釜揚げ かわ平 *西中島の人気釜揚げうどん店【大阪市 新大阪/西中島南方】

西中島の表記の人気うどん店を訪問。ランチタイムはいつも大行列。店内は入り口近くの6名席×1、2名席×2、カウンター7席。お父さんお母さん息子さんとその奥さまで切り盛り。客との向き合い方がすごくて挨拶に真心がこもる。退店時は何度もありがとうと言われるのが印象的。目配り気配りが尋常ではないので居心地がとてもいい。

メニューは釜揚げうどんを中心にランチタイムはセットメニューが7種類。肉舞茸うどんとかなり迷ったけど一番人気の朝引き鶏天釜揚げ釜揚げうどん950円を注文する。

しばらくして着丼、釜揚げされたうどんは加水率高めで柔らかくてモチっとした食感で縮れあり。ツヤツヤで喉越しのいいうどんは毎日食べたくなるような美味しさ。つけ汁はあっさりして優しい味わいで飲める塩梅。

揚げたての鶏天到着。平べったい大きなサイズのものが6枚盛り込まれる。ビジュアルは叩かれていてひらひらな感じ。からりとした食感で温度を変えて2度揚げされていると推察される。胸肉を使用と思われるがジューシーで柔らかくてかなり美味しい。そのままいただいても出汁につけても美味しい。どこにもありそうだけど最近いただいた鶏天の中では一番美味しいと思った。

大阪市淀川区西中島4-8-1
11:00~14:30 17:30~20:30
定休日日曜日

大阪市 新大阪/西中島南方 麺料理

おく *京橋の高級鰻料理店【大阪市 京橋】

京橋の表記の鰻料理店を友人と訪問。ずっと前からベンチマークしていて先日、産経新聞夕刊の記事で見かけて即予約。
JR京橋駅西出口から寝屋川沿いに西へ徒歩10分程の場所に位置する。出口を間違えるとびっくりするくらい時間がかかるので注意。

高級日本料理店のような設えの店内はカウンターが8席とテーブルが1卓。ご主人と奥さんで切り盛り。こちらのご主人は玉造の「居酒屋ながほり」や靭本町の「がく」で修業。夜はおまかせコース(11,000円)のみ。1人前あたり2匹の鰻を使用するとのこと。

ビールと共に鰻コロッケからスタート。じゃがいもだけではなく里芋も入っている感じがした。

2品目は鰻のアスパラ巻き。牛蒡の八幡巻きはよくいただくがアスパラは初めて。鰻の焼き加減含め峻烈な味わい。万願寺とうがらしのきんぴらとごぼうが添えられる。あしらえは銀杏。

続いて押し麦の上に蒸して焼き上げた鰻を乗せて餡をかけたもの。とても優しい印象。

この日の鰻は浜名湖の雌の鰻。雌はふっくら柔らかいと言っておられた。
普段は宮崎の味鰻(アジマン)というブランド鰻を使用。夏場や秋は天然鰻を使用すると言っておられた。

鰻の腕ものは揚げた海老芋と柔らかく炊いた鰻。出汁は根セロリの擦り流し。

カウンターの端に焼き台があって備長炭を使って丁寧に1匹ずつ満遍なく火入れする。

白焼きは蒸さずに地焼きする。そんなに大きくない鰻だけどかなり身厚でふっくらしている。

醤油でいただく白焼きは山葵と諸味味噌が添えられる。脂のある尻尾部分がとても美味しい。あしらえはお浸しともずく酢。使用している器もとても上質。

小ぶりの鰻巻きは出汁がかけられる。シンプルだけどとても丁寧な仕事で完全に日本料理の味わい。

ピンセットで焼き上げた鰻の小骨を丁寧に抜く。これをすることで舌触りが全く異なる。大阪の鰻店でこの作業をする店はとても少ない。

仕上げに藁の香りを付けた鰻たれ焼き。これはどこよりも美味しいと思った。蒲焼の一級品ここにありと断言できる仕上がり。カリフラワーのペーストにプチベールが添えられる。

香ばしく揚げた鰻が入るサラダ。日本酒がどんどん進む。

鰻丼は地焼きのタレ焼きのものが乗せられる。軽くて上品な味わいだけどパンチもあって後に余韻を引く。

清汁には素焼きした肝焼きが入る。

煎茶と共にコース最後に出てくる「おくパイ」は店主の奥様が手作りされているとのこと。

お酒も好みのものをたくさんいただきました。。

食後にワインセラーに案内いただく。ナチュールワインを中心にストック。その下にたらいがあって鰻がたくさん活かされていた。毎日、営業開始直前に捌いて料理によって何種類かを使い分けるとのこと。献立は2ヶ月単位で変更とのこと。大阪の鰻料理ではこちらに勝る店はないと思った。。

大阪市都島区片町2-1-37
06-6360-9482
17時〜22時
月曜定休

大阪市 京橋

そばがき屋 ぐーちょきぱー *唯一無二の蕎麦がき専門店【大阪市 東部市場前】

表記のそばがきの店を友人と久しぶりに訪問。2016年に初めて伺ってから定期的に訪問しているお気に入りのお店。JR大和路線・東部市場前駅から南東方向に徒歩13分、育和公園の前に位置する。界隈にコインパーキングもない辺鄙な住宅街にある。

営業が木・金・土曜日のランチタイムのみ。ずっと昔に大正区にあった伝説のそばの名店「凡愚」(現在は和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野という里に移転され「あまの凡愚」という屋号で営業中)で18年間修行された女性店主が一人で切り盛り。

古民家をリノベーションしたお店はしっかりとデザインされていてカウンター席と4人掛けのテーブル席が1卓に小上がりで小さなちゃぶ台が1卓という構成。特に古材を使ったドーム型の天井の意匠は必見の価値あり。

メニューは主に「お昼ごはん」「そばがき食べ比べ」(各1,700円~)「太切り蕎麦」(1,400円~)「そばがき鍋」(1,600~)という具合で、追加料金で「揚げそばがき」などの単品をプラスすることができる。

今回はそばがき食べ比べ3種2200円を注文する。

追加で「あてもり」を注文。ねっとり濃厚な「豆腐の味噌漬け」、大豆の食感が絶妙な「しょうゆ豆」、全部混ぜていただくと美味しい「漬物盛り合わせ」の3種盛り合わせ。使用される器は店主のお母様の長年のコレクションでかなりセンスがいい。

最初にあて蕎麦(太切り蕎麦)登場。太というより極太で歯応えしっかりあり。最初に塩と山葵でいただく。そばの香りがしっかりと感じることができる。当然、醤油でいただいても美味しい。

鴨汁が登場。昆布と椎茸でとった出汁に鴨の脂とエキスがしっかりと溶け込んでいて「あて蕎麦」をこれでいただいてもとても美味しい。シャキシャキのネギも秀逸。これは最高に美味しい・・・・

お店の看板料理のそばがきは「そば粉の挽き方」を1番(細かい)~5番(粗い)から選択ができる。それぞれのそば粉の挽き方に合わせ、細かいものは福井県丸岡産で粗いものは沖縄県宮古島産と2つの産地のそば粉を使い分けておられることにもびっくり。

店主の提案でそばがきをハーフサイズにしてそば粉の挽き方を2つ選ぶこともできると言ってくれたのでそのようにしていただく。

まずは出来上がった「そばがき」をそのままいただく。挽きたて練りたてのそばがきは透明感があり、フワッとした口当たりで飲み込んだ後、蕎麦の香りが鼻腔に抜けていく。続いて鴨汁、塩、葱醤油でいただくとより甘みが強く感じられる。

細かく挽いたものは口当たりが滑らかで粗挽きはプチプチした食感がとてもいい。ありがちなモソモソ感は全く感じない。どちらも最初は柔らかくて時間をおくと硬くなってくる食感(澱粉化)の異なりも面白い。こちらの蕎麦の上品で淡い味わいは唯一無二のもの。

揚げそばがきも揚げたてだから外はカリッとして中はモチモチ食感。こちらも飲み込んだ後にそばの香りがふんわり感じられる。素朴で優しくて雑味がなくて20個くらいはいいただきたくなる欲求にかられる・・・・

日本酒との相性は最高・・・毎回飲み過ぎてしまいます・・・

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営業日等はインスタグラムで確認ください

大阪市東住吉区杭全8-6-4
06-7710-1913

大阪市 東部市場前 蕎麦