鴻福門

西宮の鳴尾にある創業35年の表記の四川料理店に一人で訪問。国道43号線の武庫川女子大から南(海側)に3分くらいのところに位置する。界隈では宴会などにもよく使用される有名店。お店は受付が1階にあって客席が2階と3階(宴会席)にある。阪神タクシーの会社跡を改装したと聞いたことがある。私も辛いものが食べたくなった時に思い出す店。こちらの料理長は四川料理の父の珍健民の孫弟子と聞き及ぶ。

本格四川料理のお店ということでほとんどのお客さんが名物の土鍋の麻婆か担々麺を食べている。

名物のフカヒレスープ700円もマストメニュー。しっかりとコクのある鶏ガラ出汁にたっぷりのフカヒレが入る。死んだ父が好きだったのを思い出す。

続いて土鍋に入った麻婆豆腐1300円がグツグツと音を立てて登場。豆板醤の辛味の主張がしっかりしたパンチのある味わい。油もたっぷりで追加で青山椒を振り掛けると更に痺れが増す。旨味もしっかりとあって汗をかきながらさらなる刺激を追い求める。白いご飯と一緒にあっという間に完食。

サクッと食べて店を出る。入り口の兵馬俑の顔が知り合いに似ていたのが面白かった。駐車場もあるのでシビれたくなった時はオススメの店です。

西宮市鳴尾町2−25−1
0798-45-4555

鴻福門中華料理 / 鳴尾・武庫川女子大前駅東鳴尾駅洲先駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

中華料理 兵庫県

山里料理 まえ川

私どものお店でおせち料理の栗きんとんに使用する栗を買いに丹波篠山を訪問。価格高騰の折、なんとか300kgを事前予約する。界隈を散策した後、地元の友人イチオシの表記の和食店をランチタイムに訪問。150年前の古民家を改装した風情のある店舗はかなりかっこいい。入り口付近は店主の仕事を見ながら食事ができるカウンター席、そのほかに個室仕様の部屋が4つ。今回は個室テーブル席に案内いただく。

地元出身の若き店主は料理人修行のため一度篠山を離れて京都・大阪の名店で修行。今回は地元の食材をふんだんに使った篠山料理のコース5000円を所望する。

前菜は手作りした木片の器に盛り込まれる。柔らかく炊いた地元産のぶどう豆とその練り物、おからとコリンキー(洋かぼちゃ)を合わせたもの、ひじきの山椒煮、鰯の柔らか煮、おくらと梅肉。これだけど上質な料理を提供するお店であることがわかる。

お酒も地元の清酒を中心に料理にあったものをたくさん取り揃えられている。この日は丹波産のスパークリングを所望する。国産ぶどうを使い、酸化防止剤を使用しない生詰無濾過タイプ。ほんのり濁ったビジュアルも美味しそう。

低温調理した鹿肉のロースト。ジューシーでパサつきは全くない。イチジクのソースと柿が美しく絵を描いたように盛り込まれる。トマトピクルス、黒豆塩なども秀逸

薄味で柔らかく炊いた鰊と焼椎茸、木耳、糸瓜に和風餡をかけたもの。器はほとんどのものが地元の丹波立杭焼きの作家物を使用。

しめ鯖は絶妙の締め具合。最近よく見かける癖が残る半生レアなものとは一線を画す。あしらえは大根、冬瓜の酒盗漬け、ピーマン。地味な料理だけどびっくりするくらい美味しかった。

厨房の真ん中に鎮座する大きな炭火焼台では猪、鹿などのジビエや旬の魚が焼きこまれる。ジビエを解体する場所もあるとのこと。この日はパリッと焼き込んだ赤鶏のモモ肉と低温調理された胸肉のハム。あしらえには小芋のマッシュ、きんぴら、蕨塩、自家製柚子胡椒、塩柚子、ピーマンソースなど。

食事は釜炊き丹波産の天日干しのコシヒカリと黒豆味噌の汁。圧巻の漬物盛り合わせは「高菜・胡瓜・茄子・干し大根・赤カブ・さや大根・菊芋・隠元」。艶々のご飯は店主の自家栽培。

最後の甘味は写真撮り忘れで赤紫蘇のムース、ポポの実と押し麦を合わせたもの。久しぶりに美味しい和食をいただいた気がした。次回は夜に訪問予定。わざわざ訪問する価値のある佳店。帰りに兵庫陶芸美術館でルネラリック展があったので立ち寄ってから帰阪。

お店のHPはこちら

丹波篠山市立町93
050-5457-5386

まえ川日本料理 / 篠山市その他)

夜総合点★★★☆☆ 3.5

和食 兵庫県

グリル一平

尼崎にある表記の老舗洋食店を訪問。阪神尼崎駅から徒歩10分くらいのラブホテルや風俗街のある場所に位置する。神戸の新開地等にある同名の洋食店とは無関係。昭和47年創業でお店は石造りで壁全面が蔦が絡まるインパクトのある外観が特徴。

1階はカウンターとテーブル数卓、2階は全てテーブル席の大箱。店内は薄暗くてテーブル席のチェックのクロスなど昭和感がしっかり残る。現在は2代目が調理場を切り盛り。尼崎ではナンバーワンの洋食店と言われている。

メニューは手書きのイラストもあり単品とセット、コースを合わせると100アイテム程あるので目移りする。クリームコロッケやハンバーグが有名で色々な組み合わせのセットメニューもある。

この日はスープ、有頭海老フライ、ハンバーグ、クリームコロッケ、ライス、コーヒーのついたブラボーセット2400円を所望する。

最初に量もたっぷりのコーンフレイクの様な浮き身の入ったポタージュスープ登場。黒コショウ、パセリが浮かぶ。さらっとした舌触りで塩味はかなり強い。

メインの皿がしばらくして登場。創業以来、同じレシピで作り続けるこだわりのハンバーグはどういうわけかとても軟かくてフワフワトロトロな感じ。下に敷かれたケチャップ味のパスタもしっかりとした量がある。お店一押しのクリームコロッケはとてもミルキーな味わい。エビフライもしっかりとした身で食べ応えありナイフを入れても衣が離れない。。

週末はクラッシックピアノやジャズギターなどの生演奏もあるとのこと。お店の前にコインパーキングあり。

尼崎市東難波町5-15-14

グリル一平洋食 / 尼崎駅(阪神)出屋敷駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

洋食 兵庫県