カテゴリー:近畿地区

ミツカン

近鉄大和八木駅の北側や西側は「裏八木」と呼ばれていて美味しい個人店のお店がたくさんある。その中で最も繁盛していると言われる表記の店を登山の帰りに訪問。地元産の食材を使ったワンランク上の中華料理をアテに酒を楽しむというバルスタイルで女性客や若いグループ客が多い。

カウンター数席とテーブル席。お店はかなり狭い感じ。。料理を作りまくる若いシェフと奥さんと調理補助君の3人で切り盛り。メニューはお店のシグニチャーの本格四川麻婆豆腐をはじめとするレギュラーメニューとその日のオススメからなる。

バルがゆえに日本酒や中国酒をはじめとするお酒も豊富に取り揃えられる。この日いただいたのは凍らせた焼酎を炭酸で割ったもの(名前忘れた・・)

オススメ料理のよだれ鶏700円はしっとりした鶏肉に唐辛子と花山椒の辛味ソースが美味い。

オコゼの姿蒸し、香港醤油ソース1180円は高級ホテル中華の味わい。。ほろほろに崩れる白身と醤油ベースのソースがとても相性がいい。オススメのスパークリングと一緒にいただく。

バイ貝の青山椒ソース680円は初めていただく味わい。お酒が進みまくる。。

とうもろこしと青紫蘇の海老焼売400円。。豚饅や小籠包などの点心も丁寧に作られていてとても美味しい。メニューも多彩で仕込みとか大変そう。。

お料理ごとに使い分ける器のセンスも抜群。。
スタッフさんたちの気配りも素晴らしくとても居心地が良かった。

甘海老の紹興酒漬け400円もお酒が進みまくる美味しさ。

卵がたっぷり入った海老のチリソース炒め850円は後からじんわりと辛さが押し寄せてくる。大きなプリプリの海老が食べ応え満点。

看板メニューの本格四川麻婆豆腐980円(+100円で激辛にできる)。ぐつぐつと煮られた土鍋で供され、「花椒(ホァジャオ)」のシビレと辛みがたまらん。。ご飯と一緒にいただく。。辛さの奥に独特の旨味を感じるのが特徴。コスパも良くて、いつ行っても期待を裏切らない美味しさを提供いただける。一人で作っているので提供時間がかかるのが玉に瑕。。ご馳走様でした・・・

奈良県橿原市内膳町4-4-5

 

ミツカン中華料理 / 大和八木駅八木西口駅畝傍駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

中華料理 奈良県

万ゑかわ

和歌山県の紀ノ川にある表記の店を訪問。南海電車のなんばから急行に乗って橋本駅まで行ってそこからJRに乗り換えて10個目の無人駅で下車。そこから畑を見ながら徒歩20分。かなり辺鄙な場所にあるが週末は予約客でいっぱい

こちらは釣りネタを中心とする知る人ぞ知る寿司・和食店。

ご主人の前川氏は元釣りのプロでそこから調理師を目指し天王寺や河内長野の名店で修行。水曜日のお店の休日は渓流や海で終日お店のネタとなる魚を釣る。

この日は休日の昼に訪問。カンター席と小上がりになったテーブル席からなる店内はとても清潔。ご主人とご主人のお母さんで切り盛り。

突き出しはカワハギの卵や地元で取れる貝の煮物など。どれもしんみりとしたいい味わい。

全て釣りネタの刺身の盛り合わせはシマフグ、シマフグのとうとう身、グレ、メバル、グレのきずし、ウマヅラハゲ、アイゴ。どれも珍しいもばかり。和歌山の日本酒の黒牛と一緒にいただく。

この日のメインのウツボの小鍋仕立て。大きなサイズのウツボは全く骨を感じない。フグの身を濃くしたような味わい。皮部分もプリプリでとても美味しい。

天然のアマゴの天ぷらはサクサクで頭も中骨も一緒にいただける。天然アマゴを食せる店はなかなか知らない。。

ウツボのたたきも驚きの美味しさ。。淡白なんだけど味が濃くてプリプリ食感。。調理がかなり難しいと聞き及ぶ。

寿司は本鮪、グレ、アマゴ、穴子の盛り合わせ。アマゴの寿司は初めていただいた。皮目の紋がとても美しい。。季節ごとにいろいろな魚を食せるので定期的に訪問予定。ご馳走様でした。

和歌山県紀の川市北志野32-11
0736-73-8170
水曜定休

和食 和歌山県

あまの凡愚

日曜日の休日は和歌山県の高野山の麓にある表記の蕎麦店を訪問。元写真家のご主人と、元デザイナーの奥さんが1980年に大阪市大正区の画廊を改装して「蕎麦切り凡愚」を開店。その当時はよく通った記憶がある。

2014年に手付かずの自然と神仏の歴史が入り混じるこの地に移転。。こちらのご主人のもとで修行された弟子や孫弟子の店は大阪で超有名店となっている。

南海高野線急行で市内から橋本駅まで40分。JRに乗り換えて笠田駅下車。そこからコミュニティーバスで30分。。バス停から徒歩10分というなんとも言えない時間と距離を費やして到着。。駐車場は4台分。

かっこいい暖簾とトレードマークの山椒魚の看板が見える。入り口で手作りのスリッパに履き替えて入店。古民家を改装した店の中は絵本の世界に迷い込んだような錯覚に陥るくらいかっこいい。

こんな辺鄙な場所なんだけどどういうわけか予約客で満席。休日の晴天に訪れたにも関わらず空調は一切必要なし。大きな窓から心地よい空気が流れ込んできてとても気持ちが良い。この日は目の前に緑が飛び込んでくるかなりいい席に案内いただく。

食事は完全予約制で2,500円、4,000円、6,000円のコースのみの提供。今回は6000円の「あまのスペシャル」を所望する。

店のあちこちに飾られる小物の意匠のセンスにも痺れる。。

一品目は名物の蕎麦のお刺身と野菜料理。分厚く太切りの蕎麦はかなり硬めでもちもちの食感。最初は2種類の塩で食べ比べ。そのあとは山葵と小豆島の醤油でよく噛んでいただくと口の中に蕎麦の風味が広がる。

人参のラペや新鮮で甘々の胡瓜、豆腐で作った野菜のテリーヌ、フルーツトマトに一寸豆のペーストなど野趣溢れながらも体に優しそうなとても贅沢な前菜。。

ビールは缶だけど手捻りのジョッキでいただくと味わいも変わる気がする。

名物の蕎麦がきは葱の入った濃い口の醤油でいただく。大正区に店があったころ修行をした女性が東住吉区でそばがきの専門店「ぐーちょきぱー」をされている。。独特のねっとりした食感を楽しんで飲み込むと蕎麦の香りが鼻からふわっと抜ける。

続いて細切り蕎麦。石臼で挽いた蕎麦と、機械で挽いた蕎麦の2種類を食べ比べ。2つの蕎麦の違いを楽しめる。蕎麦粉100%なので喉越しはイマイチだけど上品な蕎麦の膨よかな風味がしっかりと感じることができる。

大根おろしと一緒にいただく細切り蕎麦。食べ比べると味の異なりがしっかりわかる。

そしてメインは鴨汁そば。。このつけ麺タイプの蕎麦のパイオニアがこちらのお店と言われる。選べる蕎麦は釜揚げを所望する。。鴨が入ったつけ出汁の美味しさにびっくり。つゆの上品な脂分と鴨肉の抱き身と蕎麦の味わいがなんとも言えない。ボソボソと蕎麦が切れそうになるけどそれはそれでいい感じ。

デセールは奥さんが焼く蕎麦粉を使用したシフォンケーキとご主人が土鍋で焙煎するというコーヒーでフィニッシュ。食事終了まで2時間半。いこごちの良さと相まってゆっくり快適に過ごすことができました。ここ最近の中では久しぶりのホームランのお店でした。

帰りはお店の近くの世界遺産の1700年創建の丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)を参拝。とてもいい遠足になりました。

和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野2040736-20-6800
営業日 : 木・金・土・日・祝日(月曜日~水曜日は定休日)
営業時間 : AM11時〜PM3時(※完全予約制)

あまの凡愚そば(蕎麦) / 上古沢駅下古沢駅紀伊細川駅

昼総合点★★★★ 4.0

蕎麦 和歌山県