梅市 12月【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

心斎橋の表記の和食店を久しぶりに友人と訪問。知人のSNSを見てあまりにも蟹料理が美味しそうだったので触発される。

南警察の西側の千年町に位置する。心斎橋駅から徒歩5分。江戸時代から続く関西料理を伝承する関西割烹会のレジェンドと言われる個性的なキャラの奥田氏のお店。

ビルの階段を上がり、店内に入ると昭和感の空気感。広いキッチンが見えるL字のカウンター席に案内いただく。調理場は奥田氏と若い板前さん、接遇は奥田氏のお姉さんが着物で担当される。こちらのお店で修行された弟子さんも多くミシュラン店も2店ある。こちらのお店は現在手に入る旬の最高級の食材を使用し、素材の持ち味を損なわない生成りの料理。特に「しんみり」とした味付けは圧巻の美味しさ。使われる器も上質なものばかり。

勢子がにからスタート。カニの酢の塩梅が素晴らしい。飲めるような味でした。国産の雌の蟹は12月で終了。

ずわい蟹は兵庫県浜坂産の1.2kgオーバーの蟹を使用。。目が飛び出るほどの値段と思われる。これを目の前で豪快に包丁を入れる。

キャラの強いご主人は弟子を弄ったり、指導をしたりしながら豪快に料理を作り、客の話相手もする。その日使われる食材の話、独立して繁盛している弟子の話など森羅万象の経験値が多いためどれも面白く、喋り出したら止まらない。

大阪料理は2品目に前菜を出すのが正式。ふわふわ食感の穴子寿司 牡蠣のオイル炊き、鮭を大根で巻いたもの、ちしゃとう、鯛の酒盗など。。お酒は好きなものを好きなだけいただける。

綺麗な蒔絵の描かれた煮物椀。この日は蛤真薯でとても柔らかく仕上げられる。真昆布を使った出汁の綺麗さと塩気のバランスはお見事。これ以上薄ければ白湯のような味わいだけど味に骨格がある。これぞ生成りの料理なり。

刺身は冷水で締めた蟹の脚、ハリイカ、鯛の3種盛り。味の乗った鯛が秀逸。。こちらの店は刺身の美味しさも突き抜けている。

烏賊が美味しいと申し上げると更に追加で出していただいた・・・

鰤大根はどこにでもある料理がけどどこよりも美味しい。大根の食感を残しながら中心まで同等に味を入れるのが難しいといっておられた。鰤のおいしさは言わずもがな。

焼き蟹は見ただけで満足。。活蟹ならではのおいしさ。

大量の蟹身と味噌が入った蟹茶碗蒸し。。お酒が進みまくる。。

鍋の中で仕上げられる鯛かぶら。

煮崩れ一切なし。鯛の味を纏ったかぶらを食べる料理。

鯖寿司は持ち帰りもできる。綺麗な断面は奥田氏の仕事。持ち帰り用は強めに巻くのがコツとのこと。

新潟産の高級洋梨のルレクチェ。

食感はとてもなめらかで甘い果肉と芳醇な香り。ご主人の話を聴きながらさながら舞台を見るように楽しく美味しくいただきました。。

過去の梅市はこちら

大阪市中央区東心斎橋1-6-3 ハイツ千年町2F
17:00~21:00
定休日:日曜、祝日
06-6241-0576

 

大阪市 心斎橋/四ツ橋 和食