心斎橋にある表記のお店を弊社社員8名と訪問。スタンダードな湯葉とお豆腐が中心の5250円のコースに単品を追加して皆でワイワイと会食をする。
先付けは炙った鱧に酢みそをかけたもの。皆でビールで乾杯。
すべて個室使用になっていて和服の女性が担当でお世話いただける。マネージャーらしき人もきちんとご挨拶されてとても教育が行き届いている印象。2段になった器にはフワフワに作られた抹茶豆腐。その上の芋茎もいい感じ。周りにジュンサイがあしらわれていてとても夏らしい逸品。お茶の香りもよくてかなり美味しく頂けた。
もう一つはプチトマトのワイン煮。これも季節野菜のベビーコーンと三度豆、オクラがちりばめている。
この献立のメインと言うかお店の名物の引き上げ湯葉が最初からテーブルの真ん中に登場。国産大豆で作った豆乳の入った四角い鍋を電磁コンロにかけて豆乳の表面に薄い湯葉が出来かけたらお箸でひっかけて少し甘めの専用醤油で食す。
お世話いただくお姉さんも愛想がよくてチェーン店とは思えない温かい接客をしていただく。含めて教育が行き届いていていい感じ。2回目からは自分で引き上げするルールとなっている。
出来立ての湯葉はとても柔らかくて優しいお味。日本酒と合わすととてもいい感じである。
別注文の 湯葉刺し600円。。生湯葉特有の甘みと舌触りが心地よい。山葵醤油で頂くんだけど目の前にある引き上げ湯葉の豆乳に浸すと更に柔らかくなって美味しくなる。。こればかりしばらく食べたくなる錯覚に陥る。
お造りはこの日はシマアジの薄造り。魚の下にはみょうがや貝割れ大根など。上には大葉の刻んだものが乗る。この店はほとんどセントラルで作っていて調理師はほとんどいないと聞いたことがあるがこのお造りをパートタイマーで作っているとは信じがたい出来である。
茶碗蒸しはしっかりと鰹の味も感じられて上品で活舌触りもふわふわしてかなり美味しい。具材の白玉団子もとても柔らかくてよかった。ベースになる鰹出汁がとっても上質。。
冷やし豆腐550円は別注品。大きなガラスの器の中に入った豆腐の上にミョウガ、生姜、大葉、ネギ、鰹節などの薬味が大量に載せられてそれをお姉さんが取り分けてくれる。
これは誰がどう見ても日本酒にぴったりでお酒がどんどん進む。この店の唯一の難点はビールをはじめとするお酒の価格がかなり高いこと。。。
蒸したての湯葉に包まれた蟹シュウマイはふわふわしてとても美味しい。蓮根饅頭はしっかりと鰹出汁が効いていては蓮根のシャリシャリした歯触りもよくて焼酎と合わせるととてもいいマリアージュを感じた。
生麩の田楽も蓬麩と粟麩の2種類。ふわふわしてモチモチしてとっても美味しい。
中にはんぺんのようなフワフワのすり身を湯葉で包んだこの店の名物でお土産もある湯葉揚はレモン汁とカレー粉をつけて食すとテイストが変わってとても美味しい。大豆のとてもいい香りが鼻に抜ける。。
メインディッシュは煮た蝦夷アワビの冷製か魚の味噌漬けか和牛ロースの溶岩焼きの三種類から選べるようになっている。
店舗には調理師はいないとのことだけど味付け盛り合わせなど、プロなみの技量が引き立ってすべてが計算し尽くされた繊細な料理となっている。
豆腐や湯葉以外の季節ものの献立もそろっていていろんなシチュエーションにはまるいい店である。
最後は湯葉の吸い物と生姜ご飯で締め。どの料理も平均よりもクオリティーが高く接客のよさが更に満足度を高めている。
豆乳のアイスにきな粉と黒蜜をかけたもの牛乳の味がしないし動物性でないのでとてもあっさりした大人の味。
今度はアメリカ人の友人を連れて行ってあげようと思った。。。きっと外国人は喜ぶと思うわ。。。
梅の花 心斎橋店 (豆腐料理・湯葉料理 / 心斎橋駅、四ツ橋駅、長堀橋駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.0