カテゴリー:蕎麦

よし井【大阪府 堺市】

堺にある表記の蕎麦店を訪問。昭和46年創業の老舗店。私自身が堺市の出生なのでこの店の近くの1695年創業の宿院の「ちく満」などもよく亡き父親に連れてきてもらった記憶がある。

堺北警察署の西側の通りを南に50m、阪堺線の大小路駅西側に店は位置する。店舗の前にコインパーキングあり。

昭和の雰囲気の漂う店内はカウンター10席のみ。ご主人とお母さんと息子さんの3人で切り盛り。照明は薄暗くムード満点。厨房には大きな茹で釜とセイロ。ちく満と同様に生卵を熱々の汁に入れていただくセイロ蒸し蕎麦が名物。そのほかにセイロ蒸しうどん、蕎麦とうどんが半分ずつの相盛りもある。

この日はセイロ蕎麦ではなく「ホームラン蕎麦850円」を所望する。

注文するやいなや着丼。こちらの店は提供時間が吉野家よりも早いことでも有名。蕎麦の上には牛肉、揚げ、生卵、海老天がのせられる。当然のことながら海老天は揚げたての熱々。

この海老天がプリプリで海老は大きくないけどめっぽう旨い。単品でも注文できてセイロ蕎麦と海老6匹という注文をしてから天ぷらだけ卓上の食塩でいただくのもお勧め。蕎麦は蕎麦粉と小麦5:5の割合。出汁の美味しさも突き抜けていて上品でケレンのないすっきりとした老舗ならでは味わい。生卵の白身部分が白くなってきたら黄身を割って蕎麦に絡めていただく。さすがの名店です・・・・

堺市堺区甲斐町西1丁2-22
11:00~19:00
日/祝休み

よし井そばそば(蕎麦) / 大小路駅宿院駅堺駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪府 堺市 蕎麦麺料理

イボンヌ【大阪市 天神橋筋六丁目】

天神橋筋6丁目にある表記の蕎麦店を訪問。数年前までは松屋町でされていたとのこと。天神橋6丁目駅2番出口を北に2分くらい歩いたところに位置する。隣は有名カレー店のパパンキッチン。間口はとても狭くてアルファベット表記の店名(たぶんフランス語と思われるが・・・)含め個性的な外観は全く蕎麦店に見えない。

店内はカウンター6席と奥にテーブル席。とても清潔な感じ。年配の女性一人で切り盛り。ジャンルのわからない外国のBGMが流れる。

手書きのメニューには「そば定食950円」「玄米定食750円」「手打ち蕎麦750円」のみが記される。そば定食の内容はもり蕎麦と、酵素玄米、一品でマクロビ系であることがわかる。

しばらくして湯がいて冷水で締めた蕎麦が供される。麺線の立った蕎麦は超細打ちで色は薄めの好きなタイプ。最初に山葵を乗せてそのまま頂く。予想以上に美味しくてコシもしっかりあって飲み込んだあとふわっと蕎麦の香りが鼻に抜ける。食味から察すると二八と思われる。甘み控えめの出汁も鰹の香りが効いてとても美味しい。

天六界隈は有名な「たかま」をはじめ手打ちそばの激戦区なんだけど個人的にはかなり秀でていると思う。

酵素玄米はとてもしっとりと炊かれていて食べやすい。茄子や大根の入ったタイ風のグリーンカレーが出てきたのにはびっくり。それが美味しすぎて再びびっくり。野沢菜の漬物も素朴な味わいでたぶん自家製と推察する。

鉄瓶に入ったサラサラの蕎麦湯でフィニッシュ。何もかも個性的な世界観を感じさせる女性主人は寡黙だけど別に問題はない。

お腹いっぱいなんだけど膨満感は感じない。このランチだけで3日くらい長生きできそうな感じ。次回は長患いをしている友人を連れてこようと思いながら店を出る。

大阪市北区長柄中1-7-6
06-7220-3375

イボンヌそば(蕎麦) / 天神橋筋六丁目駅天満駅扇町駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 天神橋筋六丁目 蕎麦

粉太呂【大阪府 岸和田市】

泉州在住の友人のお勧めの表記の蕎麦店を訪問。住所は岸和田市なんだけど南海本線の忠岡駅の近く(駅から徒歩5分くらい)に位置する。お店の横に駐車場はあるけどかなり狭いので私はコインパーキングを利用する。

人気店ゆえの早めの入店を勧められていたので念のために開店時間11時半の30分前に到着する。こちらのお店は開店時間前でも入店が可能でその時点ですでに5~6組の客が食事を始めていたことにびっくり。お店の営業時間は11時半から15時までなんだけど食材がなくなったら終了で始まりも終わりもかなりアバウトな感じ。週末は蕎麦が売り切れになって13時にお店が終了の時もあると聞きおよぶ。

住宅街にポツンと佇むお店は和食料理店のような上品な構えで店内は全て広間の座敷になっていて4人用テーブルが9つくらい並ぶ。靴はスタッフさんが番号札で管理してくれる。注文を待つ間、店内を見ていると開店時間10分前には満席となっていたのにもびっくり。

こちらのお店の名物はそれぞれのテーブルに埋め込まれたセルフコンロを使った自分で湯掻く釜揚げ蕎麦と釜揚げうどん。人気は断然「蕎麦」とのこと。しかしながら釜揚げは夏季は提供していないらしく、この日は冷たい「もり蕎麦1斤780円」と「天丼1620円」を所望する。

接客は女将と思われる方がとても丁寧で物腰が柔らかい。見た目も優しい印象で常連客と楽しく世間話もされていた。

しばらくして最初に蕎麦が提供される。麺線のしっかりした喉越しのいいシコシコ食感タイプ。小麦粉が3割くらい入っていると推察。食べ終わりのタイミングを見て蕎麦湯も出てきた。蕎麦のボリュームが他店の2倍くらいあって泉州の方の気っ風の良さが伺える。

そして天丼が登場。巻き揚げにした海老天の長さは懐中電灯のようで約30センチの長さ。ほとんどが丼から飛び出している印象的なビジュアルで自然にテンションが上がる。身もしっかり詰まっていて当然のことながら食べ応えは抜群。天ぷらをタレにつけていただくよう食べ方のアドバイスをいただく。海老以外にも南瓜と海苔、シシトウの天ぷらも添えられる。これだけ食べると歩けなくなるくらいお腹いっぱいになる。

地元の名店らしく平日なのに正午には大行列。世の中広いね。ごちそうさまでした。。。

岸和田市吉井町3丁目6-12
072-444-0525
11:30~15:00
木・金定休

粉太呂そば(蕎麦) / 忠岡駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪府 岸和田市 どんぶり蕎麦麺料理