大阪市

かなえ寿司 3月【大阪市 大国町】

大阪木津卸売市場内にある表記の創業明治33年の老舗寿司店を訪問。大阪メトロ大国町駅、南海高野線今宮戎駅から徒歩3分。市場の寿司店なので早朝から午後2時くらいまでの営業。市場の端にありファザードも控えめなので常連率がかなり高い。市場の休みの時も営業されていて年中無休なのは素晴らしい。

L字型10席のカウンターの中で高齢の3代目とそのご子息の4代目が切り盛り。私も45年以上前からずっと利用させていただいているお気に入りのお店。

メニューは握り8貫の盛り合わせが中心。1000円、1500円、2000円、2500円とあり金額の差はネタの内容の差。1500円が一番コスパがいいとよく聞き及ぶ。まずは盛り合わせを注文してから赤出汁とか別に好きな握りを頼むのがオススメ。

今回もマグロ・鰹等の赤身抜き、2500円の握り盛り合わせを所望する。市場寿司ならではのほろ温いシャリを掴んでふんわりとネタと合わせる手法。

最初につまみで鯛の皮の湯引きを追加でいただく。ピンク色の綺麗な鯛の皮は脂もあってポン酢でいただくととても美味しい。

寿司は2回に分けて供される。最初の一皿目は大きなサイズのカワハギを身厚にカットしたもの。肝とネギをつけてポン酢でいただく。続いて身厚の赤貝はとてもいい香り。剣先イカとウニの握り、皮目を炙った太刀魚は生姜醤油で供される。

2皿目は身厚でふわふわでトロトロの関西ならではの焼き鰻。和歌山産のシラサエビの踊りはぷりぷり食感。かなり大きなサイズの甘鯛も脂のりが抜群で皮目を炙って供される。軍艦巻きに河豚の皮と身とネギが入る。一見大雑把な握りに見えるけど仕事はかなり繊細。

最後に赤貝のひもを追加でいただいてフニッシュ。4代目との世間話で「ここ最近仕入れの魚が高騰していくら握りまくっても赤字なんですよー」と言っていた。妥協のない仕入れと盛り合わせについ上質の魚を使うので原価率が普通の寿司屋の比ではないことは訪問すればわかる。いつまでも続いて欲しいいい店です。小さな店なので事前予約がオススメです。ペロペロを見たといえば話は早いと思います。・・・ごちそうさまでした。。

過去のかなえ寿司はこちら

大阪市浪速区敷津東2-2-8 木津卸売市場内
06-6649-1308

大阪市 大国町 寿司

ピッツアリア モリタ【大阪市 谷町六丁目】 【大阪市 松屋町】

松屋町駅と谷町6丁目駅の間くらいにある表記のピッツアテリアを平日ランチタイムに一人で訪問。長堀通りから少し入った路地にひっそりと位置する。

お店は青く縁取った扉とオリーブの鉢植えが目印なんだけど間口が狭くてかなりわかりにくい。細長い店内は手前にテーブル席が数卓あり全体で15席くらいのキャパ。店の奥が厨房になっていて鉄のピザ窯が鎮座する。ご夫婦2人で切り盛り。

こちらのお店のご主人はイタリアのエミリア=ロマーニャ州のラヴェンナというところの店で修業され、2001年にベネト州のパドヴァで毎年開催されるピッツァコンテストで外国人として初めて優勝した方とのこと。

メニューはピッツアのみでランチタイムは日替わりのピッツア1300円とサラダのついた選べるハーフ&ハーフピザ1940円のみ。選べるピッツアメニューはほうれん草とリコッタチーズの「ロマーニャミーア」、しらすとモッツアレラとレモンの「ビアンカビオラ」、ツナと水牛モッツアレラの入った「マコ」など界隈で見るメニューとは全く異なる本格的なラインアップ。

マダムにお勧めをお聞きするとトマトソース、モッツアレラ、トレビス、パンチェッタ、ゴルゴンゾーラの入った店主の名前をつけた「TAKESHI(イタリアでは自作ピザに自分の名前をつけるらしい)」とアーティチョークソース、トレビス、マッシュルーム、生ハム、グラーナチーズ、トリュフオイルの入った「バルテル」をお勧めいただいたので素直にそれを所望する。

しばらくして着皿。ナイフとフォークを使っていただくスタイル。よくある王道ナポリピザに比べて生地は薄めでモチモチ食感が特徴。まずはビジュアルも美しい「TAKESHI」からいただく。トマトソースの酸味はかなり穏やか。パンチェッタの脂とチーズとの相性はかなりいい。チコリの一種のトレビスの食感とほろ苦さが大人な感じ。味わいはかなり繊細で様々な食材の味の重なりは今まで食べてきたピッツアの概念を超えた感じ。耳部分のコルニチョーネが焦げてなくて分厚くないのも自分好み。

生地に深みのあるアーティチョークのソースとトリュフオイルが使われている「ピッツァバルデル」は塩と油がしっかり利いた味で日本であまり見かけないタイプ。溶けるチーズではなくてハード系(焼いて削ったグラーナ)を使用なのも味が大雑把にならないためと推察する。生ハムとフレッシュマッシュルームとの相性もなんとも繊細でいい。

両方のピッツアともに口の中で様々な食事の旨みや香りが交差して、えもいえぬ深まりのある味わいとなる。いい店見つけました。。。

大阪市中央区谷町6丁目10-1
06-6777-1783

ピッツェリア モリタイタリアン / 谷町六丁目駅松屋町駅谷町四丁目駅

夜総合点★★★★ 4.0

大阪市 谷町六丁目大阪市 松屋町 イタリアン

米増 3月【大阪市 福島】

毎月定期訪問する福島の表記の日本料理店を友人と訪問。最近は新規予約は常連以外取っておられないのでさらに予約困難店となっている。関西屈指の人気店と言われる。来年4月まではずっと満席とのこと。座席はカウンター8席のみ、14時と17時半スタートの2回転制。普段はコース18000円(税・サ別)で、この日は食材の都合で20000円とのこと。

静かな店内で温和な人柄の店主と交わす軽口がとても楽しい。本湖月等で修行されたご主人の茶味溢れる献立とケレンのない仕事がとても口によく合う。SNS掲載は禁止なので忘備録として献立のみ記します。

・大きな蛤の盃で白酒(身体の穢れをあらあい流すという意味がある)
・よもぎ豆腐 辛子と美味出汁
・酒炒りした愛知産の本ミル貝と蕗はミル貝の肝と柑橘を合わせた泡ソース
・包丁目を入れた大きな桑名産の蛤の煮物椀。秋田産の山独活と木の芽
・明石の鯛とハリイカ 菜種
・舞鶴産のひっさげ鮪とアカモク(海藻) 私は白甘鯛に変更
・淡路産マナガツオの西京焼き 大きなエノキ
・こごみ、たらの芽、コシアブラ、蕨の胡桃和え
・レアに生成されたバチコを炭火で軽く炙ったもの
・明石産の泳ぎの黒メバルと福岡県合馬産の筍の炊き合わせ
・白ご飯と汁と香の物 お供は三河産の浅利佃煮 浜名湖の青海苔 生からすみ
・熊本県八代の晩白柚の果実と皮とサイダーのゼラチンを使ったフルーツポンチ
・自家製わらび餅と薄茶

この日に使用された巨大な愛知産の本ミル貝。

この日は日本酒を数種類いただく。。

瀬戸内産のマナガツオは2キロオーバーのサイズ。西京焼き最高でした。。

過去の米増はこちら

大阪市北区大淀南1-9-16

大阪市 福島 和食