私が普段お世話になっているボランティア団体の納会を私どもが経営する住之江区のお店で開催。一緒に相伴させていただく。今回は特別設えの飲み物付きで税込8000円の会席コース。
先付けは白芋茎(ずいき)の豆打和え。灰汁を抜いて白く炊き上げた白芋茎に叩いて味を入れた枝豆を乗せたもの。シャキシャキした芋茎の食感はまさに夏の味。
お造りは石鯛、剣先烏賊、太刀魚の三種盛り。本来なら中トロが入るのだが私が苦手のため私の分だけ変更していただく。
煮物椀は韓国産の鱧と小芋を卵豆腐で寄せた石垣玉子、紅葉の型に剥いた冬瓜など。あしらえは鶴菜と青柚子。出汁の加減も完璧で国産鱧の2倍の価格の韓国産は脂がたっぷりで骨もかなり柔らかで食感がとてもいい。出汁に鱧の脂が浮いてキラキラ光りまくる。
八寸は猪口に入った加減酢で調味した新蓴菜、太刀魚の焼き物も旬真っ盛りでよく肥えて美味しい。新鮮な烏賊をミキサーにかけてあげたもの、小メロン(摘果メロン)の昆布締めに黄味酢をかけたもの、カボチャを潰して味をつけて丸めてからきな粉で仕上げたもの、笹で包んだチーズの味噌漬け。鮎の棒寿司に蓼酢をかけたものなどどれもが手のかかったものばかり。天野酒が進みまくる。
メインディッシュは私どものお店の名物の但馬牛の和風ローストビーフ。ウチヒラと言うモモ肉を使用しているが細やかなサシが入っており口にいれたら甘い脂が口の中でジュッと染みだすのが判る。前日から野菜や醤油ベースのタレに漬け込むので立体的な下味もついていてあっさりしながらもいい食べ応えがある。あしらえの野菜はアイスプラント、生ズッキーニ、じゃがいもで作った羹、グリーンアスパラなど。
文銭蛸と鯛の龍皮巻。明石産の生ダコをさっと湯通しして仕上げる。あしらえの野菜は蓮芋、浜防風、もろ胡瓜、巨峰、酢味噌など。
旬のいさきを木の芽の入った出汁で炊いたものに小切り茄子に柚味噌を鋳込んだもの、新蓮根を白く炊き上げたもの、陸ひじきと茗荷の青煮。地味ではあるが滋味溢れた一品。
食事は釜炊きのとうもろこしご飯。お焦げの部分がとてもいい。水茄子を古漬けにしたものと榎木茸と薄揚げの合わせ味噌で作ったみそ汁との相性も抜群。
デセールはフルーツトマトとマンゴー、白木耳の盛り合わせ。最後に焼きたての最中でフィニッシュ。
お店の詳細はこちら