カテゴリー:蕎麦

東京格安蕎麦店視察②

翌日の9時に麺製造メーカー社員一押しの歌舞伎町を中心に赤坂や麹町に出店する「いわ

もとQ」という店を訪問。新宿区役所近くあづま通り沿い。いわゆる新宿区役所裏の超ディープゾーン。。

この店も入口に券売機があって食券を店員に渡して呼ばれたら商品を受け取るスタイル。

店内は、立ち食い用のアイランド型テーブルが中央に二つ。15~16人くらいは立てそうなかんじ。そのほかに、壁向かいのカウンター席もいくつかあります。こちらは椅子付きなので、立ち食いに抵抗のある方でも気兼ねなく食べられそう。

朝なので軽めのかけそばにしようと思ったがついでにミニ天丼をいただく。ついでにもりそばも所望。もりそばの汁は少し甘め。しかし鰹の風味がしっかり感じられてとてもいい。

細目の蕎麦は一口食して驚いた。。この価格(280円)でこの完成度はビビる。コシがしっかりしていてのどごしもいい。そば自体の味も風味があって美味しい。

もりそばを食すとそばの味が特によくわかる。細切りのツヤツヤしたそばを鰹の香りがしっかりするつゆにつけて食べてみると、スルスルと入ってくる。これは立ち食いそばのレベルではないと正直思った。

天ぷらは注文があってから揚げてくれるので熱々のさくさく。この店の岩本社長は前職のセブンイレブンで身に付けた商品知識・販売スキル・マーケティング・人材育成と幅広い経営ノウハウ(いわゆるチェーンストア理論を)を学び経営に活かしているらしい。

「素人が揚げても、普通の素材でも、揚げたてなら美味いはず」との社長のコメント通りでミニ天丼の方は海老、インゲン、茄子が揚げ立てでサクッとしていて中は熱々。

驚くべきはこれを店員一人でさせていること。普通は2人は必要であろうと思うがここがチェーンストア理論のキモの部分か。。この店しかも24時間営業。

もう一つ驚いたのは教育が良いのか接客態度が素晴らしい事。入店時や退店時の挨拶、注文を受ける時の対応までしっかりしている。かけ出しも一つづつ温めて提供。 天ぷらは本当に一々揚げている。

難をあげれば立ち食いそばなのに出てくるのが割りに時間がかかること。

しかしながらこの店は私のこれまでの立ち食いそばの概念を変えた。
「いわもとQにイッテQ」である。

新宿区歌舞伎町1-4-8らんざんビル1F

定休:無休
平日:24時間
土曜:24時間
日曜:24時間

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番外編

上記の店の周りだけで数件ある蕎麦チェーンの「富士そば」この店もこのあと訪問。。注文すると30秒以内で蕎麦が出てくる。

普通の廉価なそばにありがちな柔らかいそば。。。食感だけでほとんど小麦粉のような感じがする。

天ぷらも数種類揚げ置き。。でも客の求めるニーズが提供時間の早さや手軽さであるならばこの店は大変重宝なり。。

名物富士山もりそばも一度は食してみたいと思った。

蕎麦湯はポットでセルフなり。

選ぶのは客。。。いろいろ勉強になるわ。。

新宿歌舞伎町のディプゾーンで見つけた看板。。。「泣けちゃうくらい高収入!」この看板のセンスにぶったまげた。。東京はやっぱ凄いわ・・・

 

蕎麦 関東地区

東京格安蕎麦店視察①

東京でチェーン展開し、売上高規模が3年で3倍以上となっている立ち食い蕎麦店を2日間で約10店舗くらい視察。

それぞれの店の長所、立地特性や店の広さ、席数、推定原価、メニュー、価格ライン数、売価表示、提供時間、従業員数(作業人数)、推定人時生産などを拾いだして考察。

同業者の友人も同伴していたために意見交換をしながら店舗をまわる。新宿の富士そばや小諸そばなどいろいろ食したがここに書き出すときりがないのでよかったと思う2店舗のみ書き記す。

まずは浜松駅前にある繁盛店舗の「十割蕎麦嵯峨谷。」渋谷や水道橋、虎ノ門などにもあると聞き及ぶ。

この店は冷や麦も有名らしい。店前には食券機が2台。メニューはすべて低価格帯で構成。

人気ランキング1位 小あじ御飯セット。プレミアムモルツの生が150円で人気ランキング5位なのはワロタ。小あじ御飯はショーケースの見本をみるとお茶碗にごはんがよそられてもりそばと一緒にお盆に乗っている。よく見ると、御飯に魚のフレークが乗っている。鯛めしみたいなアジ飯ということ。

当然小あじ御飯480円セットをPUSHする。

食券は奥のカウンターに出し、半券を受け取って番号が呼ばれるまで待つシステム。そば粉は電動石臼製粉機による石臼挽きそば粉。ビジュアルもいい。何も言わずに頼むと、通常より太くて平たい蕎麦。細麺もあるらしい。

出てきた蕎麦は食べると食感はツルツル。噛み応えもしっかりしていていい味。しっかりと氷で締めてあって太めで角が立って舌ざわりがやや硬めのおそば。


濃いめのつゆは関東風。あじご飯はご飯の上にほぐしたあじが乗っていて胡麻がふられているだけだがシンプルな味わいで旨い。これで480円はお値打ち価格。680円くらいの価値はありそう。

きっちり冷えたプレミアムモルツ150円は価格が美味しい。。店内のBGMが「落語」で蕎麦湯も一緒に提供。。戦略とオペレーションの勝利。。

浜松町2-3-22GENZOビル 1F
03-3437-0975
蕎麦 関東地区

蕎麦切り大城 8月【大阪市 西田辺】 【大阪市 長居】 【大阪市 鶴ヶ丘】

日曜日は長居公園で初の盲人の方の伴走会に参加をする。この日はパラリンピック日本代表の「わだっち」こと和田伸也君の壮行会を兼ねた練習会。

一本のロープを通じて心が通い合う。。いい勉強をさせてもらった。

ブラインドの方々の「今日は来てくれてありがとう!」という言葉を土産に表記の店に一人打ち上げ。。今や地元の名店。この近くに住んだり働いたりしている人は必ず知っている店。。誰に聞いてもいい評判しか聞かない。。マダムも年々奇麗になられる。多分蕎麦のレクチン効果か・・

難を強いていえば繁盛しすぎていてワイワイがやがや状態になることもある。しかしこれは繁盛店の宿命なのでしょうがない。

住宅街の端にたたずむ一軒家のシックな外観は通り過ぎてしまうような店構え。営業中と書かれた看板が目印となっている。

お気に入りの木漏れ日が入る奇麗に剪定された庭を見ながらビールで乾杯。この借景だけでいつもうっとりして蕎麦を食す前の軽いジャブでダウンしそうになる。緑を見ながらの酒は最高のごちそうである。


いつも丼でいただくじゃこおろしはあてで所望する。フワフワで超美味しい。。嫌なクセや臭み全くなし。

聞いてはいないが多分北海道であろう牡蠣をポン酢でいただく。。一口いただくと上質なことがすぐにわかる。輸送の工夫などで夏も美味しい生ガキがあちこちで食せるようになった。牡蠣好きの私はとても嬉しい。盛りつけも端正。

この日は盛りではなく「すだち蕎麦」をいただく。。しっかりと昆布や鰹節の効いた美味しい出し汁にすだちの酸味がとても心地いい。。蕎麦自身の甘みも強く感じられる。蕎麦は福井産の打ち立ての曳きぐるみ。。

詳細な産地まで紙に書いてもらったが失念してしまう。つなぎが入っているのでツルツルして食感もいい。。喉に通ったあとに蕎麦の香りがふわっとあとから感じられる。

出汁に前栽が映り込む。日曜の午後の幽玄ランチである。。こんな美しい蕎麦は生まれてこのかた見たことがない。心が震えるほど感動した。

仕上げは天丼。。。プリプリの大きな海老と野菜いろいろ。。生ビールも3杯。。。カロリー過多気味であるが走り過ぎて最近体重減少のためしっかりいただくようにしている。。というか長居公園で人の役にたった嬉しさが食欲を増進させる。。

いい一日だったわ

大阪市阿倍野区西田辺町2-6-13
06-6691-0046
11:00~14:30 17:00~終了まで
火曜日・月末の月曜日定休

大阪市 西田辺大阪市 長居大阪市 鶴ヶ丘 蕎麦