イルポーペロディアボロ 9月【大阪市 大国町】

木津卸売市場隣接の木津まち横丁というプレハブの建物に飲食店が集積した場所の一角にある表記のイタリアンを訪問。大国町駅、今宮戎駅から徒歩3分。

季節ごとに訪問する個人的に一番お気に入りのお店。現在35歳の羽田シェフの料理は卸売市場で仕入れる魚を中心にしたもの。その上質な食材を独特の創造性を持って唯一無二の料理に仕立て上げる。特にハーブや独自の調味料を触媒にし、綿密かつ論理的に和素材や和出汁なども使用しながら料理を組み立てる感性にはいつも敬服する。過去何度も訪問しているけど毎回訪問するたびに新しい発見がある。

店名の由来は羽田シェフの修行先のミシュラン一つ星の北イタリア、リミニ州の同名本店から暖簾分けを許されたもの。シェフは現在は辻調理師専門学校の先生もされておられる。

現在はカウンター6席のみ。シェフと色々な会話をしながら緻密に料理を作る手元を見て食事ができるのがとても嬉しい。

最初の一皿は旬の鱧をミキサーで粉砕して凍らせたハモのグラニテ。その下には隠元豆、九条葱、ミントのサラダ、ヨーグルトが入ったタルタルが敷かれている。鱧とヨーグルトの組み合わせが素晴らしい羽田ワールドが表現されたスペシャリティ。

フリットにした鮎の上に冬瓜、ひも唐辛子、酢橘、きゅうり、稚鮎のピューレ、エゴマ、タラゴンを組み合わせたもの。どの食材も鮎の邪魔をしない。イタリアンで鮎をコンフィにして供する店は多いけど個人的にはこのスタイルの方が好み。

塩をせず冷蔵庫で風干ししてから3枚に下ろして表面にタイムとコリアンダーとフェンネルをまぶして10日間ドライエイジングした真鯛のカルパッチョ。水分が抜けて鯛の旨味も凝縮。。手をかけて形も変わっているのにとても新鮮かつ自然な味に感じられるのが不思議。魚の上にはクレソンとホースラディッシュをトッピング。ソースは魚の出汁を煮詰めたもの。まさに目から鱗の逸品。

足赤海老と新れんこんの角切りとすりおろしたものの上に海老の出汁のジュレ、乾かした蟹の卵パウダー、フレッシュハーブを合わせたもの。。

琵琶マスの上にバターナッツカボチャ。ニンジンジュースを煮詰めたソースとミモレットチーズとの相性も素晴らしい。

イワシのコンフィ赤玉葱と赤紫蘇とルバーブ添え。ルバーブは梅ジャムと合わせてソースに。ルバーブ独特の酸味とイワシの相性が最高にいい。

唯一の肉料理は鴨のロースト。もも肉と内蔵のラグー。鴨の脂でソテーしたとうもろこしが添えられる。鴨の出汁の泡立てたソースで覆われていて写真映えしないのが残念。でも涙が出るくらい美味しかった・・・・

この日のメインディッシュはノドグロにウイキョウのジェノベーゼを詰めたロースト。 満願寺唐辛子、オクラ、ウイキョウの花の塩漬け、バジルが添えられる。適度に水分も抜け旨味満載のこれ以上ないと思われる贅沢な味わい。

カッペリーニインブロードはお腹いっぱいなので25グラムにしていただく。 鰯のスープにビネガーを加えた夏らしいパスタ。アンチョビの香りのオイルも芳しい。

メロンのグラニテ。下にはメロンの果肉にハーブの香りをつけたミルクを和えたもの。

最後ははと麦を使ったスペシャリティドルチェでフィニッシュ。

今回も羽田ワールドを満喫しました。。

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大阪市浪速区敷津東2-2-1-317 なんば木津まち横丁「○(エン)」内
TEL:06-4395-5150
営業時間:18:00~23:00
定休日:水曜日

大阪市 大国町 イタリアン

榎本 6月【大阪市 大国町】

大国町にある表記の和食店を訪問。大国町駅4番出口から徒歩3分。表通りから1本入ったところにあって知らなければ通り過ぎてしまいそうな感じ。

照度を落とした店内は白木のL字型のカウンターの6席のみ。店主の榎本さんと見習いの若い方2名で切り盛り。メニューはお任せコース22000円のみ。

ご主人は法善寺の名店「本湖月」穴見氏の一番弟子で23年の修行を経て2020年9月にこの地で開業。料理は懐石仕立ての体になっているけどお酒と合うような塩分高めのちょこちょこした酒肴が中心。お酒の提供もできるようになって6時から一斉スタート。

料理はSNS掲載不可なので献立のみ掲載

・生湯葉の冷たい茶碗蒸し仕立てに蓴菜を浮かべたもの。
・鯨の舌を炊き込んだもの
・島根県のブランド鯵の「どんちっち」の焼き霜作りは脂乗りまくり
・かなり大きな国産蛤を使った真薯と金時草の煮物椀
・韓国産の鱧を骨切りして皮目だけ炙ったお造りは梅肉で供される
・豆腐の皮や鮪の甘辛煮、白身魚を炊き込んだものなどを使った酒肴5種盛り
・脂が滴り落ちる白甘鯛の塩焼きは鬼おろしとともにいただく
・胡麻豆腐の揚げだし
・魚の皮を揚げて酢につけたカピタン
・ひじきの炊いたものや穴子の八幡巻、きぬかつぎなどの酒肴4種盛り
・アスパラガスの素揚
・帆立貝柱の串焼き
・活け蛸の塩焼き
・バイ貝煮付け
・玉子とグリーンピースと出汁を合わせたもの
・車海老、茄子、厚揚げの煮物
・子持ちこんにゃくのバター焼き
・だし巻き卵焼きと白ご飯
・宮崎産のアップルマンゴー
・半殺しのもち米と粒あん
・抹茶

今回もお腹がはちきれそうになりました。お酒も珍しいものばかりたくさんいただいて会計は4.5諭吉。。。

大阪市浪速区戎本町1-7-1

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大阪市 大国町 和食

榎本 5月【大阪市 大国町】

大国町にある表記の和食店を訪問。大国町駅4番出口から徒歩3分

かなり照度を落とした店内は白木のL字型のカウンターの6席のみ。この日の客は総員4名。店主の榎本さんと若い方2名で切り盛り。メニューはお任せコース22000円のみ。

ご主人は法善寺の「本湖月」の一番弟子で23年の修行を経て2020年9月に大国町にて独立開業。料理は懐石仕立ての体になっているけどお酒と合うような塩分高めのちょこちょこした酒肴が中心となる

お酒を飲む方からすると最高だけどお酒を飲まない方からすると少々辛いかもしれない。全員揃ったところで18時一斉スタート。

料理はSNS掲載不可なので献立のみ掲載

・先付けは渡り蟹のほぐし身に内子をたっぷりとかけたもの。あしらえは白芋
・お凌ぎはトロトロに煮込んだ穴子をご飯に射込んで蒸した粽
・大根おろしと一緒にいただくホタルイカの沖漬け
・蛤がたっぷり入った真薯
・2キロオーバーの白甘鯛の昆布しめと北海道の雲丹
・赤貝のタレ付焼き
・酒肴5種盛り(帆立紐、牛肉しぐれ煮、芹胡麻酢和え、切り干し大根、もずく)
・天ぷら(鱚、コゴメ、コシアブラ、防風の根など)
・もずく酢
・酒肴4種(魚の身の和え物、衣被、穴子八幡、チーズ味噌漬け)
・揚げ胡麻豆腐の餡掛け 絹さや
・色々な魚の皮のカピタン
・焼き一寸豆
・蒸し焼きにしたアスパラガス
・えんどう豆の玉じめ
・食事(白米、香の物、だし巻き)
・宮崎産マンゴー
・柏餅と抹茶

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大阪市浪速区戎本町1-7-1

大阪市 大国町 和食