ぐーちょきぱー 12月【大阪市 東部市場前】

年末に訪問した記載忘れのお店。

東住吉区の杭全にあるここも超お気に入りのそばがき専門店。友人に誘われてランチタイムに訪問する。駅から徒歩15分、近くにコインパーキングもないかなり辺鄙な場所に位置する。ファザードもかなり判りにくい。

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店内は圧巻の内装。親しくされている有名な劇団の大道具の方に設計施工していただいたと聞き及ぶ。古材を使用したドーム形の天井など見どころ満点。

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カウンタ−から見える棚に並ぶ食器も和歌山県葛城の作家さんのもの。朱塗りの器などはすべて骨董で古いものだけどかなり美しい。店主の審美眼にはいつも敬服する。

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店主のふーちゃんは大正区にあった蕎麦切りのパイオニアとも言われる伝説の名店「凡愚」(現在は葛城に移転)で長らく修行されその店で出されていたそばがきを再現したくて此方の店を出されたと聞き及ぶ。そばがきの専門店はネットで調べると山形県に2店舗と大阪のこちらだけ。

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お決まりのお昼ご飯(1,200円)を所望する。最初に出てくる看板商品の酵素玄米が美味しすぎていくらでも食べれそうになる。お漬け物や佃煮もすべて自家製。じっくり煮込まれたスープも優しくて温かいお味。

メインのそばがきは福井産の丸亀産の蕎麦を目の前のミルで挽いたものを手つきの小鍋で練り上げる。引き立て練り立てなので不味いわけがない。ミルの挽く加減で5段階の荒さを楽しむことが出来る。この日は細挽きでお願いする。荒く挽けば粒が残って野趣溢れる食感になる。

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出来上がったものを葱醤油でいただく。挽きたて出来立てのそばがきは山芋のようにフワフワのトロトロでスプーンですくっていただく。かそけき甘さを感じながら喉を通ると透明感のある蕎麦の香りが鼻に抜ける。イメージしがちなモソモソ感や嫌なネッチョリ感は全くない。蕎麦粉なので当然の事ながらグルテンフリーである。

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そばがきは時間をおけば少しずつ固くなってくるので、それを朱塗りの椀に入った熱々の鴨汁に入れていただく趣向。修業先の凡愚仕込みの鴨汁は言葉を失うくらいの美味しさ。いい出汁が鴨の脂分と相まって、贅沢で上質な椀ものと昇華する。

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デセールは蕎麦湯で作ったかき氷に柑橘のコンフィチュールを乗せたもの。遠方からキラキラと光りまくる店主のふーちゃんとこちらのそばがきを目指して沢山のお客さんが来られる。一組ごとに心を入れてそばがきを作られる姿にいつも感動する。夜は揚げそばがきや茸鍋などもあって日本酒と一緒に最高のコラボレーションを楽しむ事が出来る。詳細は過去記事を参照ください。

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最後にココア味のメレンゲのお菓子をサービスで出していただきこの日も大満足。とても豊かで贅沢な時間を過ごす事が出来ました・・・

1月は18日から営業との事・・・「少し休みすぎですかね〜」という店主の弁でした。

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大阪市東住吉区杭全8-6-4
06-7710-1913
11:30~14:00 17:00~20:00
日曜・月曜・火曜休み
Pなし

大阪市 東部市場前 蕎麦

鑫福(しんふく)【大阪市 日本橋】

あけましておめでとうございます。読者の皆様におかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。本年も宜しくお願い致します。元旦は実家で自社商品のおせち料理を大皿に盛り込んでいただいたものをいただきました。

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手前味噌ですがすべてのものが美味しく調整され良いお正月を過ごす事が出来ました。

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私の周りの中国の東北出身の人達が大阪で「一番おいしい店」とよく言っている表記の店を友人と紹興酒をいただきに訪問。場所は中央区島之内のディープゾーンで地下は中国料理食材の店。店の表の水槽には正月料理用と思われる鯉が沢山泳ぐ。こちらの店の西側に火鍋の専門店もあり中国人観光客で毎日大賑わい。

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こちらの料理は朝鮮族が多数住んでいる中国吉林省の「延辺」と呼ばれるところの延辺料理(えんぺんりょうり)にお店の方々が黒竜江省ハルビン出身なのでその本場の東北料理をあわせたもので構成される。日本にあるような普通の広東料理系のメニューはほとんどない。

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スタッフは全員ハルビン出身の中国人でメニューもすべて中国語。しかしながら日本語も通じるので大丈夫。いつものように奥の小上がりを案内いただき好きなものを適当にいただく。突き出しはピーナッツと青菜のキムチ。これがビールにドンピシャ。周りの客も中国人と韓国人だらけ。エキゾジズムな異国感がたまらない。

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延辺料理を代表する羊串150円。中国で食べたら30円くらい。下味がしっかりついていてクミンシードがたっぷりかかってとてもスパイシー。癖や臭みは全くない。。肉も柔らかくてかなりおいしい。

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いか串も味わい深い。タレが甘辛酸っぱくて癖になる。ハルビンの食堂にいるようでとても楽しい。すぐ近くにある「故郷羊肉串店」は自分で焼いてスパイスをかけて食べるスタイル。個人的にはこちらのお店が好み。

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鶏の足100円と首。足はモミジの部分だけでなく膝から下全部がついているので可食部分が多い。ちなみに頭は200円。

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お酒は東北の白酒が沢山揃うがこの日は紹興酒にする。上質なものが格安でいただける。

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饅頭串100円は外はカリカリで中はモチモチ。口直しにちょうどいい。

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好物のセミの串100円は香ばしくて川海老の唐揚げかかっぱえびせんのような感じ。カリカリしてむにゅむにゅして大豆食品のようで濃厚な旨味がありとても滋味深い。見た目のグロさとを気にしないで別の食べ物と思っていただけば高タンパク低カロリー食として身体にいいし酒もすすみまくる。これは一度食べれば必ずはまる・・・

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同行した友人も「美味しい〜」と言って食べまくる。食べた次の日は目覚めもよくかなり元気になったとのこと。

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〆はいつものように水餃子。黒酢に付けてモチモチした皮の食感を楽しむ。

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店の入り口にはテイクアウトも出来る総菜が並ぶ。グルメ番長の友人が大阪で一番美味しいという豚足。

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日本のものと姿形が異なるとうもろこし。

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店のスタッフさんお薦めのうさぎは次回の楽しみにする。この他にも味が濃くて量の多い、日本では見たことがないホルモンや豚肉、野菜を中心にした中国東北料理がたくさん揃う。

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伝票はこんな感じ。お酒を飲んでひとり2600円くらい。立地はかなり物騒な場所。注意は必要。「蚕」はセミのこと。つまり幼虫を使用なり・・・17年間ずっと土の中で養分をため続けているから美味しくないわけがない・・・・

大阪市中央区島之内2-9-11
TEL:06-6213-1828
11:00〜翌5:00
年中無休

大阪市 日本橋 中華料理

つけ麺のりちゃん 大晦日【大阪市 東部市場前】

昨年と同様、年越しのお蕎麦は表記のお店でいただく。場所は「東部市場前」という関西本線の天王寺駅の次の駅で降りて徒歩5分。市場に併設されているので車で行くと停め放題の駐車場がたくさんあってとても便利。

開店時間が朝4時半で閉店14時という卸売り市場時間にあわせた営業時間。しかし市場の休館日もしっかりと営業されている。店主の「のりちゃん」と常連から「かーこ」と呼ばれる奥さん2人で切り盛りする。私と同じ名前なのでとても親近感がある。

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店内はカウンター11席のみ。主力商品は「鴨つけ麺」。麺が「蕎麦」、「うどん」、「中華麺」、店主お薦めの「縮れ麺」から選べるようになっていて相盛り800円や3種盛り940円、4種盛りも1180円もあってなかなか楽しい。それぞれ「冷や」と「熱」を選ぶことが出来る。個人的にはしっかりと氷で締められた「冷や」をお勧めする。

トッピングは
■かも肉倍増し    +200円
■かもロース(3枚) +100円
■温泉玉子 +100円 ※朝10までは温泉玉子サービス
■全部のせ +400円 ※かも肉倍増し、かもロース、温泉玉子
■替え玉  +150円
■小ライス +80円  ※朝10時から
■おにぎり 110円  ※明太子、高菜、しゃけ、いかなご、椎茸昆布、梅

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せっかくのなので蕎麦だけではなく中華麺の縮れと太麺、うどんの入った4種盛り(1180円)に十津川産キノコのトッピング250円を追加。大晦日に自社のおせち料理を沢山販売したのででささやかな贅沢なり。。店主のりちゃんの手書きのポップが面白すぎる。

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巨大な鉢に満載の麺登場。麺総重量は800gらしい。麺の上にほうれん草、大根、ニンジン、水菜、火入れされたエリンギが鎮座。

「中華麺」はよくある中細の多加水スレート麺。多分乾麺だと思われる「蕎麦」は歯切れのいい、小麦のしっかり入った喉越しの良いタイプ。「うどん」は適度にモッチリとしてグミ感とともに程良いコシがある。店主一押しの縮れていないが「ちぢれ麺」と称する麺はプリっとした歯応えが特徴のあるタイプ。

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つけ汁は「ノーマル」「ピリ辛」「カレー」「柚子辛味噌煮干し」から選ぶ。カレーと柚子辛味噌煮干しは100円アップ。この日はノーマルをチョイス。

厚切りのサバ節がそのまま入るつけ汁には白ねぎ、ほうれん草、鴨肉、しめじと皮無しのスライスレモンが入る。レモンの酸味と自家製ラー油の香りと辛みが鴨の旨味や濃厚な「かえし」と相まってとてもバランスの良い塩梅となっている。

麺をいただいたあとには熱々の生姜出汁でつけ汁をスープ割りにしていただく。身体がポカポカと温まる。店主ののりちゃんは自身の冠婚葬祭ごとの用事がある以外は毎日お店を開けておられることに頭が下がる。

大阪市東住吉区今林1-2-68 東部市場関連西棟7
06-6756-3457
営業時間:3:30-15:30
日祝日:6:00-14:00
定休日:しばらく無休
駐車場:思いっきりあり

*このぺろぺろ日記を見ていただいております読者の皆様、1年間本当にありがとうございました。私の駄文にお付き合いいただきましたこと心より感謝いたします。

私の個人的な日記・備忘録として書き始めたブログですが17年目を迎える現在、月間17000人の方々に訪問いただいております。皆様が実際に行かれてお気に召されないお店、ブログ内の気に触る文章や内容もあるとは存じますがなにとぞご容赦いただき、温かい目で見守っていただければ幸いです。

記載したお店の店主の方々から「ぺろぺろ日記を見たという読者さんがお店に来てくれて、喜んで帰ってくれたよ〜」というお声を聞くとこの日記を続けていてホントよかったと思います。

来年も出来るだけ頑張って書き残しますので宜しくお付き合いいただきますことをお願い申し上げますとともに迎える年が皆様にとって素晴しい1年になりますことを心からお祈りいたします。

また年始のブログ掲載は4日からとさせていただきます。

懐石料理徳グループ
店主 鷺岡和徳 拝

大阪市 東部市場前 蕎麦麺料理