私どもが経営する表記の仏事料理専門店で食事を相伴する。お葬式のあとの精進揚げや法事の食事などお客様の利便性を徹底的に追及した新業態で現在店舗は北区、大正区、平野区、東大阪市の4店舗。すべて火葬場の近くに立地。すべての店舗が常に予約で満杯でさらに本年中に2店舗出店予定。
お店の内容は以下HPより
仏事料理専門店三徳庵(さんとくあん)はご法要やご葬儀、お通夜など、お偲び事にまつわるお料理をお出しする専門店です。 懐石料理徳(のり)が料亭で三十余年培ってきた日本料理を仏事料理専門店として多くの皆様におもてなしさせて頂いております。三徳庵の料理は四季のある日本独自の旬の素材の旨味を十分に活かした本格懐石料理です。冷たくしていただくものはより冷たく、熱いものは熱いうちに召し上がっていただけますよう、正しい料理の作法をこころがけてお作りしています。
また、故人を偲ぶとき、お集りの皆様にゆっくりと語らいの時間を過ごしていただけるよう、ご法要から会食までを店内で行っていただける完全個室・冷暖房完備の落ち着いたしつらえになっています。お集りの人数や宗教、宗派に関わらず、年間7000組のお客様にご利用いただいております。
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今回は税別4800円の季節の法事用料理。この日は当社ナンバー3の63歳ベテラン調理師が献立と調理の差配を担当。
ビールで献杯をして先付けは薄い豆を使った胡麻豆腐。やわやわに練り込んでいて豆の後味もさわやか。花びら百合根と土筆、独活があしらわれる。
前菜は旬の鰆の幽庵焼きの上に桜の葉っぱで味と香りをつけた粥を乗せて焼き上げたもの。卵の白身と黄身を分けて調味してそれぞれを裏漉して再びあわせた村雨玉子は仏事にぴったり。八尾産の若牛蒡のきんぴらや明石の子蛸を柔らかく炊いたもの、明太子寄せ、菜の花の辛子和えなど。。。
お造りは鯛、車海老、剣先烏賊、ムラサキ雲丹、生湯葉など。これは特にどおってことはない。
炊きあわせは福岡の合馬の新筍と蕗、鯛の卵と白子、新若布と卵寄せ。それに海老餡をかけたもの。かなりカオスを感じる盛りつけだけどすべての食材が生姜の効いた海老餡でごっちゃになってかなりいい出来映えになっている。ベテラン和食職人の年季の入った逸品で若い調理師だと綺麗にシュッと盛りつけて凡庸なものになりがち。周りの相伴者は味の良さに驚きまくり。
温物は豆乳鍋。しっかりと出汁の効いた豆乳スープの中には活蛤と名残の鰤、サーモンを潰して白菜で巻き上げたもの、淡路産の新玉ねぎなど。具材から出るエキスと豆乳スープが相まってかなりいい味になる。相伴者全員スープをすべて飲み干していた・・・
強肴は揚げたて天ぷら。鍋から上げて1分以内に皿に盛るルールになっているので熱々のものを提供。琵琶湖産の稚鮎と白魚とじゃがいものかき揚げとうるい、蕗の薹、たらの芽、こごみの春の山菜。。これは素材が良かったせいかビックリするくらい美味しかった。
酢の物は軽く〆た細魚と旬のホタルイカ。土佐酢と酢味噌でいただく。あられにカットした長芋の食感がいい口直しとなる。
食事は醤油で味を付けた鯛御飯。これはベテラン料理人のスペシャリティ。季節の桜えびと一緒に炊き込まれていて海老の風味がしっかりと効いている。赤出汁の塩梅もドンピシャ。
デセールはパパイア、あまおう、キウイと豆乳羹。敷かれているのがあまおうのムースにあまおうのソース。。シンプルで万人受けする綺麗な仕上がりです。。。ゆっくりといただいて約2時間の会食でした。
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大阪市大正区小林東2-10-12