休日に丹波篠山にある表記の店に猪鍋を食べに訪問。JR篠山口駅からはタクシーで20分5000円くらい。今回は大阪から自家用車で1時間半のドライブ。篠山城跡近くのメインストリート300m以外は田んぼと山ばかりの鄙びた場所に位置する。日が暮れると道中は真っ暗がり。
創業くらいで篠山では近又の料亭とともに超繁盛有名店と言われる。生の猪肉を食すことができるのが10月から3月下旬まで。それ以外の時期は冷凍の猪肉を食すことができる。
17時にお店到着。早咲きのシダレ桜があちこちで咲き誇るのを見ながら入店。木造平屋のお店は板の間に囲炉裏が設えられている。この時期はほとんどの客が「ぼたん鍋」5400円を注文。地元客や常連は猪の網焼きの注文が多いと聞き及ぶ。
猪肉は子供を産んでいない3歳のメス猪を一頭買いして提供とのこと。囲炉裏には炭火が施されてシニアの女性スタッフが食べ方の説明や甲斐甲斐しくお世話をしていただける。
最初に猪肉を全て味噌鍋へ投入。続いて山芋や大根等の根菜類を投入する。ひと煮立ちしてからは葉野菜や葱等を投入して、更にひと煮立ちすればいただけるとのこと。
数種類の味噌を合わせた出汁は全くアクが出ず、煮詰めても辛くならないのが不思議。
あっさりした味噌出汁と旨みたっぷりの脂身を纏った猪肉との相性が抜群。猪肉は噛み応えもあって野性味もあるけど嫌な癖や臭みは全くない。手作り感のある適度な噛みごたえのこんにゃく、黒豆豆腐、地元特産品の山芋、白菜、大根をはじめとする野菜の美味しさは特筆もの。
オプションでアマゴ塩焼き600円を所望。串刺しにされたピクピクと動くアマゴを囲炉裏で焼き上げる。片面20分ずつ炭火で焼き上げると骨までいただけるとのこと。
焼きあがったアマゴは串のまま丸かじりする。フワフワの食感がとてもいい。
結びは自分の田んぼで作るコシヒカリを使ったご飯。丹波産のコシヒカリはブランド米で価格もトップレベルと聞き及ぶ。お鍋の中に生卵を入れ3分くらい煮立てて半熟になったところを白いご飯の上にONする。猪肉と野菜のエキスが染み出た味噌味の黄身ご飯は驚くくらい美味しい。春は地元でとれる山菜鍋がお勧めとのこと。
過去のいわやはこちら
兵庫県篠山市火打岩495-1
079-552-0702
営業時間 11:00~20:00
定休日 4月~9月(毎週木曜日)10月~3月(無休)