カテゴリー:蕎麦

つけ麺のりちゃん 大晦日【大阪市 東部市場前】

昨年と同様、年越しのお蕎麦は表記のお店でいただく。場所は「東部市場前」という関西本線の天王寺駅の次の駅で降りて徒歩5分。市場に併設されているので車で行くと停め放題の駐車場がたくさんあってとても便利。

開店時間が朝4時半で閉店14時という卸売り市場時間にあわせた営業時間。しかし市場の休館日もしっかりと営業されている。店主の「のりちゃん」と常連から「かーこ」と呼ばれる奥さん2人で切り盛りする。私と同じ名前なのでとても親近感がある。

2016-12-31-16-06-46

店内はカウンター11席のみ。主力商品は「鴨つけ麺」。麺が「蕎麦」、「うどん」、「中華麺」、店主お薦めの「縮れ麺」から選べるようになっていて相盛り800円や3種盛り940円、4種盛りも1180円もあってなかなか楽しい。それぞれ「冷や」と「熱」を選ぶことが出来る。個人的にはしっかりと氷で締められた「冷や」をお勧めする。

トッピングは
■かも肉倍増し    +200円
■かもロース(3枚) +100円
■温泉玉子 +100円 ※朝10までは温泉玉子サービス
■全部のせ +400円 ※かも肉倍増し、かもロース、温泉玉子
■替え玉  +150円
■小ライス +80円  ※朝10時から
■おにぎり 110円  ※明太子、高菜、しゃけ、いかなご、椎茸昆布、梅

2016-12-31-16-07-14

せっかくのなので蕎麦だけではなく中華麺の縮れと太麺、うどんの入った4種盛り(1180円)に十津川産キノコのトッピング250円を追加。大晦日に自社のおせち料理を沢山販売したのででささやかな贅沢なり。。店主のりちゃんの手書きのポップが面白すぎる。

2016-12-31-16-07-04

巨大な鉢に満載の麺登場。麺総重量は800gらしい。麺の上にほうれん草、大根、ニンジン、水菜、火入れされたエリンギが鎮座。

「中華麺」はよくある中細の多加水スレート麺。多分乾麺だと思われる「蕎麦」は歯切れのいい、小麦のしっかり入った喉越しの良いタイプ。「うどん」は適度にモッチリとしてグミ感とともに程良いコシがある。店主一押しの縮れていないが「ちぢれ麺」と称する麺はプリっとした歯応えが特徴のあるタイプ。

2016-12-31-12-32-10

つけ汁は「ノーマル」「ピリ辛」「カレー」「柚子辛味噌煮干し」から選ぶ。カレーと柚子辛味噌煮干しは100円アップ。この日はノーマルをチョイス。

厚切りのサバ節がそのまま入るつけ汁には白ねぎ、ほうれん草、鴨肉、しめじと皮無しのスライスレモンが入る。レモンの酸味と自家製ラー油の香りと辛みが鴨の旨味や濃厚な「かえし」と相まってとてもバランスの良い塩梅となっている。

麺をいただいたあとには熱々の生姜出汁でつけ汁をスープ割りにしていただく。身体がポカポカと温まる。店主ののりちゃんは自身の冠婚葬祭ごとの用事がある以外は毎日お店を開けておられることに頭が下がる。

大阪市東住吉区今林1-2-68 東部市場関連西棟7
06-6756-3457
営業時間:3:30-15:30
日祝日:6:00-14:00
定休日:しばらく無休
駐車場:思いっきりあり

*このぺろぺろ日記を見ていただいております読者の皆様、1年間本当にありがとうございました。私の駄文にお付き合いいただきましたこと心より感謝いたします。

私の個人的な日記・備忘録として書き始めたブログですが17年目を迎える現在、月間17000人の方々に訪問いただいております。皆様が実際に行かれてお気に召されないお店、ブログ内の気に触る文章や内容もあるとは存じますがなにとぞご容赦いただき、温かい目で見守っていただければ幸いです。

記載したお店の店主の方々から「ぺろぺろ日記を見たという読者さんがお店に来てくれて、喜んで帰ってくれたよ〜」というお声を聞くとこの日記を続けていてホントよかったと思います。

来年も出来るだけ頑張って書き残しますので宜しくお付き合いいただきますことをお願い申し上げますとともに迎える年が皆様にとって素晴しい1年になりますことを心からお祈りいたします。

また年始のブログ掲載は4日からとさせていただきます。

懐石料理徳グループ
店主 鷺岡和徳 拝

大阪市 東部市場前 蕎麦麺料理

そば切り大城 12月【大阪市 長居】 【大阪市 鶴ヶ丘】

定期的に訪問する鶴ケ丘にある蕎麦屋さん。住宅街のど真ん中にあるんだけどお店の上質感と蕎麦の美味しさで最近は毎日満席状態。料亭のようなファザードと石臼のあるエントランスを抜けると1枚板のカウンタ−と広いテーブル席が目に入る。蕎麦屋さんはうどんと一緒で夜の営業が弱いんだけどこちらはそんな事はものともせず連日連夜大盛況。

前栽の見えるカウンタ−席は昼間は太陽光で季節の花や緑がキラキラ光り、夜は黒漆の中の生命の息吹を見ながら食事がで出来る。調べると私は2011年の夏からシーズンごとに訪問している。この日は友人とカウンタ−で日本酒と肴の会。

2016-12-18-21-52-46

まずは新生姜と茗荷の出汁冷奴550円を所望する。最近はこういったものが美味しいと思う嗜好になってきた。窓から見える蕾の堅い梅の木を見ながら「年々歳々花相ひ似たり、歳々年々人同じからず」という漢詩を思い出す。冷や奴って江戸時代では庶民も普通に食べていたという事は聞いたことがある。大名行列の槍持ち奴の家紋が豆腐の形をしていたことが語源と聞いた事がある。まさにそんな事に想いを馳せながら豆腐をいただく「年々歳冷や奴相ひ似たる」である。というかそんなことはどっちでもいい。

2016-12-19-09-14-38

この日いただいたお酒は「香住鶴」のひやおろし二夏越え。ひやおろしは普通、一夏越したお酒のことだけどこちらは春に作った加熱殺菌した新酒をタンクでひと夏熟成させて秋に樽詰めしてさらにひと夏冷蔵庫で低温熟成させたもの。山廃仕込みの腰太の酒質にまろやかな熟成感が加わり、とろっとした感触に舌が喜ぶ。

続いていただいた「老亀」の本醸造長期熟成はほんのり甘味があって紹興酒のような色と味わい。牡蠣フライやパンチのある料理と相性が良いと思う。

2016-12-18-21-52-55

毎年この時期にこちらのお店でいただく牡蠣の明石焼風1300円。玉子を混ぜた粉に付けて焼かれたもの。出汁に付けていただく趣向。お酒にドンピシャ。この日の牡蠣は広島産との事だが北海道の厚岸のものやその時期に一番いいものを選ばれる。酢牡蠣やカキフライも当然メニューに並ぶ。

2016-12-18-21-52-53

続いて茸と豆腐の小鍋1300円を所望する。茸のエキスがあわさったしんみりとしたいい出汁が秀逸。豆腐と日本酒って本当に良く合うなとあらためて感心する。。

〆に蕎麦をいただこうかと思ったが店が満席になってきたので後から来られる方に席を譲って店を出る。

過去の大城さんはこちら
大阪市阿倍野区西田辺町2-6-13
06-6691-0046
営業時間 11:00~14:00 17:00~21:00
定休 火曜日 第2第4月曜日

大阪市 長居大阪市 鶴ヶ丘 蕎麦

蕎麦切り大城 10月【大阪市 鶴ヶ丘】

鶴ケ丘にある表記の店を友人と訪問。居こごちもよくて蕎麦もお酒もおいしいということで最もヘビーユースするお蕎麦屋さん。

場所はJR鶴ケ丘駅から徒歩3分。住宅街の一軒家で見落としそうな小さな看板が目印。蕎麦屋然としていないファザードから重たい木の扉を開けてはいると大きな石臼のあるエントランスに続く内装も雰囲気があってまるで料理屋のような設え。

昼間は女性のグループ客等でいつも満席でワイワイガヤガヤしているが夜はシュッとした大人の雰囲気。お気に入りのカウンタ−に案内いただく。
2016-10-28-18-42-23

この日ご用意いただいたお酒は4種類。すべてのものを端から1合ずついただくことにする。福岡の純米ひやおろしの「ポルチーニ」は天ぷらやフライにドンピシャ。辛口ひやおろしの旭日もキレがあるけど旨味たっぷりのこの時期ならではの味わい。

2016-10-28-18-39-20

北海道仙鳳趾の牡蠣を使用したフライはプリプリでクリーミー。ひやおろしのお酒と相性抜群。サイズも大きいので大きく齧り付くと口の中が濃厚でコクのある牡蠣のエキスでいっぱいになる。

2016-10-28-18-57-00

カンパチのカマ焼きも脂一杯で咥内に残った魚エキスを辛口のお酒で洗い流しながらいただくとエンドレスにお酒がいただける気がする。

2016-10-28-18-49-05

続いては産地直送の雪国まいたけと大きな海老の天ぷらのアソートしたもの。カウンタ−の中でお酒をついでくれたり目配りしながらお世話していただけるこちらの佳人マダムのおもてなしも特筆もの。南果歩さんや黒木瞳さんに似ていると周りから聞くことが多い彼女は私の高校の一つ下の後輩。

2016-10-28-19-36-53

〆は鴨汁蕎麦。見た目は野趣あふれた曳きぐるみの玄蕎麦なんだけど食せばとても甘くて瑞々しくコシもしっかりして飲込んだあとに上品な蕎麦の香りが喉から鼻に抜ける。鴨汁に付けると汁に溶け込んだ鴨の脂が蕎麦の表面をコーティングして更に味わい深くなる。蕎麦の産地もお聞きしたんだけどひやおろしが美味し過ぎて不覚となり失念。

ライトアップされた選定されたばかりの前栽を見ながらおいしいお酒と蕎麦を楽しんだ秋夜の宴でした。

大阪市阿倍野区西田辺町2-6-13
06-6691-0046
営業時間 11:00~14:00 17:00~21:00
定休 火曜日 第2第4月曜日

大阪市 鶴ヶ丘 蕎麦