墨や 4月【大阪市 難波】

難波にある表記の寿司店を久しぶりに貸切訪問。大阪メトロ難波駅12番出口から徒歩3分の路地の中にある。大阪では現在もっとも予約が取れない寿司店として有名。このブログの読者様からもよく連絡先や予約方法の問い合わせをいただく。

私もオープンの2017年からのお付き合いで年に数回、貸切で定期訪問しているお気に入りのお店。常連の訪問客が毎回次回の予約を取って帰るので新規客が入る余地がない。年内はすでに満席で2024年の予約は未定とのこと。

住所と電話が未公表なので営業時間中に直接店に来て予約を取りにくる方もいるがほぼ徒労に終わる。店内はL字カウンター6席のみ、女性店主「のりちゃん」のワンオペの17時スタートと20時スタートの2回転制。以前は3000円のコースがあったんだけど現在は泳ぎ烏賊の付いたコース6000円のみ。

最初はよこわのお造りからスタート。マグロが苦手な私にはあん肝・奈良漬に差し替えていただく。丁寧な心遣いに頭が下がる・・・

続いて外の生簀から泳ぎ烏賊を取り出しておもむろに捌く。烏賊の種類は日によって異なる。入荷のないときは伊勢海老などに変わる。この日は剣先烏賊が登場。

透明に透き通った烏賊はとても美しい。身にはしっかりと包丁を入れているのでコリコリの食感だけどとても食べやすい。すだちを絞って墨の入った塩でいただく。

刺身の後はのれそれ(穴子の稚魚)とイカ墨の入ったシャリのミニ丼。太刀魚の塩焼きと火入れした烏賊の醤油漬け。明石の鯛をレアに炊いて梅干しを乗せたもの。鯖棒寿司の磯辺巻き。河豚の龍田揚げ。刺身で残った剣先烏賊の耳と下足を天ぷらと塩焼きにしたものが次々と供される。白ワインと一緒にいただく。

酒を焼酎に切り替えて握り寿司スタート。最初は包丁目を入れまくってふわふわ食感にした烏賊から。イカ墨の入った黒いシャリはとてもまろやか。続いてヒラメ、軽く締めた鯵と続く。タイラギ貝、小肌、カワハギ、烏賊に雲丹を乗せたものなど。どの寿司もネタの切りつけが端正で美味しく供される。

後半は天然の車海老、サヨリ、富山の白海老、本鮪、鉄火巻き、魚のエキスたっぷりの汁物でフィニッシュ。これだけ食べてお酒を飲みまくっても1万円で御釣りが来る会計にびっくり。年に数回訪問するけど何度来ても美味しくて楽しくて気持ちのいい時間を過ごすことができるお店です。訪問は常連の客と相伴しか方法がないのが残念。。

住所・連絡先は非公開

大阪市 難波 寿司

すてーきはうす寿々【大阪市 難波】

難波にある表記のステーキハウスを知人から紹介いただき訪問する。御堂筋の道頓堀南詰を西に入ったところの1階は焼肉店となっているビルの地下に位置する。ビルの階段を降りると重厚な扉があり、中に入ると12席くらいの鉄板カウンターが現れる。

席に案内いただき早速ドリンクを注文。この日は車海老のついたオススメコース13000円を所望する。BGMは90年代の懐かしい洋楽などが流れていてとても柔らかい空気感がある。サービスの女性がこちらで開業して15年とおっしゃってました。

最初にサラダ登場。一見普通な感じだけどかなり瑞々しい。2種類の自家製ドレッシングをかけていただく。

この日はベテランの女性シェフが担当。最初に野菜から焼き始める。穏やかで嫋やかなシェフとの会話もご馳走。丁寧に焼きこまれたエリンギ。豆腐、菜の花、蓮根などが供される。

続いて水槽から取り出した大きな車海老は九州産の天然物との事。鉄板の上で暴れる海老を見ながらワインをいただく。包丁とタナーを使って器用に皮を剥く手さばきはお見事。

焼きあがった身はプリプリで何もつけなくても甘くて美味しい。歯ごたえ抜群でパツパツと繊維が切れる食感もいい。大きいので食べ応えも満点。

頭の味噌部分や脚、尻尾もカリカリに焼いていただける。これも白ワインと相性抜群。

水槽に大きなサザエを見つけたので追加で焼いていただく。少し加熱して殻から身を取り出して肝と身を分けて丁寧に強火でさっと焼き上げる。手さばきの良さに見とれてしまう。サザエ以外にも大きな黒あわびも水槽に入っていました。

北海道産のカチョカバロチーズも追加でいただく。軽くスモークしたアッフミカータでさっと焼き上げてそのままいただく。表面がカリカリで中がトロトロもっちり状態でミルキーな味わいは赤ワインにぴったり。

メインの鹿児島産ヘレ肉登場。ど真ん中のシャトーブリアンを使用いただく。細かな小さしがとても美しい。好みの焼き加減を聞いて少量ずつタイミングを見ながら焼いていただける。

ステーキはニンニクを薄くスライスしてバターを使って低温で焼き上げた大量のチップと一緒にいただく。ニンニクは嫌な匂いがほとんどしない上質な大きな物を使用。表面をカリカリに焼き上げたヘレ肉は予想以上に脂が乗っていてとても柔らか。自家製ニンニク醤油、ポン酢、粗挽き胡椒でいただく。

この後はガーリックライスとデザートでフィニッシュ。アットホームでこじんまりとした店内で静かに美味しいステーキをいただける都心のど真ん中にある穴場店。界隈のホテルだと25000円以上する内容のものを気取りなくお値打ちにいただくことができる佳店です。

大阪市中央区道頓堀2-1-7 サン道頓堀ビルB1
06-6213-2939

すてーきはうす寿々ステーキ / 大阪難波駅なんば駅(大阪メトロ)JR難波駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 難波 鉄板焼

たから寿司 なんば高島屋ダイニングメゾン店 3月【大阪市 難波】

なんば高島屋にある表記の寿司店を休日の昼に時間をずらして訪問。百貨店にある寿司店では一番のお気に入りのお店。本店は南大阪の貝塚にあって地元では知らない人がいないくらいの名店。たから出身の板前さんが独立した寿司店もたくさんあってどこも評判がいい。この日は本店からご主人が来られていて目の前のカウンターでいただく。

お酒のアテもたくさんあって好きな寿司を一貫から気軽に注文できるのも嬉しい。本日のおすすめなどもあって目の前の板前さんと相談しながら注文もできる。

カウンター席に座っても移動式の握り台を使ってライブ感のある握りたての寿司をいただくことができるのも画期的である。

最初に日本酒とご主人おすすめの大アサリの醤油焼き1540円を所望する。普通の街場の寿司店みたいでとても嬉しい。話を聞いていると常連率がかなり高い。

日本酒は枡を使ってなみなみと注がれる昭和スタイルを踏襲。隣の高齢のオバハン客が大将に「私あんたのことずっと昔からよく知ってんねん・・」というくだらない「寿司屋あるある話」を大きな声でされていた。お店の大将は店内満席の中、寿司を握りながらニコニコ顔で話に応える・・・これぞ客商売の本質だなと敬服しながら会話に聞き耳をたてる・・・

握りはクラッシックなシャリでとても美味しい。最初に「小肌380円」を所望。何もつけずに一口で食べてくださいとのこと。美味しすぎて涙が出そうになる。続いて好物の「蟹爪440円」、新鮮極まる生姜醤油でいただく「鰯220円」と続く。身厚の「太刀魚440円」は皮目を炙って供される。熱々の「鰻660円」、コリコリ食感の「生げそ160円」、好物の「赤貝990円」はヒモは軍艦にて。最後にマヨネーズなしの「海老きゅうり巻き660円」で締める。

他のフロアに入る老舗店と比べても決してひけをとらない佳店です。この店をこちらに誘致する百貨店バイヤーの目利きが凄いな・・・・

難波高島屋ダイニングメゾン7階

大阪市 難波 寿司