酒呑ありお【大阪市 難波】

8年くらい前にボクシングにはまってジム通いをしていた。仕事が終わってからプロと一緒にサンドバッグを打ったりシャドウをしたりスパーリングをしたりしながら沢山の若い方達と知己を得る事が出来た。早朝には万代池をインターバルトレーニングを重ねた。沢山の若いプロが試合で負けてしょうがなくボクシングをあきらめる姿も見てきた。

その中で当時一緒に練習をしていた34歳になるボクシングジムのエースが日本チャンピオンをかけた試合をする事となり早速リングサイドを買って応援に行く。最終ラウンドまでもつれ込んだが判定で勝利。自分の事のように嬉しかった・・・

その帰りに表記の店で友人と会食をする。以前は界隈で名店と知られる「酒友忠じ」という店だったけど経営者が代わり名前と電話番号も変更となる。前オーナーが働いていたスタッフに店を譲ったらしくアルバイトスタッフの方やメニューもほぼ同じ。。

21時を過ぎても店は人だらけ・・・ビールで勝利の乾杯をしてまずは「蟹身と春菊のお浸し300円」。紅ずわい蟹の身と春菊と薄揚げとしめじと胡麻なんだけど量が半端ないのにビックリ。小さな丼鉢くらいの器にてんこ盛り状態。

造りは名物の8種盛りがお薦めだったけど今回は「タコの造り550円」を所望する。生ダコを使用していて普通に美味しい。

前のお店でも名物だった「ポテサラ300円」はマウンテン状態。カイエンペッパーとカリカリの食感のものがかかっていて半潰しにしたじゃがいもがしっかりと主張する。

住之江区の粉浜商店街にある有名な井川豆腐店の徳松豆腐を使用した「冷や奴250円」原価が1丁で320円なので原価率64%。表面は堅く中はふわふわで天然にがりと国産大豆を使った昔ながらの豆腐に舌が喜ぶ。日本酒も1合で600円から750円くらいの純米酒が中心。

名物の海老・蓮根コロッケ500円はボリューム満点。甘めのソースとマヨネーズがとてもいい仕事をする。

「カンパチカマ550円」も脂がのりまくって辛口の日本酒が進みまくる。骨をしゃぶりながら純米酒をグイグイやると時間が経つのを忘れてしまう。

会計はお酒も飲みまくって一人2300円くらい。若い女性も多くて、客はみんな価格以上の価値にノックダウン状態。

*外国の映画で「男の人生はボクシングをした事のある人生と、していない人生の二つに別れる」というセリフがあった事を思い出す。人生の一番いいときに昼間はバイトして夕方から練習に明け暮れる日々。。勝つか負けるかしかないの非情な世界。負けても明日の為に練習を重ねる・・・この日は泣けた・・・

大阪市中央区難波千日前14-9 地図
06-6537-7600
1800〜2900

大阪市 難波 居酒屋

丸元【大阪市 日本橋】 【大阪市 難波】

難波にある表記の店で友人と打ち合わせを兼ねた会食。私がミナミでヘビーユースするお気に入りのお店の一つ。この日記でも10年くらいは掲載されている。本来は寿司店なんだけどスッポン料理が美味し過ぎて客の半分以上がスッポンのコース5400円を所望される。今回は半年振りの訪問。ずっと昔はプロゴルファーの杉原輝雄プロや叶姉妹の姿も見た事がある。

お店は河童ラーメンの横の路地を入った閉鎖立地。昔から隣にあった風俗店も潰れて今は格安居酒屋となり時代の移り変わりを感じる。お店は外観含めて完全に昭和な感じ。働いてる方々も全員シニア。スッポンを捌くところをライブで見る事が出来るカウンタ−とテーブル席5つ、2階は座敷になっていて15人くらいは入れたと記憶する。レジにどかんと座る女将さんの姿を見つけ挨拶してテーブルに着席。

最初にビールで乾杯をしていつものようにお造りの盛り合わせ。このパターンは15年くらい変わらない。鮮度のいい甘海老、旬の赤貝、剣先烏賊と雲丹。。。好みを言えば好きなものを盛り合わせてくれる。玉子もおいしいのでお薦め。。

まずはスッポンの血が登場。林檎ジュースで割るかワインで割るかを聞かれるが当然ワインでお願いする。ワインは昔から甘口の赤玉ポートワインを使用。しかしながらお店の方のお薦めは林檎らしい。生臭さ等は全くない。。

続いて突き出しのエンペラと腸をポン酢で和えたもの。プリプリした食感が特徴で河豚の皮のような感じだが味はもっとあっさりして繊細。

ビジュアルが美しすぎる肝と卵のお造りは塩をかけて上質な海苔に巻いて頂く。イヤな癖などは全くなく新鮮そのもの。胆嚢は噛まずに飲込む。ピクピク動く心臓も食べつけたらクセになる。

この日は角ハイボールを最後まで頂く。ボトルで提供されてセルフで作る感じ。飲んだ分だけ適当に請求。焼酎等も同様・・・とても判りやすくて便利な仕組みなり。

ここでお待ちかねのスープ登場。2階の座敷で頂くときは鍋で提供されるがカウンタ−では銘々でお椀によそって出していただける。椎茸や餅、豆腐、白菜もたっぷり入って栄養満点。生姜の効いたスープはとても滋味深く例えようのない美味しさ。一人の時は刺身とアテを食べて仕上げにスープという使い方もいい。

2杯目は味を変える為に鷹の爪やニンニクパウダーを入れるといきなりパンチ感がでる。いろんな部位が入っていて甲羅部分のエンペラはつるつるで、 首の肉や前足の付け根の肉はよく動くので身が締まってシコシコした食感。スープを吸った白菜を始めとする野菜が突き抜けたおいしさ。

ラーメンの神座の社長がこちらのお店のスープを自分の店のスープの手本にしたとずっと昔に聞いたことがある。

最後は雑炊で〆。ご飯と玉子と葱だけの潔さ。押し麦が少し入っているのがこちらの店の特徴。久しぶりに2杯目も頂いた。

デザートは季節のフルーツ。ケレンがなくて普通に美味しい。

すっぽんは高タンパク低カロリーでビタミンAやビタミンBが大量に含まれていて良質な必須アミノ酸がたくさん含まれている健康食材。それが廉価で頂ける希有なお店。予約しての訪問がお薦め。

過去の丸元はこちら

大阪市中央区千日前1-9-9
06-6211-2298
16:30〜23:00
日曜定休

大阪市 日本橋大阪市 難波 寿司

寿司処 高雄【大阪市 難波】

難波で軽く寿司をつまもうと思って新歌舞伎座の裏にある表記の店を一人で訪問する。今回で2度目なんだけど難波周辺っていい寿司屋がありそうで少ない。行きたいお店はいつも予約で一杯・・・大衆店は美味しくない・・・

こちらのお店は外観は真っ黄色のテントと大きくて古い提灯がよく目立つ。店内のL字のカウンタ−は立ち飲みのような感じ。見た目は完全に居酒屋。カウンタ−の中には強面の職人と給仕の女性が一人。

2017-01-27 18.04.04

最初に座付きのアンキモ(500円)が出る。柔らかくてとても美味しい。よく冷えた生ビール450円とともにいただく。

2017-01-27 18.07.32

鱈白子ポン酢1280円は湯がき立てでほんのり温かい。新鮮なので嫌な匂いや癖は全くない。相性を考えて燗酒と一緒にいただく。。。

2017-01-27 18.16.32

お薦めといわれていただいた生の鯖の造り780円。産地を聞くと「養殖」です・・・との答え。かなり脂も乗っていてコリコリして美味しかった。お酒500円が良くすすむ。。

2017-01-27 18.27.17

鯨ベーコン880円はけっこう普通。。。

2017-01-29 08.31.35

握りはこの季節ならではの白つぶ貝860円からお願いする。あわび660円も普通に美味しい。煮蛤450円はしっかりと火入れされたスタイル。この時期旬の赤貝860円は小振りであるが新しかった。海老350円は冷凍だけど肉厚タイプ。えんがわ450円はポン酢と塩の食べ比べ・・・

生ビール1杯と熱燗を2本いただいて、この日のお代は9710円・・・カウンタ−にすべての寿司や料理の価格が書いてあるので明朗会計のはずなんだけど・・・どうも計算が合わない。この地域はチップ込みかなと思いながら店を出てその足でツラミを食べに楽洛亭に行く・・・

前回の高雄はこちら

大阪市中央区難波4-3-10
06-6643-6878
12:00〜23:00

大阪市 難波 寿司