても美味しかった。今回も大満足で店を出る。ごちそうさまでした。

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岡山県岡山市北区弓之町12-6
086-226-8484

和食 近畿地区

米増 2月 *大阪屈指の和食名店【大阪市 福島】

福島の表記のお気に入り和食店を吹雪の中を定期訪問。JR福島駅から北に徒歩7分のなにわ筋沿いに位置する。開店以来ほぼ毎月伺っている気がする。

現在は大阪屈指の予約困難店として有名で新規客は受け付けておられない。ミシュラン2つ星店だけどそれについてはあまり気にされていない。この手の店では珍しく食事のスタートは14時と17時半の2部制。それゆえに若いスタッフさんは朝の7時くらいから出勤されていると聞き及ぶ。

大阪の「本湖月」や「かが万」等で修行をされた48歳になる温和な人柄のご主人と着物姿の奥さん、調理師学校を出た全員21歳の見習いスタッフさん3名トリオで切り盛り。

コース料理の値段は使用される食材によって変動。カウンター8席で17時半より一斉スタート。予約の2日前に女将さんから確認の連絡があるのもありがたい。

店内の装飾関係は全てご主人の担当。隅々まで美意識が行き届きていることに敬服する。室内は茶味を感じる空間で凛とした空気がある。ほとんどの客が小さな声で話す。客筋はとてもいい。。

入店から退店までこの日は3時間半。しかしながらご主人や女将さん、スタッフさんがカウンター越しにフレンドリーにいろいろと話しかけてくれるので毎回、時間があっという間に過ぎる気がする。

床の絵もご主人作。どのように評価していいかわからない微妙さがいい。

この日使用された食材をプレゼンテーション。兵庫県の坊勢で獲れた巨大な渡り蟹。

刺身に使用する徳島産の白甘鯛は2キロオーバーの巨大サイズ。数日間熟成させて軽く塩を当てて水分を抜いてから使用。

山口県光市で獲れた真魚鰹もびっくりする大きさ。西京焼きで供される。

料理の写真は掲載禁止なので献立のみ忘備録として記す。
・小さな筒茶碗に北海道産の裏後した百合根に揚げた蕗のとう1枚
(百合根の自然な甘さにびっくり)
・京丹後産の香りの強い牛蒡を入れた飯蒸し 梅肉
・菊菜を使った豆腐と粗微塵にしたかぶらの煮物椀
・刺身①白甘鯛と細かく包丁目を入れた針いか
・刺身②魚津産のひっさげ10キロサイズ(私は伊勢海老に変更)
・真魚鰹西京焼き わさびの葉の胡麻和え
・渡り蟹の塩蒸し(内子はレアに火入れ)
(蟹のエキスを入れたかなり緩めの茶碗蒸しが添えられる)
・能登産の鰤と大根の煮物 天盛りネギ
・釜炊き白ご飯 ほうれん草の浸し 味噌汁 香の物
(お供としてジャコ山椒、浜名湖産青海苔佃煮、おかず味噌)
・能勢産の甘いイチゴにヨーグルトソース
・ニッキの入った椿餅 薄茶

お酒も立春朝搾りを含めて美味しいものをたくさんいただきました。

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大阪市北区大淀南1-9-16

大阪市 福島 和食