とんかつ 康四郎【大阪市 心斎橋/四ツ橋】 【大阪市 本町】

ジムの帰りに南船場の表記のとんかつ店で一人ランチ。大阪メトロ長堀橋駅・心斎橋駅・本町から徒歩5分くらい。昔からある農林会館のビルの向かい側に位置する。近くにコインパーキングたくさんあり。

大阪で10店舗くらい展開されている人気豚料理店の「たゆたゆグループ」の社長自らが腕を振るうお店。最近はインスタグラムや情報誌の常連で最近は外国人、特に韓国人の料理人の訪問が多いと言っておられた。この日もカウンターの端に台湾からのインバウンド客が来店されていた。

お店の1階にはガラス張りの焼きトン等の仕込みを行うキッチンでその2階がとんかつのお店になっている。店内は厨房を囲むL字型のカウンター12席のみ。店主の川端氏の豚肉を揚げる作業やカットなどの仕事を見ることができライブ感満点。

夜はコース7,800円(とんかつ6種を中心に)、昼はとんかつ3種3,500円のセットとプレミアム豚の4,900円のセットの2種。今回は奮発して4900円のコースをいただく。

ふわふわのパン粉を使い低温で揚げてサラマンダーで余熱を使って火入れ。豚の部位・種類によってパン粉の種類や火入れの方法を変えられる。

最初にヨークシャーのロースからスタート。塩でいただくと中心部はさっぱりとした味わいで歯がサクッと入る。続いての薩摩茶味豚のヘレはとても濃厚。三右衛門というブランド豚のヘレも柔らかくて旨みたっぷり。バークシャー種の天城とろ豚のロースは甘味が強く口溶けがとてもいい。濃厚な味わいの同じ品種の豚の肩ロース部分の食べ比べで終了。

しっかりと晒したキャベツはとてもいい箸休め。豚汁の赤出汁も秀逸。

ご飯は釜炊きの炊き立てを提供。これは外国人は大喜び。。大阪で最高峰のとんかつをいただけるお店。ごちそうさまでした。

過去の記事はこちら

大阪市中央区南船場2-10-24 2F
06-4307-6546
昼 1部11時~12時/2部12時15分~13時15分/3部13時30分~14時30分
夜 18時30分〜
定休日 日曜・月曜

とんかつ 康四郎とんかつ / 心斎橋駅長堀橋駅堺筋本町駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 心斎橋/四ツ橋大阪市 本町 とんかつ

ひろせ 9月【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

毎月定期訪問している東心斎橋の畳屋町にある表記の和食店を訪問。8月は満席が続き予約できなかったので満を持して友人と入店。
雑居ビルの一階に位置するお店はカウンター6席と小上がりのテーブル2卓のみ。もちろんご主人の手元を見ながら食事ができるカウンターが特等席。ご主人のひろせ氏と配膳の女性の2人で切り盛り。

西心斎橋のミシュラン店「ゆうの」で修行されたご主人の素材重視の食い味のある仕事が口によく合う。特に刺身の盛り合わせはこれだけで十分と言って堪能される高齢の客も多いと聞き及ぶ。ご主人はソムリエの資格も持っておられるので赤ワインと肉料理を合わせる客も多い。煮物椀と赤ワインのマリアージュは最近の高級和食店のトレンドのよう。

料理は月替わりの16500円(税別)のみ。吟味された食材を炭火をうまく使ってテンポよく料理を提供される。

座付きはシャンパンとともに蒸した蝦夷鮑、北海道紫雲丹を蒸したもの、焼き茄子、菊花をずんだあえにしたもの。アクセントの松の実も香ばしい。この時期の蝦夷鮑も大きくて食べ応えあり。。

2品目はいつも揚げ物が供される。蟹身と玉蜀黍豆腐を巻いた春巻き仕立て。あしらえは新銀杏とすりおろした唐墨。かなり手間のかかる昔ながらの割烹仕事である。

続いてお酒を日本酒に切り替えて刺身を楽しむ。醤油漬けにした大きなボタンエビ、大ぶりにカットした皮目を炙った真魚鰹、生の北寄貝は身厚で粒マスタードソースでいただく。剣先いかと鮑の身と肝醤油のあえもの、大きなサイズの白甘鯛、ヒラメの昆布じめなど圧巻の8種盛り。和食のコースでこんな贅沢な刺身を出す店は大阪ではないと思う。

煮物椀は菊のお椀で供される。鰻の飛龍頭には牛蒡と生姜が入る。菊花仕立てでとても美しい。出汁はこっくりとした美味しさ。

身厚の白甘鯛の鱗焼きは皮目に油をかけながら時間をかけて炭火で焼き上げる。魚の下には焼いた蓮根が敷かれる。走りの松茸の餡と共にいただく。

肉料理は何度も火入れを繰り返して仕上げる和牛ランプ肉ステーキ。あしらえには万願寺とうがらしの焼き浸し、トリュフの入ったおから、いちじくの田楽など。全く隙のない一皿。

最後に鯵の薬味和えで日本酒を締める。

食事は炊き立て艶々の松茸ご飯。

デザートは梨とシャインマスカットと白胡麻プリン。。

この日のお酒はシャンパンと純米原酒をいただきました。仕事は限りなく丁寧で、毎回食べたいものが提供いただける内容に今回も大満足。ごちそうさまでした。。

過去の記事はこちら

大阪市中央区東心斎橋2-8-23イケダ会館1F
06-7713-0543
17:00~翌0:00

ひろせ日本料理 / 心斎橋駅長堀橋駅なんば駅(大阪メトロ)

夜総合点★★★★ 4.0

大阪市 心斎橋/四ツ橋 和食

梅市 7月【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

心斎橋の千年町にある表記の老舗和食店を友人と訪問。江戸時代からの関西料理を今に伝える関西割烹会のレジェンドと言われる個性的なキャラの奥田氏のお店。警察の西側のビルの2階に位置する。

今週の月曜日にお店から「鮎づくし料理を18.19の両日に行うよ」という知らせをいただいて早速予約をして訪問。毎年席の取り合いになるようでこの日も4組のお客をお断りしたとのこと。

ビルの階段を上がり引き戸を開けると昭和感のある独特の空気。広いオープンになった調理場を囲む奥行きのあるL字型の白木のカウンター席、奥には個室もある。調理場は高齢の奥田氏と若い板前さん2名、接遇は奥田氏のお姉さんが着物で担当される。こちらのお店で修行された弟子さんも多くミシュラン店も2店ある。

こちらのお店は旬の最高級の食材を使用し素材の持ち味を損なわない程度の「しんみり」とした味付けは圧巻の美味しさ。使われる器も上質なものばかり。

ご主人は弟子の指導をしながら豪快に料理を作り、客の話相手もする。その日使われる食材の話、独立して繁盛している弟子の話など経験値が多いためどれも面白く、喋り出したら澱みなく止まらない。。

最初にビールをいただく。座付きは鮎の昆布締めからスタート。あしらえは瓜の雷干し。酢の加減が素晴らしい。この日使用する鮎は四万十川、球磨川、天川の3種類。料理によって使い分けるとのこと。

前菜盛り合わせはガラスの器に辛子の入った鮎の白和え、鮎の卵巣を炊いたもの。錦糸卵と鮎の内臓(子うるか)を叩いたものの煮凝り、鮎の苦うるか味噌焼き、鮎唐揚げ、酢の塩梅が完璧な鮎の南蛮漬け、山椒の実を入れて炊いた有馬煮はかなり優しい味わい。(うるかは鮎の塩辛)どれも細やかな仕事に敬服。これだけでお酒が進みまくる。

繊細極まりない花火の蒔絵の煮物椀には一夜干しされた鮎と冬瓜。

こちらのお店に出汁は薄味なんだけど明確な味のフォルムを感じさせる。使用する昆布のクオリティにこだわり一口いただくだけで凄みを感じさせる味わい。この店以上の煮物椀はないと思わせるピントの合い方にはいつも度肝を抜かれる。

刺身は皮目を炙ったものと背越し。酢味噌と醤油でいただく。久しぶりに鮎の背越しをいただくが癖や骨は全く感じない。本当に「美味しい」と感じる逸品。

冷酒を頼むと浦霞の四合瓶が一本ドンと置かれる。

鮎の塩梅煮(あんばいに)は酒と梅干しと味醂少々だけで作る。この料理こそがこちらのお店の醍醐味の生成りの仕事。

「素材の持ち味以上の味をつけないこと」なんだけど塩味の加減は食べ込んでいる人にはよくわかる熟練の技「薄味を超えた薄味」という変な表現しか私にはできない。

塩焼きは四万十川のものを使用。かなり背の高い鮎で天然鮎ならではの野生味を感じさせる。放し飼いにしている地鶏を食べているような感あり。琵琶湖由来のものとは食感をはじめモノが全く異なる。

こちらのお店のスペシャリティーの味噌の入った煮浸し。6時間以上炊き込む伝統的な上方料理。見た目よりも味は濃くない。あしらえは一緒にとろとろに炊き込んだ茄子。こちらも味の調和もさながら素材の味わいが後からふんわりと蘇るような余韻を感じさせる。

鮎にご飯を挟んで油で揚げた天むすのようなもの。これは生まれて初めていただいた。どの鮎料理をいただいてもため息が出る美味しさ。

冷たい出汁のかかる鮎素麺。

最後はさっぱりとした青梅のシャーベットでフィニッシュ。お酒を少しいただいて会計は一人40000円也。

帰りはお店の近くの島之内サンボアでハイボールをいただく。ごちそうさまでした。

過去の梅市はこちら

大阪市中央区東心斎橋1-6-3 ハイツ千年町2F
17:00~21:00
定休日:日曜、祝日
06-6241-0576

梅市日本料理 / 長堀橋駅心斎橋駅日本橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 心斎橋/四ツ橋 和食