南船場のバルスタイルのメキシコ料理店。2014年の開店以来連日の大盛況。1980年頃からメキシコ料理ブームが何度か来そうな感があったがなかなか定着しなかった。ミナミの「ピンクアドベ」やココスが経営する「エルトリート」もうまくいかなかった。
「テクスメクス料理」は一般的にはメキシコ風のアメリカ料理で個人的には大好きなジャンルでアメリカに渡航するときはファストフードを中心にメキシコ料理ばかり食している。
こちらのお店もリ・メキシカンという名がついており「今までにないメキシカン」の業態を目指していると推察される。大正区や港区、天満でバールを展開されている実業家のオーナーのセンスが店のあちこちにちりばめられたかっこいい手作り感溢れる店舗内装やアイテムもいい空気をかもし出している。
まずはメキシコのテカテビールで乾杯する。アルコール度数の低い、水のようなビールだけどライムと塩を乗せていただくと酸味と苦味が合わさってそれなりにパンチのある味となる。9月末にメキシコに視察にいってこのビールばかり飲みまくった記憶がある。
食事の扉はお店の方お薦めの「メヒカナリア・カウボーイチップス」680円
その名の通りカレー味のスパイシーなチーズソースにチップスを付けていただく。ソースが思いのほか美味しくて病み付きになる。
ホットチキンウイングはテキーラに漬け込んだ手羽元を揚げたものをホットソースで絡めたもの。先月アメリカで同じようなものをいただいた。ビールが進みまくる。
お店の方お薦めのメキシカンピザのケサディージャ。生地のあいだにチーズが入っていてフライパンで焼いただけのもの。メキシコ人の典型的な朝ご飯で日本で言う卵かけ御飯のような感覚のものらしい。ちなみにケサはチーズの意味。
これにハバネロソースをかけていただくとお酒が進みまくる。
こちらのお店のシグニチャードリンクの「コロニータ」フローズンマルゲリーターにコロナの小瓶を突っ込んだもの。ビジュアルのインパクトもあってこれを目的に来る客も多い。さっぱりしたフローズンマルゲリータに苦味が混じって何とも言えないテイストである。総量は1リットルくらいあってしばらく楽しむことが出来る経済的なドリンク。
コロナだけに限らず、ストロベリーやマンゴーなど様々なフローズンマルガリータにメキシコのSOLビールやチェリービールなどを組み合わせたりもできて女性客に大人気。
テキーラも種類がたくさんあって「効きテキーラセット」なるものもあり飲み比べをすることが出来る。クエルボのシルバー、レポサド、かなりコクのあるアネホ。店主がメキシコで買ってきたクリスタル(非売品)。
姉妹店で大人気の手作り生ソーセージ。いい食材を使って加水せず結着剤や保水剤を使用しない本物のソーセージである。これは鮮度保持の問題等もあり、なかなかありそうでなかった。
初めて頂いた海老のチリージョ。今やどこにでもあるアヒージョだけどそれにメキシカンチレを合わせたもの。スパイス感がとってもいい。アヒージョは個人的に好きなのは海老・砂肝・マッシュルーム。店によって全然だめなところもあってけっこう奥が深い気がする。
ステーキ三種盛り。羊と牛肉の希少部位と熟成されたメキシコ産のサーロインの盛り合わせ。ラムチョップも柔らかくてとても美味しい。ボリュームも満点で怪獣みたいに肉を食べ尽くす。
こちらのお店のスペシャリティーである「ファフィータ」具材はチキンと海老とローストビーフがあるんだけど今回は3種のミックスバージョン1930円でお願いする。
目の前の鉄板でジュージューいいながら山盛りになった海老・鶏肉・ローストビーフ・野菜にテキーラでフランベ。それをトルティーヤと自家製ソースで巻いて食べる。演出も楽しいし何よりも美味しい。サルサソースも秀逸。ハバネロをかけまくってバクバク頂く。
難しいメキシコ料理店じゃなくて普段使い出来るバルな内容で、何よりも楽しい時間を過ごすための美味しくておしゃれで嬉しいお値打ち感満載の料理と空間をしっかりと提供されている。大きなプロジェクターもあって結婚式の二次会や様々なパーティーなどにもドンピシャでいろんな使い方が出来そう。大箱だけど超人気店で入れないことも多いので予約して行くのをお薦め。
大阪市中央区南船場4-10-19
06-6282-7939