福島の表記の人気和食店を友人と定期訪問。ここ数年来、毎月伺っているけど同じ献立がほとんど出てこないことにいつも感心する。
3月は草木が芽吹くような献立で食材も全国から選りすぐったものを使用。春の苦味をうまく使った献立となっている。
現在、大阪屈指の予約困難店でミシュランは星2つ。食事のスタートは14時と17時半の2部制。それゆえに若いスタッフさんは朝の7時くらいから出勤されていると聞き及ぶ。
大阪の「本湖月」や「かが万」等で修行をされた温和な人柄のご主人と着物姿の奥さん、調理師学校を出た全員21歳の見習いスタッフさん3名トリオで切り盛り。ご主人と奥さんが柔軟にカウンター越しにお客さんと上品に話される姿もいい。
コース料理の値段は使用される食材によって変動。この日は23000円(税・サ別)カウンター8席で17時半より一斉スタート。
この日は一番新米の女性スタッフがカウンターで生のバチコを炙るパフォーマンス。客全員に見られながら緊張の面持ち。
料理写真は掲載禁止となっているために忘備録のため献立のみ記す。
・蛤の殻を猪口にして白酒一献
・摘みたての蓬で作った蓬豆腐は香りが鮮烈
・しゃぶしゃぶにした二見産の飯蛸とその卵 蕗と共に
・ふわふわの桑名産蛤真薯 鳴門若芽と白髪葱
・南淡路の細魚と酒煎りした愛知産ミル貝
・すさみのケンケン鰹(私は桜鱒に変更)
・勝浦産の金目鯛の照り焼きと菜種
・淡路産の生ばちこを炙ったものと鷹峯の九条葱の天ぷら
・活黒メバルと鹿児島産筍の煮物
・釜炊き白ごはんとアカモクの入った汁と香の物
・愛知産あさりの煮物、蕗味噌、金目鯛のあらと牛蒡
・セトカと文旦の皮のシロップ煮
・練りたてわらび餅と薄茶
食事終了まで約3時間。お酒の好みも知っていただいておりいい時間を過ごすことができました。
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大阪市北区大淀南1-9-16