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又三郎 8月【大阪市 長居】

友人と作る「肉食親父の会」の8月例会で表記の店を訪問する。ここ数年食べログ焼肉部門全国NO1を誇る(最近は4位になってしまったが大阪ではダントツの1位)予約の取れない超有名店。

現在数ヶ月以上前か平日の遅い時間帯しか予約が取れないため多くの知己からこちらのお店のオーナーと友人関係である私に連れていけと言う声が多く早い時期から予約をして今回は18名で訪問する。普段は熟成肉を楽しむコースを頂くが今回は予算を言ってお任せでオリジナルコースを作って頂く。

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皆でビールで乾杯をして喉の渇きを潤して早速ワインに切り替えて前菜を頂く。熟成肉で作ったパテというかソーセージみたいな物に鶏肉を巻いた大森シェフのスペシャリティー。熟成香がしっかりと感じられるけど後口もよくあっさりとした味わい。生ハムや野菜のフリットなどが所狭しとダイナミックかつ繊細に盛り込まれている。

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海老好きの私のために作ってくれた冬瓜に入ったゼリー仕立て。プレゼンテーションがとても素敵。わざわざの献立に感謝。

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ガラスの皿に盛りつけるととても涼しげ。コンソメゼリーは当然ながら熟成肉で作られる。海老よりもゼリーが主役なのは当然の理解。

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塩竈のような物が出てきたが塩と小麦粉を混ぜた生地で熟成肉を包んで低温で焼いたもの。星形の物はスターアニスでいわゆる八角。見た目も楽しげな特別料理。

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サウスポーのシェフが自ら生地をカット。

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完全な火入れを施された熟成モモ肉登場。これを切り分けてみんなでシェアするという趣向。

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美しく焼かれたモモ肉のおいしいことに感激。お客の喜びのためにいろいろ考えるお店の姿勢に敬服する。

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この日に焼いていただく肉は土佐あかうしのサーロイン。6月5日からの熟成なのでこの日で80日くらい。いつものように骨付きの肉の塊をプレゼンテーション。

肉は最初に片面を3分くらい焼く。裏返してふたたび焼く。続いて焼きムラがないように肉を移動させながらしっかりと焼く。肉にダメージを与えないように眠っている肉を起こさないように炭火の力を借りて優しく丁寧に火を入れ、しばらくして火から下ろしてアルミホイルで包んでじんわりと温める。5分くらいアルミホイルの中で休ませて再び焼く。じっくりとまんべんなく焼く。そしてまたまた火から下ろしてアルミホイルで5分くらい包んで休ませる。一回目よりもすこしだけしっかりと火入れをする。いわゆる低温調理を機械を使わないで丁寧に行なう感じである。

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丁寧に焼かれた肉は大森シェフがカットして盛りつけ。大きく切って口いっぱいに頬張ると凝縮された肉の旨みと茶豆のような熟成香が脳幹を突き刺す。官能的なほどの肉の旨みを身体中で感じる。ウルフギャングよりも麤皮よりも福多亭よりもゆたかよりもステーキ次郎よりも美味しさ指数と満足度が違うことは間違いない。

次月の予約をして店を出る。友人達も大喜びでみんなでお店の前で記念撮影をして帰宅。

大阪市住吉区長居2-13-13長居パークホテル1F
TEL 06-6693-8534
予約必須
11:30〜14:00
17:30〜23:00(L.O.22:30)
定休日 木曜日

大阪市 長居 焼肉

又三郎 熟成肉食男子の会【大阪市 長居】

表記の店にて「熟成肉食男子の会」を開催。

今や関西の熟成肉ブームを牽引し週末はほぼ予約の取れない店となった長居の「又三郎」オーナーの荒井世津子氏が今回特別に土佐あかうしと熊本あかうしの骨付きリブロースの食べ比べや熟成肉を使用した料理の色々を提供いただく会を実施する。この日は肉食女性も2名参加。友人のオーナーにお願いして46ヶ月肥育の熊本あかうしと30ヶ月肥育の土佐あかうしの骨付きリブロースの食べ比べをメインに特別献立を作っていただいた。

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週刊新潮で平成12年最も価値のあるレストランベスト10にはいり、グルメぴあ焼き肉版では準グランプリを取ったまさに旬真っ盛りのお店。高級和食店とのコラボや予約の取れない料理教室などメディアでも最も注目されている焼肉店というよりも肉料理店です。

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店にはいると大きな熟成庫が登場。中には黒毛和牛やあかうしのいろいろな部位が塊で個体識別番号や熟成日を記されたものと共に満タンに入っている。。熟成庫の庫内温度は2~3℃、湿度70%と言っておられた。2013-07-23 19.11.25

着席するとオーナー自ら本日使用する熟成肉をテーブルまで持ってきていただく。岩手県で仔牛を育てて熊本に出荷されて育てられたものが6月7日からの熟成なので約2ヶ月くらいの熟成期間。

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もう一つは高知県で育てられたあかうし。今回は同じあかうしでも産地と肥育期間も熟成期間も異なるのでそれぞれの異なりを楽しむ事が出来る。

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まずはビールで乾杯して早速熟成肉のパテが前菜で登場。盛りつけもとても端正。咀嚼して喉に入れたときの茶豆のようなフレーバー(食後の香り)が鼻に抜ける。。この商品も地味ではあるがこちらのお店のコンテンツキラーとなっている。本来は鶏のレバーを入れたりして味を整えるんだけど直球勝負のお始めの佳品。タスマニアマスタードもいいアクセント。

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金髪シェフの大森氏はフレンチ出身でステーキ以外の料理でも各所に光るところがあり普通の焼肉店とは異なったテイストを醸し出す。この日も骨つきのリブロースを持ってテーブルにご挨拶。参加者カメラで撮りまくり。。まさに撮影会状態。お客を楽しませようという姿勢があってとっても嬉しい。

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ビールのあとはお約束のシャンパンで乾杯。ローノワ ブラン・ド・ブランの”キュヴェ・ヴーヴ・クレモンス” 私は以前どこかでいただいた事があるが一本15000円くらい支払った記憶がある。このシャンパーニュの大方は、フランス国内とベルギーで消費されると聞いた事がある。グランクリュ100%シャルドネでかなり美味しい。甘い柑橘系の酸味もあってスタートにはぴったりなバランスいいエレガントな吸い込み。

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桃をシロップ漬けにしてピューレにしたものをジャガイモと合わせた桃の冷製スープ。しっかりとコクがあって思ったよりも甘くはない。始めて頂いたので驚いた。このような料理が出てくる事がこちらのお店の真骨頂なり。

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コールドビーフはすね肉をコンソメで炊き込んだもの。(と思う・・)テクニカルなものも素晴らしいがコールドビーフの上にのっかった生ハムには悶絶級の驚きがあった。私的にはこのハムは今まで食べたものの中で一番旨い。ありがちな塩気ではなく上品なアミノ酸の旨味を感じた。表現が難しくなるが上質の昆布と鰹節をたっぷり使って水出しした一番だしに塩を入れずにいただくようなもの。

味わいはマリアナ海溝並みに深いんだけど喉の奥にストんと落ちる。。。上品な香気が後味でしっかり残る。他の店では絶対に食せないもの。。このシェフ天才やね。。。

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大森シェフ再度焼きたての熟成肉ミートパイを持って登場。誰かが「大きな餃子やな」と言っていたがこれも私たちのために作っていただいたスペシャリティーなり。

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カットされて端正に盛りつけられて登場。熟成肉のたぶん端肉がたくさん出来るのでそれらを使って作り上げたものなんだろうけど素材がエクセレントなためにできばえが半端なくレヴェルが高い。熟成肉の甘くて上品で香り高い脂が生地の皮の間に挟まれたクラッカーに吸い込まれて香気あふれる逸品となっている。味わいも当然深く旨味の宝石箱状態。

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ここで赤ワイン登場。。この日のワインセレクションはオーナーにお任せだったんだけど天地人と書かれたジャケットでおなじみの「ブルゴーニュでつくられたMade in Japan」こと仲田晃司さんのブルゴーニュルージュ。このピノノワールは バランスのいい果実味にきれいな酸があって色は薄めなんだけどとてもコクのある大好きなタイプ。綺麗な赤い花を連想させる。簡単に言うとサッパリしながらコクがあって複雑な味わい。。ミートパイとのマリアージュは言うもがな。。いいピノノワールは人を幸せにさせる。

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ここでメインディッシュの熟成肉の厚切りリブロース登場。この日焼き上げる肉登場。しっかりと室温に戻されてスタンバイOK。肉の厚さは約4センチ。この日はオーナー自らが焼き上げしていただく。

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紀州備長炭を使って肉の4面をまず焼いて肉汁を閉じ込める。そしてすぐにアルミホイルで巻いて余熱でじっくりと火入れ。これを三度繰り返す。何とも根気のいる作業である。肉にストレスを与えないように静かに優しく焼き上げる。

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オーナ自ら肉を焼きながらいろんなお肉の話を聞かせてくれる。1ヶ月前にNYに行きピータールーガー、ポーターハウス、ブライアンクーパー・ステーキハウス、ウルフギャング Club A Steakhouseなど有名どころの熟成肉を大森シェフと食べ歩かれたそう。

アメリカのステーキハウスは私も経験があるがブラックアンドブルーといって表面真っ黒に焼いて中は生焼けで出すところが多いと言っておられた。そんな事を考えるとこちらの店のお肉は最も肉がおいしくなる最善のアプローチを考えられてお客に提供していることがよくわかる。

あと最も注力されているのは仕入れと言っておられた。ポテンシャルの高い肉を探す事がオーナーの仕事。熟成する事で更においしくなる肉があると言っておられた。血統、肥育月齢、育て方、サシの入り方、肉色、脂質をイマジネーション力を最大限に活かして見ると言っておられた。

よい肉が仕入れられないと熟成による最大限の効果は得られないと言い切られてもいた。そのためにご自身で高知県の生産農家を訪れ自分の目で直接見て仕入れをされる。この店のオーナーのお店と肉に対する情熱は半端なくすごい。

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焼かれた肉は厨房でカットされて美しいお皿に盛られて登場。普段はホースラディッシュと塩でいただく事が多いんだけどこの日は熊本産は塩で高知産はチェリーのシロップ漬けでいただく。熟成によって凝縮されたアミノ酸の深い味わいと茶豆のような塾成香が咥内を満たし至福の時間を味わう事が出来る。。美しいロゼピンクの断面はちゃんと火が通っている。。参加者全員美味しすぎて言葉にならない。。

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熟成肉にあわせるワインはペンフォールド BIN 28 カリムナ・シラーズ 2009年。オーストラリアを代表するタンニンのしっかりしたフルボディー。味わい深くいろんな味とアロマがする。プラムのようなリッチなアロマが特徴。スワリングさせて時間がたつとシナモンの香りもする。骨格のしっかりした分厚くてどっしりしたシラーズ特有のバランスのいいテイスト。

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ステーキの端肉を使った熟成肉サンド。なんとリッチな味わいなんだろう。。ここまで食べまくっても全く食べ飽きない。このサンドイッチは白ワインでいただく。

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〆の冷麺も手抜きなし。。しっかりと研究し尽くされた韓国風のもの。

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焼肉店では珍しい専属パティシエの高見君がオーダーが通ってから作るでデセールは女性から見たら感涙もののできばえ。ハイレベルなものがたくさんあって選ぶのに一苦労。フレンチテイスト溢れるハイセンスなものばかり。

63918_497775976975617_761349732_n私はパイナップルのカタラーナを所望する。簡単に言えばイタリアン冷凍プリン。キャラメルゼされた表面は温かくて不思議な感じ。 こちらのお店まさに看板に表記されているように焼き肉屋でもなくステーキハウスでもなくまさにThe Beef Wonderland.

ワインも12人で10本あけて飲み過ぎ食べ過ぎ。。参加者みんな大満足なり。。

大阪市 長居 焼肉