十割蕎麦 一昇 *阿倍野の十割蕎麦の店【大阪市 姫松】

阿倍野の表記の蕎麦店を訪問。チンチン電車の姫松駅正面。最近できた(3月27日)お店で徳島では行列のできる蕎麦店の支店とのこと。

店内は広くてカウンター席やテーブル席、半個室のような席もある。家族づれの客も多い。挽きたて捏ねたて茹でたてを標榜し、つなぎを使わない十割蕎麦をメインにする。スタッフさんは全員で7名で全て20代の若い人ばかり。女性のホールスタッフさんは優しくて親切。

最初にビールと海老の天ぷら800円を注文。お酒の肴は梅水晶や枝豆など馴染みのあるものが多い・・・到着した海老天を一口齧ると海老の断面が透明。多分保水剤に漬け込んだ冷凍の伸ばし海老を使っていると推察される。海老の香りと味は全くしなかった。

保水剤はほとんどリン酸塩が使われていてスーパーなどで売っている冷凍むき海老にはほとんど使用される。保水で膨張するので加熱しても縮みにくくボリュームアップとぷりぷりした食感にはなる。メニューには大きなサイズのブラックタイガー使用と書かれていて期待したけど残念。

盛り蕎麦1000円着皿。細麺で色白だけど星が入った珍しいビジュアル。一口そのままいただくと蕎麦の味と香りがしない。食感は冷麺のようにビヨーンと伸びる感じ。食感はしっかりしてマンナン麺のようでヘルシーな感じ。普段私が食べる蕎麦とは異なった味わい・・・蕎麦の苦手な子供には入門編としてピッタリかもしれない。・・・大阪と徳島の味覚差なのかもしれないな。

大阪市阿倍野区帝塚山1丁目4−13

大阪市 姫松 蕎麦

肉と鍋 居酒屋さか栄 *天下茶屋の創作居酒屋【大阪市 天下茶屋】

天下茶屋の表記の居酒屋を友人と訪問。天下茶屋駅からディープ感のある商店街に入り5分ほど歩いたところに位置する。2年前に居抜きでスタートされたとのこと。
お店はカウンターと4名テーブルが1つ。2階にはテーブル席がある。店名にあるように肉と鍋がリコメンドメニューとのこと。人柄が良さそうな若い店主のワンオペ。。

最初に色々なごろごろ野菜がたくさん入った特製ポテサラ480円。マヨネーズがたっぷりかかっていてジャンキーかつ背徳の味わい。トッピングされたカリカリベーコンの塩気もいい。おでん大根唐揚げ480円は口の中が火傷しそうになる。

上ミノ唐揚げ780円も柔らかくて美味しい。。口の中でとける和牛のたたき680円もコスパが凄すぎ。

いちじくバタートースト380円は自家製の無花果ジャムが味わい深い。ハイボールとの相性抜群。ごちそうさまでした。

大阪市西成区天下茶屋2-7-7
15:30~23:00
06-6569-9235

大阪市 天下茶屋 居酒屋

浮田町 いま *本湖月出身のご主人の和食店【大阪市 中崎町】

北区浮田町の表記の和食店を友人と訪問。地下鉄谷町線 中崎町駅より歩いて5分くらい、浮田公園の横に位置する。

外観はシンプルでスタイリッシュな感じ。小料理屋のような店内はカウンター6席のみ。店主の杉浦氏は有名な本湖月のお店で約30年修行し、こちらで独立開業されたとのこと。完全にオープンになった小さな厨房は店主の杉浦氏と本湖月からきた見習いさん、ホールは奥さんとご子息で切り盛り。お店が小さいので配膳がかなり大変な感じ。

調理に関わる全ての作業は杉浦氏が一人で行う。下ごしらえから盛り付けまで全て1メートルの距離で見えるのでライブ感はあるけど少し丸見えすぎの感もあり。18時から一斉スタート。

菖蒲の葉を乗せた先付けは皮目を炙った太刀魚と金時草。レモン汁の入った出汁がかかる。一人で小さなまな板で魚を切りつけて串を刺して炙って盛り付ける。

琵琶湖の養殖の稚鮎のデモンストレーション。

大きくカットした油目が印象的な煮物椀は蓬豆腐が下に敷かれる。横には浜防風が添えられる。この日初めての献立なので提供に時間がかかる。お椀を温めていないせいか出汁は少しぬるかった。

刺身は甘手カレイと走りの由良の雲丹 オリーブオイルで味付けしたおかひじきが添えられる。刺身はもっちりしていい脂があって美味しい。

鱧の骨切り。1メートルくらいの距離なので手元が全て見える。調理場がかなり狭いのでずっと見ていて大変だと感じる。話によれば当初は天ぷらの専門店をする予定だったけど師匠の説得で和食店になったと聞き及ぶ。品数の多いコース料理を狭い厨房で全て作り上げるのは至難の業。

泳いでいた鮎を炭火で焼いたもの。。見習いスタッフさんがずっと火を見ていたけど焦がしそうになるところを寸前でフォロー。見ていてドキドキする。

いたどり、もみじかさ、生の木耳の上に手作りの豆腐のような味をつけた豆乳をかけたもの。優しい味わいで口休めにちょうどいい。

天ぷら4種登場。大ぶりにカットした太刀魚、タラの芽、鱧、こしあぶら。美味しいけど特にどおってことはない・・・・

とうもろこしの冷製スープには雪塩がかけられる。これもあっさりしていて天ぷらの後にはピッタリ。

メインディッシュの食材は行者ニンニクと鳥貝と独活。

これを順番に大きな鍋で煮込む。全て一人でされるので思うように行かない部分もあって気の毒な感じ。

花山椒は香りが抜けていいたのが残念。養殖の鳥貝は小ぶりだけど肝の部分が香ばしくてとてもおいしかった。

食事は釜炊きご飯とタレ焼きにした焼き鱧と香の物とハリイカのゲソの塩辛。

デザートは清見オレンジと牛乳羹。オレンジもご主人が一つずつ目の前で剥く。牛乳羹の上にはかえでシロップがかけられる。

煎茶でフィニッシュ

日本酒は6種類全てをいただきました。ワインセラーにワインはたくさんあり。シャンパンのサロンは28万円。この日の会計はお酒をいただいて一人4万円でした。ごちそうさまでした。

大阪市北区浮田2-5-27

大阪市 中崎町 和食