スタンドアサヒ 8月【大阪市 南田辺】

長居公園でランニングをしたあと友人と三人で普段ヘビーユースする表記の居酒屋を訪問。大阪の居酒屋好きのなかでは有名な店で雑誌やテレビなどでよく紹介される現在の大阪居酒屋部門の最高峰と言われる店。地元の客はアサヒスタンドと呼ぶ。場所は南田辺駅前。

夜の9時半を過ぎると客が引き出すのでメニューに売り切れはあるがこの時間帯がお薦め。店の壁にはメニューとともにアサヒビールからの表彰状が飾られる。昭和60年に創業50周年でもらったとあるので創業80年とは何とも驚きのレジェンド店。阿倍野キューズモールに入る明治屋さんが創業1939年なのでこちらの方が歴史があることがわかる。

いつものように最初は生ビールを所望する。スーパードライではなく熟選というもの。コクがあってかなり美味しい。

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女将さんの久美子さんが「いつものように小鉢3ついっとくね〜!」と言うことで小鉢と呼ばれる炊き合わせが登場。鱧の子といたや貝、カボチャと茄子の炊きあわせ。。どれもがしんみりした味加減でとても美味しい。季節やその日の仕入れで内容が変わる小鉢はほとんどの客が注文するマストアイテム。

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小芋は250円。出汁がしっかり効いてかなり美味しい。振り柚子をしているのも嬉しい。ちゃんとした食材を丁寧に手作りしているのに低価格を守る矜持に敬服する。

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久美子さんが「とりあえず生ずしいれときましょか〜!」というので「お願いします〜!!」と返事。同じようにすべての客に声をかけまくる。メニューは客に合わせて選んでいる。性別、年齢、常連か否か、大阪人か地方の客か(こちらは出張族が多い)などありとあらゆることを的確に判断して店の人気メニューを中心に勧めてくれる。ちなみに生ずしは300円。おからをまぶしたものは「からまぶし」といってこの店のスペシャリティー。

客を名前で呼んで「いつもの入れときましょか〜!」となる。「えんど豆よう炊けてますけど〜!」 「焼き鳥まだありますけど〜!」(いつも早く売り切れるため)など畳み掛けるトークにほとんどの客は「宜しくお願いします〜」とお任せ状態になる。

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この時期はいつも「冷や奴」を頂く。大豆の味がしっかりわかる上質なもの。普通のものが普通以上に美味しい。店内のカウンタ−の真っ赤な肘掛けがとてもいい。本来カウンタ−とは肘をつく場所ではないので昔の立ち飲み店のカウンタ−にはこういった肘掛けをよく見かけた。

たまに注文間違いがあったりすると隣の客が「それこっちでもらっとくわ〜」となるいわゆる人情酒場。久美子さんはあらゆる客に声をかけるが長話と深い話はしない。特別愛想もふらず淡々と仕事をこなす。ひとり客が来ると「ちょっと詰めてください!」と強い口調で言われる。

たまに堂々と聞こえるように思ったことをはっきり言われるのも面白い。こういった大阪のおばちゃん的な接客は苦手な人は苦手であろう。「私は一回も嫁に行った事ないいかずごけやねん〜」「ブッサイクに生まれて嫌になるわ〜」とその日も私の友人相手に語っていた・・・

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活鱧の落としも他の店のほぼ半額の値段。しっかりとした身で湯がいていても脂の甘さを感じる。調理場にいる久美子さんのお兄さんもいい仕事をする。元アサヒビール社員の高齢の店主もほとんど店にいらっしゃることが多い。

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好物の海老フライ800円を所望する。加水していない大きな海老が登場。まさにここは名店中の名店である。しこたま飲んで食べて3人で6000円の支払いでした・・・なんか間違ってないかと思うような値段なり。

大阪市東住吉区山坂2-10-10
06-6622-1168
17:00〜22:30
定休日 日曜・祝日

大阪市 南田辺 居酒屋

niku-niku【大阪府 泉佐野市】

泉佐野市の犬鳴山温泉に行くすがらの辺鄙な場所に「肉料理 ふじわら」というお店があり、年に2回ぐらい10年以上定期的に訪問していた。田舎のおばちゃんの家に遊びに行った気になる自然満喫の店で自分とこの鶏小屋で名古屋コーチンを200日以上育ててそれをすき焼きにしてくれるのが名物だった。

おばちゃん自らが山で採ったわらびや自家製のこんにゃく、畑でとれる野菜は最高の御馳走であった。ご主人が自ら捕る猪もさばきたての心臓とレバー、腎臓、横隔膜を塩焼きでよく頂いた。しかし1年前におばちゃんが病気で倒れ、残念ながらお店を廃業したという噂を聞き及ぶ。

しかし本年6月に親戚筋の若夫婦がこの店を継ぐことになり夏のバーベキューを中心に大復活とのこと。
その話を聞きつけて仲間15人と離れを貸し切ってお任せ料理で軍鶏や鶏のすき焼き、塩焼きを頂く。

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ビールとともにでる突き出しでいきなり泉州の郷土料理「じゃこごうこ」登場。水なすの古漬けと大阪湾のとびあら海老を炊き合したもの。激塩の水茄子と海老の絶妙の旨さに悶絶する。・・これは昔からの知る人ぞ知る逸品。なかなかやります・・・

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黒毛和牛の土手焼きもビールにぴったり。若奥さんは当然地元の方でこのような地元系の料理はなんでも出来るらしい。

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早朝に締めた地鶏は内臓もいい色をしている。すべての部位が丁寧に盛られている。

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軍鶏も仕入れだがかなり上質なものである。これらを最初は塩焼きで頂く。スパークリングと白ワインで食べまくる。川のせせらぎがBGMとなる。昼間は手ぶらでバーベキューも出来て川遊びや家族風呂も楽しめる。梅雨時は蛍鑑賞も出来てとてもいい場所である。

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この日は特別に梅雨時にとれる梅雨松茸を持参する。当然すき焼きとの相性は抜群。赤ワインと一緒に飲むや食うやの大騒ぎ。

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鶏のすき焼きに松茸を大量に投入する。地元産の玉ねぎも甘甘で軍鶏と地鶏の食べ比べもとても楽しい。鶏の内臓と松茸の取り合わせもなかなかいい。食事が終わってみんなで露店風呂に入って再びビールを頂く。〆の水茄子漬け物はお約束。

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川で遊んで風呂にも入って食事とお酒でひとり6000円くらいでした。7月中旬に訪問してホントは人には教えたくなかったお店。一月遅れでアップします。。子供と一緒に夏の思い出作りにぴったり。安近短楽の象徴のような場所です。

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大阪府泉佐野市大木1772
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大阪府 泉佐野市 やきとり焼肉

懐石料理徳 住之江本店【大阪市 北加賀屋】 【大阪市 住吉公園】

親の初盆の食事を私どもの経営する表記の店で行なう。お昼なので簡単な松花堂弁当4000円をリクエスト。

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右上の桝には鱧の子の炊いたもの、ほおずきに入ったチーズ玉子、蛸の柔らか煮、さつま芋のレモン煮、笹に包まれた小鯛寿司。炊きあわせは旬のイサキの煮物、茄子田舎煮、高野豆腐、姫おくら、信太巻などシンプルであるが手の込んだ仕事。

焼き物は旬の鱸の蓼焼き、酢茗荷と黄身を鋳込んだ蓮根があしらえ。酢の物は煮鮑に蓮芋とプチトマトの甘酢和え、海苔を寒天で固めたものなど

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造りは鱧、剣先烏賊、熟成させた鯒(こち)。揚げ物は活車エビ、水茄子とうもろこし、枝豆の天ぷら。釜炊きご飯と卵豆腐と葛寄せ。デセールはシンプルにオレンジとキウイのマンゴーピューレ掛け。いい食材と丁寧な仕事でした。

詳しくはこちら http://www.nori-kaiseki.jp

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