いわや

丹波篠山で知人に紹介いただき栗の仕入れの商談をした後に表記の有名囲炉裏料理店を訪問。こちらもJR篠山口駅からは車で20分5000円くらいの山奥に位置する。ほとんどの客が自家用車で来られるらしいが山道を通り抜けてタクシーで到着。

自家用車で行けばナビが間違えると言われるほど山深い場所に位置する。

茅葺屋根のお店の入口には先客萬来の木札と大きな猪の剥製が鎮座。店内にもいくつかの猪の剥製が飾られる。板張りで床暖房の入ったの広間は大小の囲炉裏が点在し囲炉裏を囲んで食事をするスタイルで。

お店は完全予約制で名物の猪鍋は猪猟期間の11月から3月まででその予約は10月に解禁となる。食事中も予約の電話が鳴りっぱなしだった。

創業は、今から40年ほど前に現店主の父親の先代が、この場所が気に入って 家族の反対を押し切って飲食店を始め、厳選した一頭買いの猪肉を冷凍ではなく生で提供する事に拘ったのが始まりとのこと

おしながき(HPより)

季節限定料理】※2名様より
ぼたん鍋(ご飯、漬物付き) 5400円
※11月初旬~3月下旬まで
篠山牛と丹波篠山松茸のすき焼き(松茸御飯、吸い物付き) 14000円
※10月のみ
山菜鍋(あまごの塩焼、天麩羅、山菜御飯付き) 5400円
※4月下旬~6月中旬まで

通年料理】※2名様より
黒毛和牛と与作味鶏のバーベキュー(あまごの塩焼、天麩羅、山菜御飯付き) 3900円
与作味鶏のすき焼き(御飯、味噌汁、漬物付き) 3900円
篠山牛のすき焼き(御飯付き) 5400円
地鶏の味噌鍋(御飯付き) 3900円

追加メニュー】※各1人前
あまご塩焼 600円
ぼたん鍋用 猪肉 2800円
すき焼き用 篠山牛 2800円
すき焼き用 地鶏 1700円
鍋用 新鮮野菜 1200円
バーベキュー用 黒毛和牛 2000円
バーベキュー用 与作味鶏 1700円

一品料理
篠山ソーセージ盛り合わせ 650円
ぼたんフランク(猪肉のフランクフルト) 1本450円
ぼたんハム(猪肉のハム5枚入り) 1皿650円
ささこがね 1本350円
(コシヒカリと餅米で作った篠山伝統の餅、囲炉裏で炙って自家製味噌でどうぞ)
山菜の天婦羅(春季限定) 1300円
山賊焼(冬季限定) 2000円
猪ヘレステーキ(冬季限定) 4000円
※「山賊焼」及び「猪ヘレステーキ」については食材の入荷状況によりお受け出来ない場合があります
丹波篠山焼松茸(10月限定) 時価
※スタッフにお問い合わせ下さい
猪焼きしゃぶ(4月~9月) 1600円
しゃぶぼたん(4月~9月猪肉の冷しゃぶ ポン酢でどうぞ) 1皿 1400円
コシヒカリ御飯 300円
うどん 250円
生たまご 130円
黒豆アイス 380円
丹波牛乳アイス 380円
丹波与作丼(4月~9月までの11:00~15:00の限定販売です 1500円

この日の前日が松茸の初セリでご祝儀相場で1キロ540万円だったとのこと。こちらのメニューにはまだなかった・・・

丹波篠山は、静岡県の天城山、岐阜県の郡上と並んで、日本の三大猪肉の名産地と云われていて地元で400年続く老舗の料理旅館の近又がぼたん鍋発祥の地と言われる。

こちらのお店も猪肉は子供を産んでいない3歳のメス猪を一頭買いして提供とのこと。この日は冬に仕入れた冷凍を提供。冷凍技術の発達で味は特に問題なし。皿に牡丹の花の様に盛付けられた猪肉はとても美しい。
野菜は地元の契約農家から仕入れたとれたて野菜で白菜、 大根 、蒟蒻 、椎茸、 しめじ 山の芋、豆腐など。

まずは猪肉の半分を沸いた味噌鍋へ、続いて山芋や大根等の根菜類を投入する。ひと煮立ちしてからは葉野菜や葱等を投入して、更にひと煮立ちすれば食べれますとのこと。
見た目ほど味噌出汁は辛くなくあっさりしているのにびっくり。煮立てても濃くならないのが不思議。アクも全く出ない・・・旨みたっぷりの脂身の猪肉との相性が抜群。赤身部分は柔らかいのに噛み応えもあって野性味の在る肉の風味が口の中に広がる。しかしながら嫌な癖や臭み等は一切なし。こんにゃく、豆腐、山芋をはじめとする野菜の美味しさは比類なきもの。

結びは自分の田んぼで作るコシヒカリを使ったご飯。お鍋の中に生卵を入れ半熟になったところ、白いご飯の上にお出汁と共にとろりと載せて戴く。猪肉と野菜のエキスが染み出た味噌味に黄身が加わってより濃厚さが深まる。糖質制限中だけど一気に食べてしまった。次回は冬に来訪予定。

兵庫県篠山市火打岩495-1
079-552-0702
営業時間 11:00~20:00
定休日 4月~9月(毎週木曜日)10月~3月(無休)

いわや肉料理 / 篠山市その他)

昼総合点★★★★ 4.0

兵庫県

ろあん松田 篠山店

大阪駅から福知山線の特急で約一時間。駅からタクシーで4000円。観光地の丹波篠山市の篠山城跡からでも車で15分かかる丸山集落という場所にある表記の有名なミシュラン蕎麦店を訪問。

店の周りは小川と水田のみ。かなり山深い場所に位置する。ランチは11:30〜、14:00〜の2部制で3組限定の完全予約制。靴を脱いで中に入ると和室のメインダイニングはテーブル6席が2つ、個室はテーブル6席のゆったり仕様。

真面目な雰囲気の若き大将と女性の計2名体制で営まれる。接客は食材の説明も含めてほとんどご主人がされる。料理はおまかせの7000円のみ。

煎った黒豆の入った黒豆茶でお出迎え。鳥の声と小川のせせらぎと窓から見える緑に心が洗われる。

最初の一品は玄米スープに梅干しを漬け込んだもの。胃を目覚めさせる逸品。

先付けは地元で採れる色々な珍しい野菜の盛り合わせ。自家製の山椒のオイルと蕎麦の実が掛けられる。一番上にあるのが榎茸を乾燥させたもの。

地元の食材を使った前菜は小鉢に入ったあけびの皮は少し苦味のある独特の味わい。出し巻き卵、鱧のすり身の焼き通し、どんこ椎茸の粕漬け、茹で落花生、東北の山菜の「みず」の酢の物、インカのめざめ、小菊南京、素麺南京。赤い万願寺とうがらし、鴨肉のロースにニラの花など・・・・どれも日本酒が進むものばかり。

日本酒はひやおろし2種類と島根県の王録を順番にいただく。

蕎麦1品品目はもり蕎麦です。そばの実の殻を外したものをそば粉に挽いてうった十割そばとのこと。つなぎが入っていないのにのど越しと食感がとてもいい。わさびだけで食べたり、つゆを浸けたりして蕎麦の香りとのど越しを楽しむ。それぞれの蕎麦でつゆの内容も変えていると煎っていた。

万願寺唐辛子と普賢丸という名前のじゃがいもの炊き合わせ。出汁が抜群に美味しい。

蕎麦2品目は粗挽きの太切り盛り蕎麦で蕎麦の中に星が見受けられる。香り豊かなこちらのそばをまずは塩のみでいただく。1200円で鴨汁仕立てにしてもらってこの汁をつけても野趣溢れた味わいでとても美味しい。この鴨汁には濃厚な出汁と鴨肉と蓮根入りの団子がはいる。

穴子の入った手巻きの蕎麦寿司。これは初めていただいた・・・酢が効いていてとても美味しい。

蕎麦3品目はこちらの名産の山芋を掛けたとろろそばを所望。細引きに挽いたそば粉で細くカットされている。こちらもとても豊かな香りでのど越しも楽しめる。粘りの強いとろろの香りと味、食感が蕎麦をマイルドに包み込む。蕎麦湯の美味しさにも感激。。

甘味は自家製の栗餅でフィニッシュ。。時間が止まったような空間で美味しいそばのコースをゆっくり楽しむことができました。。ごちそうさまでした。。

兵庫県篠山市丸山154
0795-52-7755
12:00~14:00/17:00~18:00
(要予約)
定休日:火曜日

 

ろあん松田 篠山店そば(蕎麦) / 篠山市その他)

夜総合点★★★☆☆ 3.5

蕎麦 兵庫県

スタンドアサヒ10月【大阪市 南田辺】

もはや説明不要の南田辺駅前にある表記の店を18時半に訪問。週末は予約必須で2時間制となっている。駅前なんだけど場所は完全な住宅街。店の周りには予約をせずに来てあぶれてしまった客で溢れている。

このお店の始まりと屋号の由来は昭和10年に大日本麦酒(現アサヒビール)を定年退職した現在もご健在の先代が創業して今に至っている。

創業してから既に80年の大阪を代表する居酒屋で繁盛のポイントは家族経営ならではの商品クオリティーの高さとお値打ち価格。今の飲食店の生き残りのポイントを見事に押さえてらっしゃる。

暖簾をくぐって中に入ると正面には肘掛のついた赤いカウンター、左にはテーブル席、奥には半仕切りの個室がある。今回はテーブル席に案内いただく。

まずは名物の小鉢と呼ばれる炊き合わせ350円。柔らかくしんみりと炊き込まれたイタヤ貝、魚の子、南瓜、ナスなど。。女将の久美さんが丁寧に焼いてくれる鰻の白焼き1500円はわさび醤油で供される、丹波篠山産の黒枝豆は250円。ゲソバター焼き350円、冷奴250円、甘辛い味噌が秀逸の茄子の田楽は250円と全て驚きの価格。

目の前のカウンターには地元の家族づれ。女将の久美さんが子供達に甲斐甲斐しく世話をして韓国海苔をサービスしたりする姿はとても美しい。

注文の締めは好物のエビフライ900円。大きなサイズでプリプリの食感。売り切れのものも多く名物のからまぶしや焼き鳥を食べ損ねたのが心残り・・・平日の早い時間の入店がオススメです。

過去のスタンドアサヒはこちら

大阪市東住吉区山坂2-10-10
06-6622-1168
17:00〜22:30
定休日 日曜・祝日

 

大阪市 南田辺 居酒屋